受け入れないといけない現実はあまりにも残酷だった

あまりにもそのまま書いた前回。

落ち着いてから書こう。

私にはそれができない。

今ある気持ちを忘れたくないから
ずっと覚えていたいから
リアルタイムで書く。

いつだってそうやって私は私を慰めて
強くなって前を向いて歩いてきた。

あのとき乗り越えられたから
今回も乗り越えられるよって。

その中でこれを見た人の考えが変わったり
何か行動するきっかけになれば
それはそれでとても嬉しいと思う。

私にはそんな発信力ないけれど
それでも書くことはやめない。

日曜日の朝。

夫ちゃんがRX-7で飛ばしてやってきた。

土曜日に呼吸器科の先生から電話があり
事態が思ったよりも深刻と言うことを
割とストレートに告げられた。

医療麻薬であるモルヒネを投与すること
それによって意識が朦朧とすること
コミュニケーションが取りづらくなること
進行のスピードが尋常じゃないこと
不整脈によって数日で息を引き取ることもあること
本当にいつ命が絶えてもおかしくないこと

これを全部夫ちゃんにも伝えて
なにか話したいことがあるなら
今来るしかないよと、、、

そんなこと言いたくなかった。

でもそれが現実だから・・・

辛すぎる。

消化器科の先生には
退院もあるかもしれないと言われたから
帰ったときに部屋は綺麗な方がいいなと思い、
土曜日はずっと掃除をしていた。

久しぶりにあんなにきれいになった。

片付いた。

夫ちゃんにもきれいになったねと言われた。

自分の家以上に頑張った。

願掛けだ。

絶対またここで他愛のない話をするんだ!
という願掛け。

泣きながら作業着をたたみ
掃除機をかけて冷蔵庫をきれいにする。

溜まったレシートの仕分け。

ごみも捨てた。

自分が妊婦であることを忘れるくらいに
何もかもを忘れるくらいに掃除をした。

お腹の子はそれでも元気に動いてた。

無理して動いてる私を許してほしい。

日曜日は夫ちゃんと妹と三人でお見舞い。

夫ちゃんに運転してもらった。

車だと30分という近さ。

どうして私達姉妹はペーパーなんだ。

おまけに私はまだ再発行をしていない。

運転はできない。

病院について売店を見てから病室へ。

すいかが食べたいとずっと言ってたから
前日に買ってカットしてタッパにいれて
持っていった。

フルーツの缶詰めも一緒に。

そしたらすいかをパクパク食べてた。

「ご飯食べられなくてもすいかは食べられる」
と少し笑顔になっていった。

美味しそうに食べていて
持っていってよかったと心から思った。

四人で阪神戦をテレビて見ながら
あーだこーだ言ったりTwitter連動企画に
夫ちゃんが投稿してみたりと
和気あいあいとした時間を過ごした。

心配かけないように笑顔で
いつもと変わらない感じで話す。

すべてを知っていることは父も知っている。

それでもこれが一番だと思った。

途中薬の影響で意識が朦朧としていたが
大丈夫?眠い?とか軽く聞きながら
めっちゃ心配してる感じにはしなかった。

何が正解かはわからない。

でもやっぱり一緒の時は笑っていたい。

無理して笑わなくても楽しくて
自然と笑える時間だったけど。

4時間あっという間だった。

名残惜しかった。

こわかった。

また同じように会えるのかわからないから。

私はこの日関東に戻らなくてはいけなかった。

どうして遠くに行かなきゃいけないんだろ。
どうしてここにいられないんだろ。
どうしてどうしてと頭の中がパニックだった。

23時前に実家を出て関東へ移動。

車の中でずっとずっと泣いていた。

気付いたら泣き疲れて眠ってしまっていた。

家について布団に入ってからは大号泣。

声を出して泣いた。

ずっと張りつめていた糸がプツンと切れた。

俺の前では我慢しなくていい。

そう言われたら止まらなくなった。

しんどかった。

泣けないこと。

ずっと我慢し続けるのは心に悪い。

おかしくなる。

本当に泣けなくなる気がした。

悲しくて辛くて受け止めきれなくて
心が押し潰されそうな3日間。

これから先もずっと続いてく。

でも、一番辛いのは本人である父。

私にとってはたった一人の父である。

夫ちゃんからも叔母からも
侑空は一番愛されてるよと言われる。

妹よりも私らしい。

ずっと産まれない方がよかったのかな?
私ができなければ父も母も結婚しなくて
こんないろんな思いを
抱えなくてよかったのかな?と思い続けてた。

結婚式のときに少しほどけた蟠りが
また絡まり始めた。

でも、私も思う。

世界で一番私を愛してくれて
一番夢を応援してくれたのは父。

世界で二番目に私を愛してくれてるのが
私の中では母より夫ちゃん。

それくらいに私の中ではダントツの存在。

大好きで小さい頃からパパっ子で
写真を見てもいつも楽しそうに笑ってる。

まだ信じたくない。

信じてない。

泣いても泣いても変わらない。

この辛すぎる残酷すぎる現実に
日常が壊れそうでそれもまたこわい。

そんなこと一番父が悲しむことだ。

しっかりしなきゃ。

ちゃんと生きなきゃ。

言い聞かせて立つしかできない。

心配させない。

元気な赤ちゃんを産む。

それが私の今の役目。

わかってはいる。

わかってはいるんだけど難しい。

私そんなに強くない・・・

そう見せてるだけだ。

そうしないと潰れてしまうから。

悪いことは重なる。

重なりすぎて夫婦揃って
メンタルがズタボロになっている。

どうしたらこの負のループから抜け出せるか。

抜け出す方法を早く見つけたい。

そして、もっと父に会えるように
最善策を早く見つけたい。

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