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33歳の銀行員がスタートアップ企業へ転職して学んだ10のこと

はじめに

 私は2009年から金融機関(SMBC信託銀行 旧:シティバンク銀行←大和証券)で約10年間、個人富裕層の営業をしていました。家族は配偶者と3歳と1歳(2020年4月時点)の子供がいます。
 
 2人目の子供が生まれて半年経過した2019年12月から、業務効率化テクノロジーであるRPAの事業を展開するPeaceful Morning株式会社https://peaceful-morning.com/)というスタートアップ企業に転職しました。
 
 銀行員が起業を志し、スタートアップ企業に転職してどうだったのか。
その経緯と、転職後の4か月で何を学んでいるのか。10のことをお伝えします。

▼10のこと
1.スピード感
2.インプット力
3.アウトプット力
4.リモートワークスキル
5.何とかする力
6.当事者意識
7.仮説検証力
8.周囲の巻き込み力
9.売上を作ること
10.覚悟とやり切る力


読んでいただくとハマりやすいかも!
という方


 ●起業したいけど、起業する一歩が出ないという方。
 ●金融機関やレガシー産業出身でスタートアップや起業に興味がある方

 


金融機関での10年間のキャリア


 大学で出会った先輩の経営者に憧れ、「起業家になりたい」という目標を学生時代から持っていました。社会問題を解決したいとか、大きな使命を抱えていた訳ではなく、少年がプロスポーツ選手に憧れるように「起業家って格好良い!」というくらいの理由です。

 大学卒業後、新卒で大和証券という金融機関に就職しました。当時証券会社を選んだ理由は、会社の名刺で経営者やビジネスで成功している方に日々アポをとることができ、頑張った分だけ給与が跳ね返ってくる証券会社は当時の自分の考えにはピッタリでした。その後、日系証券会社特有のしがらみが多い営業(私個人の意見です)にギャップを感じていたことと、より成果にシビアな世界に身を置きたいと思いシティバンク銀行(現SMBC信託銀行)に転職をしました。

 しかし、一定の成果は残せるものの自分のキャリアについて,しっくりきていないまま10年を過ごしました。10年を文字にしてみると非常に長く感じますが、結婚や2人の子供の育児という大きなイベントもあり、あっという間に過ぎた10年でした。

起業への想いが着火

 キャリアにしっくりこないものの、方向性が定まらずにもやもやしていた時、1つのきっかけがありました。職場の先輩に、実は起業したいという気持ちが学生時代からあったということを話をした時に「起業したいという気持ちがあればチャレンジすれば良いんじゃないか。」と真剣に相談に乗ってもらいました。それ以来、起業に対する思いが一気に加速しました。

 生真面目な性格な私は、1人での外出が多い営業においても、仕事をサボるということはしませんでした。しかし、起業を本格的に意識してからの半年間は自分でも驚くほどに、業務に身が入らず、朝から晩までビジネスアイディアを考えたり、スタートアップ界隈の人とコンタクトを取っていました。
 
 ここまで自分の思考や行動が変化してしまった以上、銀行に残るという選択肢は1ミリも考えなくなりました。情熱を燃やせるものが見つかったのにチャレンジしないことへの後悔をしたくありませんでした。また、「子供がいるからこそ自己実現して成功させたい」という想いも強くなりました。 

 「生活のため、給与のため。」と言って仕事をしている父親より「やりたい仕事を自分で選び、仕事が楽しくて仕方ない。」と言っている父親のほうが断然格好良いと思いました。

Peaceful Morning株式会社との出会い

 起業や独立には勢いや決断力が必要である事は分かっていました。しかし、会社はいつでも辞める覚悟はあったものの、事業で売上を作っていく筋道が見えませんでした。金融機関では決まったフレームワークで稼いだ経験しかなく、新規事業を立ち上げて家族を養っていけるイメージが出来ていなかったのです。

 「先に登記して学びながら成長していこう」という追い込み型の起業もできたかもしれませんが、起業することだけがゴールではありませんので、自分の気持ちだけで起業するわけにはいきませんでした。

 そんな思いで、起業家コミュニティ『StartQounter』を運営し、エンジェル投資家でもあるメンターの小原聖誉さん(@masashige_obaraに相談をしました。小原さんはスタートアップ起業でのCOO経験、CEO経験、バイアウト経験があり、投資家として数多くの起業家を見てきていることから、様々な角度からアドバイスをいただいておりました。

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 そこで、創業から1年ほど経過し、事業拡大しているPeaceful Morning株式会社(https://peaceful-morning.com/藤澤社長を「成長産業で勢いに乗っている会社であり学べる事が多いし、性格的にも社長との相性がよいと思いますよ。」と紹介してもらいました。

 藤澤社長は小原さんのイベントに登壇されていたり、小原さんの著書「凡人起業」において起業事例として紹介されており存在を知っていました。またPeaceful Morningは小原さんより出資を受けている会社でした。
 小原さんの応援を受け、小原さんのメゾットを実践している藤澤社長から学ぶべき事が多いと思いました。藤澤社長と飲みに行かせてもらい、藤澤社長のビジョンや熱意に強く共感しました。Peaceful Morningに入社して一緒に事業を大きくしたいという気持ちがその場で固まりました。

現在何を学び、何を得ているか。10のこと

 前置きが長くなりましたが、2020年4月時点でスタートアップ企業に身を置いて約4か月が経過しまた。心から感じていることは

Peaceful Morningに転職して本当に良かった!
これからがさらに楽しみ!

ということです。
 
 致死率が高く厳しい世界に丸腰で臨もうとしていたことに気付かされましたし、起業は気持ちだけで成功する甘い世界ではないと実感しています。
 まだまだ学びの過程でありますが、入社後から学んでいる10のことを挙げます。

1.スピード感
 限られた時間の中で最大限の成果を出すか。このスピード感や効率性を追求する仕事への取り組み方は、その環境で手や頭を動かすことでしか学べないと思います。日々こなしたタスクや学んできたことは濃厚で、入社が1年以上前のことに感じます。

2.インプット力

 会社・個人として、目標が定まっていれば達成の為に必要な知識・スキルが明確になります。読書を例にとってみます。入社前と比べ明らかに実践的な本に変わりました。目標や目的が具体化しているので、内容も腹落ちしやすく、読書量も大きく増加しました。

3.アウトプット力
 社内ミーティングの議事録やプロジェクトへの進捗報告など、受け手の気持ちになって見やすく要点を抑えた資料を時間をかけずに作成する必要があります。事業の当事者として、自分が何を考え、どう思っているのか伝える必要があります。「どう思うか?」とよく問いかけをされるので、自分の考えを言語化する習慣が付きました。
 インプットしたものをアウトプットが出来てはじめて自分に蓄積されたといえると思います。

4.リモートワークスキル
 Peaceful MorningではSlack、asana、zoom、G Suiteなどのツールを活用したリモートワークで働いています。在宅や好きな場所で働くことは羨ましいと感じられる方もいるようですが、「頑張ったけどダメでした。」という努力賞ではなく、成果物を出すことに対してシビアに対応する必要があります。コロナ禍においては、フルリモートワークに移行しましたが、自然にアジャストが出来ました。

5.何とかする力
 スタートアップにおいては、自分の能力外・想定外のタスクは珍しくありません。分からないことは調べながら、どにかして前に進める推進力を学んでいます。重要度と緊急度を考慮し、優先事項を考えながら進めています。

6.当事者意識

 自分がやらなければ誰も代わりにやってくれません。無理やりでも成長して成果を出さざる得ません。一従業員として会社から給与をもらうという感覚ではなく、経営陣の一人として一つ一つの仕事に責任感を持って取り組んでいます。

7.仮説検証力
 前職の個人営業では、対面でのフィーリングやコミュニケーション力で営業をしていました。新規事業を立ち上げる際やBtoB営業をする際にはロジカルに仮説検証を繰り返し、答えがない正解を模索するという過程を学んでいます。まだまだ課題が残りますが、前職に戻ってこの力を発揮すればより実績を残せると感じています。

8.周囲の巻き込み力
 社長直下で働くことで非常に強く感じる感じることです。株主である小原さんや、業界の知見者や応援してくれる方々が社長の周りには沢山います。日頃アドバイスをいただいたり、キーマンを紹介してもらうことで、失敗の確立を落とし。事業の成長スピードを加速させる大きな力を与えてもらっていると感じています。

9.売上を作る力
 入社後、藤澤社長のアポイントに毎日同席し行動をともにしました。(コロナウイルス感染拡大以前)何も決まっていない初対面の商談から、お互いにウィンウィンの接点を見つけ出し、売り上げに繋がっていることを横で学んでいます。

10.覚悟してやり切る力
 特定の専門性やスキルが無いことは力不足さを感じ非常に悔しいです。しかし、この「覚悟してやり切ること」は通用していたと思います。環境が目まぐるしく変化するスタートアップに求められるスキルは日々変わります。必要なことは、特定に絞られたスキルだけではなく、変化を恐れずにタフに推進する力です。
 起業を決意した覚悟や、戦略的に起業を踏みとどまった覚悟は、設立から間もないスタートアップ企業では生きていると思います。

これから

「Peaceful Morningを上場させる」

 現在は、この目標に向けてひた走っていきます。自分で起業するということを一度振り払い、現在の事業に集中しています。言い換えると、現在の会社を成功に導くことが、会社の為であり、結果的に自分のキャリアにトラックレコードが出来ると思っています。
 
 私のようなスタートアップでの経験がない起業志望の方々にとっては、成長著しいスタートアップに転職すること、社長直下で働くことは起業して成功を掴むことへの近道になると考えております。

 また一定期間経過後、学びの過程をポストしたいと思います!
 少し前の私と同じような境遇にいる方、気軽にご相談ください!


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