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日本ではまだ珍しい「投資戦略のアニュアルレポート」のご紹介

スパークスのファンドマネージャー、清水裕です。

私が担当しているサステナブル投資チームでは「スチュワードシップレポート」という名の投資家向けのアニュアルレポートを発行しています。昨年に1回目の発行を行い、今年2回目の発行を無事行うことができました。

レポート作成の意図

本レポートは我々のファンドに資金を預けてくれる投資家をターゲットに作成しています。
内容は投資についての考え方、ESG要素、エンゲージメント活動などをまとめたものです。
(現在、預かり資産の9割以上が欧米投資家の資金であるため、英語のみの発行です。)

日本の運用会社が会社単位ではなく、投資戦略単位でアニュアルレポートを発行するのはまだ一般的ではありません。
それでも我々は活動の透明性を高めることは資金を預けてくれている投資家のためになるという思いから自主的に発行しています。

メンバーの個性を反映しようというアイデア

さて、今年は2回目ということもあって、いかに独自色を打ち出すかという点を意識しました。
編集を担当したアナリストのヴィシャルが「メンバーの個性」を見せるというアイデアをもとに、作業を進めてくれました。

ヴィシャルは2005年にインドから日本に来日しましたが、それまでにもイギリス、アメリカでの在住経験があって国際感覚が豊か。
2019年6月に入社し、早速2020年発行のスチュワードシップレポートの編集を担当。今年も引き続き編集を担って立派なレポートを仕上げてくれました。

生真面目にならずに自己開示をする方がおもしろい内容になるという彼のアイデアに沿って、チームメンバーがそれぞれパーソナルストーリーを含めて昨年の振り返りメッセージを書きました。地元の環境問題、コロナ禍での食生活変化、子どもを授かって考えたこと、新たにチームに参画した思い、などなど。

「笑顔」をテーマにしたメッセージ

私は「笑顔」をテーマに以下のような内容のメッセージを書きました。

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「笑顔を作る企業に投資をしよう。投資先企業との対話は楽しく行おう。」
2020年に私たちが意識して取り組みはじめたことです。

新型コロナウイルス感染を発端にした隔離、格差、暴動。身の回りの日常が大きく変わる中で、社会の安定性が重要だということを改めて強く考えました。
投資家が担う役割は、サステナブルな世の中に必要なことのために挑戦する人たちをリスク込みで受け入れ、結果としてリターンの獲得を目指すことです。

では、今の世の中が必要としているものは何か。

幾度となく議論を繰り返して、私たちが見つけた一つの答えは「笑顔」です。
世界中の人々が感染を怖れて固い表情。友人と会って笑い合う機会もすっかり減りました。
そんなときに笑顔になれば、反感を買ってしまうリスクがあります。
でも、だからこそ勇気をもって笑顔を作れば価値が生まれるのではないか。

2020年3月。新型コロナウイルス感染を受けて株価が急落する中で、言われた言葉が忘れられません。

「えくぼがかわいいね。」

この言葉を発したのは、スパークスを創業時から支えてくれている株主で、今はグローバル企業の経営者を務めている方。私が尊敬する人物です。
混乱の最中にスパークスのオフィスに来て激励のメッセージを送ってくれました。

「今やるべきことは真剣に考えること。みなさんがコントロールできることはわずかかもしれないが、そのコントロールできることのレベルを少しずつでも高めていくことが大切。真剣にならなければいけないが、深刻になってはいけない。今こそ笑顔が必要だ。笑おう。」

話に呼応する形で、振り絞って作った笑顔。
すると、その株主の方は私の顔に浮かんだ「えくぼ」を見て、かわいいと言いました。
一瞬にしてその場の緊張がほぐれて、一同の顔に本当の笑いが広がりました。
振りかえれば、この対話が波乱の2020年を乗り越える心の支えになったような気がします。

私たちも対話を通じて投資先企業を支えていきます。それが、社会の安定性と良質なリターンにつながると信じて。

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最後に

メンバーの個性を反映させたことで気持ちのこもったレポートができあがりました。
少しでも読んでいただいた方のお役に立てることを願っています。

レポートをご覧いただきお気づきの点についてフィードバックをいただけたら、来年以降の参考にさせていただきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※内容は個人の見解を元に書いているため、スパークス全体の見解とは異なることがありますのでご了承ください。

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スパークス・アセット・マネジメント(https://note.sparx.co.jp/)のサステナブル投資チームのファンドマネージャーです。IRミーティングをご希望される方は、是非こちらにご連絡ください。https://www.sparx.jp/contact.php