#5 72億ドル案件を任される？？！

本社勤務はじまりました

本社での職務は
当時買収してまもない
世界4位のアイルランドの航空機リース会社
（取得総額72億ドル）を統括すること．

もっと具体的に言うと
1機あたり数十億円以上もする航空機300機ほどの
リスクや与信を算出するプログラムをいじったり

その計算結果をもとに
頭取相手に話す経営会議の資料を作って
部長に台本を準備したり

投資家とか航空会社とか関係会社
（住友商事とかリース会社）の間に入り込んで
円滑に回すみたいなことをやってた．

はじめのうちは
部長相手とか頭取相手とか金額の大きさで
1歩引いてるところもあったけど

そんな業務を1年もやってるとなんも関係ない．
・思ったことははっきり言う
（もちろん根拠に基づいたもののみ）
・求められた基準より
2段階くらい先のことまで見据えて動く
あたりを意識して動いてたりしてると

先輩が担当してた
海外支社のNY・ロンドン・アジア
（香港とかシンガポールとか）の
市場リスクとか為替リスクとかの管理まで
担当させてもらえたりと

目に見える形で
部署内での自分の役割が
どんどん大きくなっていった．

でもそれと同時に
はじめのうちのおもろい！！
って思えることばっかで満ち溢れてた毎日は
どっかにいってしもて

世界を見据えた自分の目は
これ以上アップデートできなくなっていった．

まだまだ成長したい！！
『どこまでもフラットに世界を俯瞰できる目』
をもっと養える方法はないか？？

そんなことを考え始めたタイミングで

部長から次なる辞令が？？？！！

"航空機ええ感じになってきたな〜
今，NYとロンドンのポストが空きそうなんやけど
里深，向こうでやってみる気はないか？？"

あの東大卒の部長は
こういうところほんま抜け目がない笑

ちょっとした気持ちの変化とか
うまいこと隠せる方やと思ってたけど
あの人の前やと隠しきれやんかった.

でも内心
ずっと三井住友の看板とか
背負っていく気なんかサラサラないし

世界を見渡すには
むしろこんな最高の環境以上のもんなんてあるんかいな？

つか，
そんなミクロ的な視点しかもてんとこ
行ってもたら，成長が止まってまうやんけ！
とか考えてたから

その辞令は丁重にお断りしたものの
次にアイルランドのポストが空きそうな情報も
入ってきてた...

ここにおれる時間
もうあんま残ってなさそ〜やなぁ
そんな考えがちらつき始めた時に
ある話が耳に入った．

次は
→#6 青い鷲，ネパールへ急降下

まだ序章読んでないねんけど！
って人はこちらもどうぞ
→（株）GLAMBEAT CKO 里深優_名刺にかききれない経歴