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#2 JAXAでロケット研究はじめました

どんな研究してたの?

自分がJAXAでずっと研究してたテーマは
”宇宙往還機の再突入環境における基礎研究”
???
なんのこっちゃって感じですよね?笑

めちゃくちゃ簡単にいうと

ロケットが宇宙から地球に帰ってくる時に
地球の周りを覆っている空気の壁と
めっちゃ早いロケットがこすれ合って
ロケットの先端の温度が
めちゃくちゃ高くなってしもて
地球上の物質だと耐えれるものがないけど
どないかしてその温度を下げれないですかね〜?

みたいな研究をやってました.

この業界の人に言わせると
ん?????
ってところが満載な説明やけど笑
読んでくれてる方の中で母数が多いと
思われる方に合わせているので悪しからず.
ほんまは『プラズマ』とか『衝撃波』あたりのお話です.

はやぶさのカプセル回収にも絡んでた

はやぶさのカプセルの回収をしに
オーストラリアに行ってたのがJAXAの直属の先輩で

その先輩がオーストラリアに
回収しに向かっている間,
相模原のJAXAに泊まり込んで

オーストラリアのどの部分に
落ちる可能性がもっとも高いか

っていう確率をひたすら計算しまくって
データを送りまくっていたのが,自分でした笑

そのデータがあったお陰か
探し始めて1hくらいで見つかったようです.

映画の出演依頼もあった

あと竹内結子が出てた
映画「はやぶさ/HAYABUSA」への出演依頼がきてたり..

自分はアメリカでの学会発表があったから
残念ながら映画には出演できてないねんけどね〜笑

窓がない実験室やったけど
太陽が沈もうが,昇ろうが
別にどうでもよくって

時々ご飯とか寝るのも忘れて
実験の合間に実験室のベンチで寝て...

って感じで
とことん大好きなロケット研究やってました.

まさかの大好きな研究に終わりが...

窓がない研究室でずっと研究してて
なにを血迷ったか笑
ふと目に入ったカンボジアの孤児院へ
ボランティアにいくことに.

そのボランティアの内容が特別だったとか
そこの子供たちに情が移ったとか
そんなんでもないんやけど

孤児院の子供たちと話してて
ハッとさせられたことがあって

"〇〇はこれからどんなことやってみたいの??"
ってご飯食べながら何気なく聞いたんやけど

"家族のことや兄弟のことを考えると
選択肢はこの2つしかないんよね..."
って言いながら,うっすら笑ってたん

子供のそんな顔って見たことある??
別に好きでそんな環境に生まれてきたわけでも
ないんやで.

もしもこの子たちと全く同じ環境に生まれてきたとしても
同じ人生歩めてたかな〜??とか

俺が今やっとうことって誰の役に立つんや??
確かにロケット研究やっとっても
未来の人の役には立つかもしれん.

でも,100年後とか200年後の
人のためになるようなことを
俺は今,この瞬間にやりたいんか??

帰国する時には,答えは決まっとった

せっかくこの世界に生まれてきたんや.

この瞬間を,
目の前の人のために
俺は生きたい

そんなわけで
小学校からの夢だったロケット研究は
大学院(修士)でやりきって
今この瞬間を生きる人のために
俺は生きることにした.

→次は #3 イマのために生きることにした

まだ序章読んでないねんけど!
って人はこちらもどうぞ
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