新閣僚発表を見ていていつも思うこと

メディアには新閣僚のこれまでとこれからの評価をわかりやすくしてほしいと思うのです。

例えば、Aさんが◆◆大臣に就任、となれば、そのAさんの期待度を出してみればと思うわけです。
まず、潜在力としてAさんの◆◆に関する知識や類似分野での知識・経験、議員としての当該分野以外での実績・実行力、説明責任の果たし具合や不祥事の実績などを整理して点数化。
次に、実行力として、Aさんのこれまでの◆◆における経験や実績を洗い出して、こちらも点数化。
そして、その2つの結果を掛け合わせて期待度を出して数値化してみたら、などと思うわけです。
議員以外の人の場合は評価項目も変わるかもしれませんが。

これが蓄積していけば、閣僚が変わってもこれまでと比較もしやすいと思います。
〇〇内閣です!といったスローガンで何か理解したような気になるのではなく、実際、どの分野に力を入れていくのか、何が変わりそうなのか、といったことが少しは具体的に分かりそうにも思えます。
さらに、閣僚だけでなく、全議員も同様に評価すれば、派閥の意向に配慮したようです、といった推測も、そのとおり配慮の結果なのか、本当に実力がある、期待ができる人を起用したのか、何らかの思想信条を優先しているのかなど、今よりははっきりするように思えます。

これら全議員のデータを分野別で散布図にプロットすれば、実際に大臣に就任したAさんより、Bさんの方が期待できそうなのに、とか、次はCさんが当該分野で実績を積めば候補になり得るな、とか派閥や議員としての経験年数以外での見方が簡単にできて良さそうに思えます。

当然、企業の決算のように年度末などに全議員の評価の見直しを行います。そうすれば、各議員の評価がしやすくなり、国民の議員を見る目が変わるかもしれません。議員もこれを利用して、目立たないけど、しっかり議員として活動すれば多くの人に知ってもらえやすくなるかもしれません。世襲丸出し議員だな、といったこともわかるかもしれません。野党は自分たちの実績を示しやすくなるかもしれません。女性議員や女性閣僚云々の話も女性議員の実力や活躍が見えるようになれば、何かが変わるかもしれません。そして、何より選挙で国民が投票しやすくなって投票率も上がり、選挙が変わるかもしれません。

とはいえ、議員は評価されることを認めることはないでしょう。政治は数字では割り切れない部分がある、とかなんとか。
そうだったとしても、議員がどういった評価に反発しているのか、どういった理由で否定するのかを見るのも面白そうです。そうした点について議論することで、その議員の考え方や価値観も見えてくるかもしれません。
ということで、評価に関わる発言をすれば、能力や実績が明確になる不都合な世界に引きずりこまれるので、かしこい議員は肯定も否定もしないでしょうけど。

テレビなど、池上さん頼みや議員のおもしろ情報で気を惹くのもいいですが、数値で議員を評価すればわかりやすく、より多くの人の関心を惹けるかもしれませんし、メディアが見直されるかもしれません。
今はおもしろ情報や漫画チックなイラストといった親しみやすさより、本物感が求められているように個人的には思うのですけど。
閑話休題、メディアごとに評価すると、どのメディアが誰をどのように評価するのか、という違いも出て面白そうです。各メディアをどういう前提で見ればよいのか、という判断材料ができるかもしれません。
データが全てではないですし、絶対でもないでしょうけど、世の中全体がDXを推進するのであれば、こういうこともやってみてはと思います。

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