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ゲキサポ体験談

 ゲキサポに参加したきっかけは社会人3年目の5月にパワハラが原因で休職したことだ。私はエンジニアとして働いており、平均残業時間が80時間ぐらいの職場にいた。業務内容はユーザ目線での評価業務であり、専門知識ではなく、兎に角手を動かすことが求められた。私は直属の上司や部長に残業削減のプラン提案を出していたが「生意気な口をきくな。」と一切聞いてもらえなかった。その職場では、上司のパワハラが原因で毎月1人は職場を去っていた。そして、私も働くことに限界がきて休職した。


 そして私は休職しながら転職活動を開始し、転職エージェントに紹介された求人を受けていたが、本当に自分がやりたい仕事なのか自信が持てず、落ちてばかりだった。その為、もう一度自分の強み・適性・将来なりたい姿を大きく考えてから転職活動を始めたいと思い、ゲキサポに参加した。


 ゲキサポで最初にしたことは自分の特性や価値観を知ることだった。幼少期まで振り返り、どう言う時に遣り甲斐や楽しさを感じていたのかを深堀した。すると、私は「他人に評価された時」に価値を見出していたことがよく分かった。しかし、その価値観では、自分自身の納得感よりも他人からどう見られるかを優先してしまう為、自分の選択とやりたいことに大きなギャップが生まれることを知った。私はその流れで就職活動をしていたので「取り敢えず大手」「ネームバリュー」と言う志向が強くなり、上手く行っていなかったのだと認識することが出来た。また、私は自分のスキルを職場に左右されてきた経験を感じていたので、「小さな会社でも職場に限定されずに成長出来る」と言うことを転職活動の軸にした。しかし、幾ら頭で理解していても、求人情報を前にするとやはり“名前”に惹かれてしまう。ここをゲキサポのトレーナーに強く修正してもらった。「何故その会社を志望したのか」「自分の転職軸とどこがマッチしているのか」論理的に説明することを求められ、其の度に軸がぶれていることに気が付けたことは本当にありがたかった。


 その結果、私はITベンチャーに内定を頂くことが出来た。新卒時の私ならベンチャー企業は一番最初に選択肢から外していただろうに、当時には考えられない選択だ。しかし、今の私はそんなに不安を感じていない。寧ろ、「小さな会社でも職場に限定されずに成長出来る」と言う軸には合致しているため、納得感があった。この会社で定年まで働くつもりは未だ持てていないが、この会社で学べることをしっかり学んで、次の転職活動の時には、しっかりとアピール出来る経験をしていきたいと思う。


 私は3年間の社会人生活で2回転職する結果になったが、全然後悔はしていない。寧ろ、どんなに書類選考で落ちても弱気になっても活躍するフィールドを探し続けている自分を誇りたいと思う。この感想文が、会社や仕事に対して満足感を持てていない人達にも一度立ち止まって考えるきっかけになれば、嬉しいと思う。