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庭をどんどんリビングまたはダイニング化しよう

「こういうロールスクリーンをお隣の境界に立てられないでしょうか」

とお客様から電話が入りました。今度庭をテラスとしてリビング的に活用するような計画を立てているのですが、庭の方を色々整備すればするほど、どうしてもお隣との間のフェンスで90cmくらい空いているスペースが気になって仕方がなくなったのです。当初はそこに高いフェンスを建てる予定でしたが、どうも唐突だし美しくない。コンクリートブロックを立てて白い塗り壁にしようとしたところ、境界に近いところに大きな枡(マンホール)があって作ることができません。

どうしようか悩んでいたところ、ある材料メーカーのカタログをご覧になったご主人が次の写真を見ながら電話をかけてこられたのです。


ご主人はこの手前の部分だけを鳥居のように立てられないかという意味でおっしゃったのですが、それではいかにもお隣に対して「見ないでください」と言っているような感じですし、唐突です。

いっそのことこのように庭全体にこのようなフレームをかけて、上の部分にはターフ(天井に吊り下げたカーテンのような開け閉めできるもの)をつければいいのでは? と思いつきました。電話では説明しきれなかったのでざっと図面を書いて。

このようなイメージを作りました。

そしてさらにカタログをペラペラめくっていると、なんと素晴らしいものを見つけてしまいました!

この天井の真ん中のところをご覧ください。ペンダント照明とスポットライトが付いているのはダクトレールと言って、クリップで自由に付け外しができる照明取り付けの器具なのです。

室内では当たり前のこういう照明の器具がやっと! 屋外で使える商品が出たのです!(今年の7月発売なので正確には「出るのです」)

ターフをつけるフレームにお隣の側にはロールスクリーンを付けて、庭の中央付近にこのダクトレールをつければ、屋外のダイニング的な空間になってしまいます。

なんと最初は「目隠しがしづらい」というネガティブな理由から問題解決を進めていくと、当初想定していたよりさらに素敵なアウトドアダイニング的な空間ができました。

特にこの照明のシステムの素晴らしいところはペンダント照明などは台風の日など揺れるので心配ですが、容易に着脱できるという点です。

フロアライト的なものを別に用意すれば、色々な照明のパターンが楽しめます。

年々庭を演出する設備は進化しています。

もっともっと「過ごす庭」をたくさん提案していきたいです。

猫の額。蚊が多い。などと諦めないで。

どんなささやかなスペースでも、いやささやかならなおさら、リビング的な空間にすることをオススメします。

青い空を見ながらの食事、風を感じながらのティータイムはとても贅沢な気持ちにさせてくれるものです。


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