見出し画像

私のパートナーは「風」と「時」

(画像と文は関係ありません)

景色には色があり
情景には感情が込められて
風景には風が吹く。

日本語って素晴らしいです。それなら景観の材料となるものを全部出してみようと思いつきました。それに全部「景」という言葉をつけてみます。

音景
匂景
触景

外回りの景(形)は色、音、匂い、手触りを風と時の力を借りて人の感情を揺さぶる情景に変えるのだと気付きました。

凍てつく寒い夜にはホットワインを片手に庭に出て澄んだ星空を見上げてマインドフルネス。
温かな春の日に庭に出て食事をすると会話が弾みます。
暑い夏の昼下がりに木漏れ日のダンスを感じながら、池の水の音をきく。
秋の終わりには育った実を食べにやって来た小鳥のさえずりを聴く。
まだ肌寒い季節に春を最初に告げるロウバイの甘く優しい香り
アーチに絡まるバラの香り
……

「外回りの景」の素敵は数え切れません。

「流れる雲」「木漏れ日」「揺れる水」「花の香り」こういった外でしか味わえない「素敵」の多くは風が運んでくれるものです。

季節によって変わる植物、空の色、光の暖かさ。
長い年月をかけて風合いを増していく、木や石などの素材。

これらはどちらも「時のいたずら」です。

私は自分の力だけで設計を完成させることはできません。

職人さんたちの力はもちろんです。

そしてもっと忘れてはならないパートナーは「風」と「時」です。
この2つが私のデザインを2割、3割増しにしてくれます。

無料なのにとても効果的な材料「風」と「時」

でもその価値はプライスレス。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?