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こごえずにのぼせずに / 日記と自我置き場

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ハイヒールで駆けるあなたたち

 きっとあなたは美しく羽化し続けるのだと思います。ずっと花で、ずっと蝶なのです。  それはもうずいぶん前から了承済みのことでした。けれど今わたしはあなたが脱ぎ捨てていくつもりの蛹を含めてあなたを愛したかったと思ってやまなくて、きっとあなたはそんなふうに縋り付く手たちをするりと優しく撫でて置いていくのでしょう。  わたしもまたあなたを忘れたくないと、あなたが最後に残した手ざわりをよすがにしながら、それでもやはりあなたの存在を心から薄めていくのだと思います。どんなに悲しくともそれ

    • 20歳でくたばると思っていた私へ

       画像は人生の最後にかけられたい言葉です。文章内で特にシャニの話をするわけではなく、ただ己の自我をなすり付けているだけ。  これは簡単な自己紹介のようなものですが、高校2年生頃から不眠症状が出たことをきっかけに転がり落ちるように社会不適合者の型に嵌りました。  多少話はズレますが、当時私の見える範囲のインターネットはスラム街の如き治安でした。ミソジニーと手垢にまみれた性欲の蔓延る、流行の美少女ゲームのコミュニティ内で、どうにか身内と呼べるようなフォロワーは片手ぴったり。そして

    ハイヒールで駆けるあなたたち