GI値の中身は?


■ GI値とは
ダイエットの糖質というと「大事なのはGI値(グリセミック指数、Glycemic Index)でしょ?」と思う方も多いかと思います。
少し前に低インスリンダイエットが流行りましたが、そのときに広まったのがGI値という言葉でした。

食事で摂取する『炭水化物』は二つに分かれます。
① 体内で消化吸収されエネルギー源となるものが『糖質』
② 消化されずに排出されるものが『食物繊維』

糖質を摂取すると血中に入って血糖値が上昇します。
すると膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、糖分を細胞に取り込みます。
余るとインスリンはそれを中性脂肪として脂肪細胞に蓄えさせます。
つまり、エネルギーとして『消化できずに余った糖質が肥満の原因』となります。

そこで、インスリンがあまり分泌されない(=低インスリン)食品を食べればダイエットできる、というのが低インスリンダイエットの考え方の始まりです。
各食品の血糖値の上昇度合いを示す指標として利用されたのが、『GI値』でした。

■ GI値の算定方法
糖質制限ダイエットやインスリンダイエットの基本・バイブルとなるこのGI値算定方法をご存じでしょうか?
GI値は、『炭水化物量50g分』摂取した場合の血糖値の上昇を、ブドウ糖を摂ったときを100の基準値として相対的な数値であらわしたもの。

例:ニンジンのGI値は39
100g中の炭水化物量は約9g。
ニンジン50gの糖質を摂る場合:約560g(約4本分相当)
ニンジンを一度の食事で4本食べた場合の数値という計算方法

お気づきかと思いますが、1回の食事で4本のニンジンを食べるのは現実的ではありません。
GI値が高くても一度の摂取量が少なければ、血糖値は上がりづらいのです。

■GI値の問題点
実際に料理として摂取する適量を考慮していない数値

よくTVで医者・栄養士などの御用学者が、この食材には●●が100g中●●gも栄養成分が入って2週間でこんなに数値が変わって健康でいいですなんてダイエット・健康番組ありますよね。
これらも現実の数値、日々の食事、価格、季節・継続性など全て考慮に入れて考えないといけませんがそれらが全く無視されたものばかりです。
健康・身体作りに必要なことは、現実論です。
炭水化物はエネルギー生産するための重要な栄養素であり、筋トレする時にも必要な栄養素。
短期間で減量するには、糖質制限ダイエットは有効ですが長期スパンを考えると得策ではないです。
糖質は、取る種類、タイミングが重要でうまく利用するとダイエットの強い味方になります。

糖質の話は長いのでまたどこかで何回かに分けて解説します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?