日記2024年8月⑨

8月29日
昨日後輩が両生類と爬虫類が苦手だけど鳥類はいいと言っていたのに対して、進化的には鳥類より両生類のほうが人類との分岐が近くて近縁ということになるのではないかと思ったけどそんなこと関係ないので黙っていた。

妻が休みをとったので2人で半日ぶらぶらした。子供を幼稚園に送ってからデニーズでモーニングを食べ、西松屋で新生児用の肌着とガーゼハンカチを買った。デパートで服を見た。今度ラコステで何か買いたいと思った。本屋で長谷川あかりさんのカレー本と、妻はパステル画の教則本を、私は幸田文『雀の手帖』(新潮文庫)、オラフ・ステープルドン『最後にして最初の人類』(ちくま文庫)を買った。お昼を軽く食べ、次はルノアールに行きたいと言うので移動した。店員さんが注文をとって店員さんが運んできてくれるというだけで価値がある場所だと感じる。そんなんでいいのかと思うがそういう時代になってしまった。妻が人と心理的距離を近づけないようにしてしまうことについて話していた。私は今書いているうつ病本のことを聞いてもらい、質問してもらいながら考えをまとめた。唐突にホームベーカリーがほしいという話になり、電器屋に買いに行った。一番小さいものを買ってみた。ついでに聖剣伝説の新作も買った。子供のいないときにやることにする。
久々に子供なしで過ごせて楽しかった。

子供を迎えに行った。仲のいい子が妻のお腹を触って「あかちゃんいるの?」と言い、他の子もぺたぺた触り始めた。みんなやさしく触る。

子供が自分も西松屋に行きたかったと大泣きしたので連れて行った。赤ちゃんのロンパースを子供に選んでもらった。ディズニー柄のを選んだ。

漠然と不安なのであるので、不安であると気づき、不安であると言葉にし、不安なのは普通のことだと思い直し、注意を外界または内部感覚に向け、体をほぐして楽な身体感覚を得て、その上でよい明日に向けて準備をしようと考える。そういうことが必要である。

8月30日
17:50まで外来にいて、18:00から医局長と面談をした。次年度大学が嫌だとは言わなかったが、行きたい場所は伝えた。不安という言葉を10回使ったと思う。不安なんですよ、わかりますよね?というプレッシャーをかけておいた。途中医局長が「どんな精神科医になりたいですか」と大喜利を始めてしんどかった。統合失調症や双極性障害ばかりでなく適応障害やトラウマや発達障害などの「周縁的」な疾患もきちんとみられる医者になりたいです、と答えたと思う。これが医局の教育への批判になっていることに気づいてもらえただろうか。
子供は幼稚園の2学期が始まってから午後の預かり保育での昼寝がなくなったためにお迎えした後に車で寝るようになった。寝起きが最悪で夢の話なのかよくわからないことを言いながら大泣きするので大変である。

今私は産前産後の妊婦さんをみる外来をやっていて、大変だけど勉強になる。当然妊娠と出産そして産後の子育てと非常に大変なことが続き、生活自体が大きく変化するときなのでそれだけで大変であり、患者さんにとっては自分の病理と向き合うより前に周産期の生活をなんとか作っていくことのほうが重要になる。赤ちゃんとの生活というフィルターを通して自分の病理を見ると言ってもいいかもしれず、通常の診療とは微妙に異なったニュアンスを出す必要がある。

8月31日
昨日はなかなか眠れず疲れが残っていて、断続的に15時頃まで寝てしまった。家族に申し訳ないと思って謝ったらそれはそれで嬉しくなかったみたいであり、妻も調子がよくなく色々あるみたいだった。
子供がYouTubeで子供向けのゲーム実況を見ていて、「リバーサバイバルがやりたい」と言うのだが最初は何のことかわからず、調べたらマリオパーティーの中のゲームの一つらしかった。マリオパーティーは最新作が10月に出ることが決まっていて、2021年に「マリオパーティースーパースター」が、2018年に「スーパーマリオパーティー」が出ていて子供がやりたがっているのは2018年のものである。生まれる前だ。
GEOで買った。子供は「ゲロ?」と順当な反応をしていた。
帰って妻と子どもが一緒に2コンを使い、私が1コンを使って遊んだ。ミニゲームをみんなでどんどんやるためのフォーマットとして「リバーサバイバル」があって、ボートで進みながらゴールまでの制限時間を延ばすためにミニゲームをクリアしていく。「リバーサバイバル」のミニゲームは子供でもできそうなものではあったが4歳児にはまだギリギリ難しかったみたいであった。子供は結局ゲーム実況の真似がしたかったようで、親がプレイするのを実況して遊んでいた。
そのあと2体2でやるチーム制のすごろくみないなゲームもやり、というか子供がやれと要求してきたのでやった。こちらは結構戦略的なゲームで1ターンごとに挟まるミニゲームも結構難しかった。
大学な部活の同期にゲームの得意な男がいて、ものすごく知的能力が高いのだがまるで無気力で、試験については本試で赤点を取るまで全く勉強することがなく、しかし際どい成績で進級し続けた。部活の先輩の誕生日にゲーセンで何か景品を獲得して渡そうと数人で行ったときに、私を含め何人かはゲーセン初心者だったので何をどうしていいかわからず、「いやー取れなそうだな」などと言って躊躇していたら、その男が「やりもしないでwww」と余裕の嘲笑を浴びせてきたので大学でなにもしない男のセリフとしておもしろくてしばらく笑った。
学年が上がり、当時は病院実習用の古い学生控室にロクヨンが置いてあり空き時間はスマブラをやるのがスタンダードだったので、その男はスターだった。スマブラも一番強いし、ゲーム類ならなんでも強いので常に何かやろうと声がかかっていた。
私はマリオパーティーくらいなら誰がやっても一緒だろうと思うのだが、彼はマリオパーティーも効率的に攻略して強いんだろうなと思った。
子供がやろうと言っても結局大人がゲームをやって子供に見せるだけになり、2時間近くやって疲れたので今日はもうおしまいと言って終わらせたら、子供が大泣きした。大変だった。

以下どうでもいいことと牛の部分を書きます。少しだけASDの治療のことも書いてます。

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