日記2024年9月⑥

9月18日
晴れ。あまり気が乗らず。昨日妻が作ってくれたかぼちゃ豆乳カレー(長谷川あかりさん)の残りを食べたらお腹がいっぱいになった。
外来に患者さんを呼び込む前にストレッチなどで体を動かしていた。
病棟を回るときに看護師さんにこの患者さんのこの問題はこういうふうに理解すると(患者さんにとって)いいと思いますということがきちんと伝えられるととても嬉しい。
午後は妻を妊婦健診に送り、私と子供は車で待っていた。コロナ禍以降家族は付き添いNGなのだ(子供だけならギリギリ許される)。推定体重が2700gになっていた。
子供がマリオカートで親に負けると本格的に悔しがるようになり、邪魔をしたりズルをしたりする。私もブレーキを使うことで子供を抜かさないようにすることを覚えたのだが、ズルをされるとさすがに一緒にやっていて楽しくない。
夜は長谷川あかりさんのレシピで鶏団子と長芋のお鍋を作った。とてもおいしかった。油も出汁も使わずこの味が出せるのはすごい。包丁もすだちを切るときにしか使わない。袋で団子を作るからそのまま捨てればよし。少量の酒とみりんの使い方がとても勉強になる。

9月19日
妻が産休に入り、今週は子供も幼稚園を休ませている。遅い夏休みである。3人家族でいるうちにディズニーランドに連れて行った。朝、子供はお気に入りのミッキー柄のズボンが洗濯中で穿けなかったので機嫌が悪かったが、結局ミニー柄のTシャツにミニーのスカートパンツ、ミニーのリボン型のショルダーバッグにミニー耳のカチューシャで出かけた。
子供はディズニーランドが好きなのだが到着してすぐわーっと駆け出すということはなく、ディズニー用のエンジンがかかるのに多少時間がかかる。まずは軽食を食べて、そのあとで回転木馬やダンボ、ピーターパンに乗った。外国から来たっぽい人が多かった。ポリネシアンテラスというショーの見られるレストランの予約が昼と夕方の2回取れた。並ばずに座って食事ができる時間が確保できているとかなり楽になる。ミッキーやミニーがテーブルまで何度か来てくれるショーだった。
昼食後すぐ、昼間のパレードを見た。ミニーが来ると子供はリボン型のバッグを頭の上に掲げてアピールしていた。とても真剣に見ていた。
パレード後、ドナルドと会えるところに並び、久しぶりにドナルドと写真を撮った。
抽選に当たったので美女と野獣エリアの劇場でショーを見た。ミッキーたちがディズニー映画の歌や音楽を訪ね歩きながら、自分たちの音楽を見つけるというストーリーで、名曲のメドレーになっていつつ、たとえばシンデレラとジャスミンとラプンツェルが並ぶ場面では一曲の中にそれぞれの歌が重なりながら歌われるアレンジをしているなど、なかなかおもしろいところが多かった。子供はもともと照明が暗くなるのを怖がっていて、それでもなんとか見てくれていたのだが、巨大なアースラが出てきて歌うところはマジで怖かったらしく「こわいー!」と言って私の膝の上に来た。終わったあとには「だからこわいっていったでしょ」と怒っていた。
その後2回目のポリネシアンテラスで食事。同じものを見ても楽しいから不思議である。
エレクトリカルパレード。妻が妊娠中だと気づいた係の人が椅子に座れる場所を探して座らせてくれた。しかし子供はそれが不満で、もっと前で見たがって泣き出す勢いだったので私と子供はレジャーシートを敷いて前の方に座った。パレードが始まってミニーが来たらまた子供はリボン型のバッグを頭に掲げてアピールした。そうしたらミニーが気づいてくれて、わたしのリボンがあるわね、みたいなジェスチャーをしてくれた。子供はあまりよくわかっていなかったかもしれないが、いい思い出になった。
パレード後すぐにミニーと会える場所へ。「さっきまでパレードやってたのにほんとうにこっちきてくれるのかな」と言うので、パレードが終わったら急いで来てくれるんだよときちんと教えた。こういうのは迷いを見せてはいけない。待機列に外国の気さくなお姉さんがいて、ミニーまみれのうちの子に「your No.1? favorite?」と訊いていて、子供はうなずいていた。お姉さんは明らかにドナルドがfavoriteな格好をしていた。
帰りがけにシンデレラ城で新しいプロジェクションマッピングと花火を組み合わせたショーをやっていた。色々な映画の曲のメドレー。ダンボが見られて嬉しかった。マーベル作品が採用されていたのに驚いた。ディズニーランドにアベンジャーズはやや違うのではないかと思うが、プロジェクションマッピングだけならセーフかもしれない。花火や火炎の演出はとてもよかった。見る価値があると思う。
帰りにTシャツなどを買い足した。子供が自分から着たがる服はディズニーグッズばかりなので、増やしておいて損はないのである。ズボンのラインナップが少ないのが困りものなのだが、ネットではもっと種類があるらしいので今度ズボンも買ってみる。
閉園ギリギリまでいたので、帰りに買おうと言っていた風船が買えなかった。10月にまた来て買ってねと言われてしまった。
今までたいてい帰り道ではぐずっていたのだが、今日はとても聞き分けがよく、電車も頑張って乗っていて、最終的に家の最寄駅まであと少しというところで寝た。かつてなら眠くなって散々不機嫌でぐずったあとに寝落ちする感じだったのだが、今日はスッと優等生な寝落ちであった。少しずつ寝落ちの地点が家に近づいている。よいメリーさんである。思い返せばちょうど1年前くらいが一番やばかった。1時間ほどの帰り道をずっと抱っこしなければならず腕がどうにかなりそうで、やっとのことで家に着くと覚醒して不機嫌を極めて大泣きする。あれはつらかった。しかし嫌な記憶として残ってはいないから子育てというのは不思議である。
次行くのは子供が生まれる前にするか、あとにするか、どっちになるだろうか。どっちにしろ大変なのだが。
私は急いでシャワーを浴びて明日の仕事の荷物と服を準備し、起床即出勤できるようにしたのに、こうして日記を書いて夜更かししている。

9月20日
アラームで目を開け、妻と子供はぐっすり寝ていて、私はすぐ仕事へ行った。外来とリエゾンのカンファ。カンファではまた私が一番上の学年になってしまったので一生懸命しゃべり、あとになってしゃべりすぎたことが恥ずかしい。今日はパニック発作とパニック症の診断が下りることの違いとSSRIのターゲット症状の設定について話をしたり、強制入院の要件にあたらないと判断した希死念慮をじゃあどうアセスメントして理解するのかという話をしたりした。
妻が料理中に指を切ってしまった。

9月21日
子供がサッカー教室の遠足に行く。初めて親の手を離れて遠出する。自分から行きたいと言った遠足だが、やはり当日になると少し不安そうで、朝の準備も遅いし、家を出たら「足が痛い」とか言い出してなかなか歩かなかった。遅刻しそうになったので急かしたら泣いた。お弁当にフォークを入れ忘れたことに気づいて駅のコンビニで探したらレジの人が一個くれた。集合場所には普段から仲のいい友だちが揃っていたのでそこからは大丈夫だった。子供たちがぞろぞろと駅の改札に消えていくのを見送った。
久しぶりに子供なしで一日自由なので、妻とイクスピアリをブラブラした。妻は来週お母さんに会わなければならなくなり、精神的に不調だった。感情的なケアの話などを妻とした。私も自分の感情をうまく扱うことができなかったりする。
昼ごはんを食べたらやることがなくなって、悩んだ末にららぽーとに行くことにした。ショッピングモールのはしごをした。ZARAに入ったら結構いいものがあり、買った。私は自分では茶系は似合わないと思っていたのだが、妻が「髪も茶色っぽいから着なよ」と言われ、自分の髪の色が薄いことを初めて知った。茶のパンツとツイードのジャケットを購入。その後、以前買ったことのあるお店に行ったら店長さんが覚えていてくれてどんどんコーディネートされ、そのままカーディガンやスウェット、デニムのパンツを購入。デニムの形がよかった。子供を預けた開放感でつい買ってしまった。文フリにはこれを着て行こうか。妻もZARAでいくつか買っていた。普段は悩んで買わないことの多い妻も結構買っていたので気が大きくなっていたのだと思う。ベージュのワンピースに合わせる上着を探していたときに私がオリーブ色のブルゾンを見つけてきたら気に入ってもらえた。
買った服は配送にしてもらってパーフェクトフィニッシュである。
夕方、駅で子供のお迎えをした。笑顔で帰ってきた。
エスカレーターの真後ろに大学の同期がいて、きれいな二度見をしてしまった。脳外科だったのだが今年度から精神科に転科した男だったので、仕事どう?楽しい?と聞いたら「普通」と答えられた。普通は普通ってことないだろと思ったが彼はそういう男なのでよしとした。
ミスドで子供の話を聞くと、お弁当は少しこぼしてしまったけれど全部食べたということと、デザートに柿を持たせたけれどお友達は「おやつ」としてミカンを持ってきていたから柿はおやつの時間じゃなきゃおかしいとお友達に言われてうちの子は困って食べなかったことを聞いた。なんで柿を入れたんだと親に怒っていた。こういう摩擦が起こるからこそ行かせてよかったなと思う。
帰りにはさすがに疲れが出て、ぐずって変なことにこだわって怒り、泣き出して大変であったが、抱っこを交えてなだめながら家にたどり着いた。
明日は特に予定がない。

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