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2021年5~7月に観た映画

過去に観ていて、再鑑賞したものも含む。

『作品名』(監督名/公開年)

★=イチオシ


『ブラックレイン』(リドリー・スコット/1989)

『8 1/2』(フェデリコ・フェリーニ/1963)★

『イレイザーヘッド』(ディッド・リンチ/1977)★

『Arc』(石川慶/2021)★

『ゴジラvsコング』(アダム・ウィンガード/2021)

『ファンボーイズ』(カイル・ニューマン/2008)

『ピープルvsジョージ・ルーカス』(アレクサンダー・フィリップ/2010)

『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(ジョージ・ルーカス/1999)

『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(ジョージ・ルーカス/2002)

『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(ジョージ・ルーカス/2005)★

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 特別篇』(ジョージ・ルーカス/1997※オリジナルは1977)★

忙しくて書いてる暇がなかったので,3か月分一気に。

『8 1/2』はリバイバル上映を観に行った。フェリーニ自身の映画人生を投影した,カオスで猥雑で熱気にあふれたとてもよい映画だと思う。ただ,主演がマルチェロ・マストロヤンニだとちょっと美化しすぎではという気もする(イケメンゆえに女性関係がだらしないという点の説得力は出るが)……。

『イレイザーヘッド』はリンチ作品の原点。彼女の家に食事に行くシーンの気まずさは最高。10代で観るより,20代後半になって観たほうが,リンチの現実を独自の方法論で誇張するセンスの凄さがわかる気がする。

『Arc』は邦画SFの良作。とはいえ,近未来的なガジェットなどは排除されており(そもそもスマホすら出てこない),「SF的」な部分はむしろテーマの問いかけ自体にある。元のケン・リュウの小説からよくここまで膨らませたなと感心した。テイストは違うが,こうした監督の手腕は,『バーニング 劇場版』のときのイ・チャンドンを思わせる。

ところで,最近,スター・ウォーズシリーズをプリクエルから観返している。これまで観返すときは,オリジナルトリロジー→プリクエルの順だったので,僕の中では初となる試みだ。シークエルの失敗(といっても良いでしょう,アレは)を経て,オリジナルトリロジー原理主義者のファンからも,プリクエルの再評価が始まっているようで,喜ばしい(僕はプリクエルについて,映画としての出来は大体イマイチだが,すべてを切って捨てるほどではないと考えてる)。ただ,プリクエル→オリジナルトリロジーの順で観ると(ルーカスはこの順番を推奨している),やはりどうしても気になる部分は多々ある。ここにはいちいち列挙しないが,ストーリー上の矛盾は正直看過しがたく思える。『新たなる希望』は追加修正されたCGが画面から浮いていて非常に気になるし,特別篇になる前のVHSも子供の頃に観ていた身としては,記憶と違う部分が多いと居心地の悪さを覚えてしまう。劇場公開版も出してほしいな~,フィルムが無いとか嘘つかないで。

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