相手に説明が伝わらないエンジニアの話アゲイン
技術力を武器に仕事をするエンジニア。なのでお客様先の打ち合わせに出る場合は、技術的な要件をきめたり、質問に答えたりする場合が多いですね。
そんなエンジニア君、結構お客様との会話がかみ合わず苦労することがあります。
そんなエンジニア君によくある共通点というのを以前書いてますので、よければどうぞ。
さて、そんなシーンに先日でくわしました。
今私が担当しているシステム入れ替えプロジェクトでお客様とミーティングをしているときの話です。
システムを利用したある履歴を管理者が確認できる機能があるのですが、私たちが提示した資料に、「履歴データの集計は手動で行う必要がある」と説明していました。
それを見てお客様が、
「集計を手動で行う必要がある、というのは今私たちが使っているシステムでの使い方とどう違うのか?」
という質問をされてきました。
それに対してエンジニア君は、
「今のシステムでは、集計そのものをシステム上で実施しています。ただ、資料に書いている履歴については、今のシステムでも集計されるのではないので同じである。なので、集計は手動で行っていただくことになる。」
と回答しました。
それを聞いてお客様、微妙な間が。。。
「つまり、今のシステムと変わらないということでしょうか?」
「はい、その履歴については新しいシステムでも手動で行う必要があります」
またお客様に若干間が。。
このやりとりを聞いて、お客様は「手動で行う」のところが具体的にどういうことかいまいちイメージできていないな、と思いました。
そこで私がフォロー質問をエンジニア君にしました。
「xxxさん(エンジニア君の名前)、『手動で行う』というのはCSVかなにかにエクスポートして、Excelかなにかを使って集計してください、ということかな?」
これにエンジニア君は「はい、その通りです」と回答。
このやりとりを聞いてお客様は「なるほど、わかりました」と納得された様子。
これまでの打ち合わせを通じて、お客様は「現状の運用をできるだけ変更したくない」という思いがすごく強い様子だったので、具体的な操作や運用方法がどうなのか、ということに関心をもたれていたのです。
「手動で行う」は間違いではありません。ただ、その言葉の中には「CSVにエクスポートしてExcel等で処理する」という意味が含まれているという前提は、あくまでもエンジニア側の理屈です。
ひょっとしたら、新しいシステムに手動で行う機能があるのかもしれません。お客様は新しいシステムのことを知りませんからね。
なので、具体的に何をどうするのかということがイメージできるように補足したのです。
全てのケースにおいてこうする必要はないですが、エンジニアに欠損しがちなお客様の具体的場面場面に応じて具体的に相手がイメージできるような説明の仕方を行うことが大切だ、という良い事例でした。
それではまた!
日々感謝 m(_ _)m
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