DXを社内に適用する前にやれることあるよね、という話
何年か前からですが、DX(デジタルトランスフォーメーション)というキーワードがさかんに言われています。
DXによって、製品やサービス、ビジネスモデルを変革し、それだけでなく企業の業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革することもねらいとしているというものです。
DXを実現するための技術が、クラウド、モバイル、AI、5Gといったものになります。
AmazonやZozoとかがDXの事例でよくとりあげられたりします。これらはコンシューマー向けの行動や体験を変革するという事例として取り上げられていると思いますが、DXというのは企業文化や風土の変革もねらいとしています。これはつまり社内の働き方や仕組を変えようというメッセージなんだと思います。
DXのこのような話は、日本の将来のビジネスに大きく影響することは間違いありません。
ただですね。。
このようなDXの話をする前にですよ、、
それよりももっと前段の話として、今のITツールを業務として使いこなせていない、もしくは使う意識が浸透していない企業がDXと叫んだところでその変革は拒絶感をもって失敗するのでは、と感じました。
ものすごく簡単な事例で言えば、outlookなどによる会議招集。
会議の招待を送って、承認・辞退を返すというごく簡単なものです。これによって、いちいち参加者個々に予定を聞く必要もなく、調整の手間がグッと減っているわけです。
なので返信することは「当たり前」なのですが、そんな習慣すら根付いていない会社でDXによる変革がすんなり進むんでしょうか。
会議招集に返信しない人ってなんなんでしょうね。返信しないことでマウントとってるんですかね。
「返信しなくてもわかるだろう」
なんて意識もってるんですかね。
それを確認するためにある招待なんですけどね。
これは役職が上がるにつれその傾向が強くなります。
やはり、招待に返信しないことは自分のポジションの誇示なんでしょうかね。
トップからこんな態度でDXを導入して変革だ!なんて私からしたら何かのジョークでしょうか、と思ってしまいます。
これって、日本にはびこる「総論賛成各論反対」の際たる結果ではないかと思います。
その変革が自分の身に迫ると、結局やらないんですよ。
そんなことすらできないのにDXだなんだ言って説得力あるのでしょうか、と私は言いたくなります。
そんな上位層のマインドは、組織にも伝播し、やらない風土にお墨付きを与えてしまいます。
たかが会議招集。
さてど、いちいち個人に連絡して確認をとる手間をなくした意味では、私からしたら過去の業務からの立派なDXです。
まずはそういった小さな意識を社内全体で浸透させ、最低限自分自身は実行してからDX語ったらどうですか、と思いました。
DXについては私もまだまだ勉強中です。
なので見当違いかもしれませんが、それだけ社員の意識に根付かせる、浸透させるという活動を普段からしていかなければ、うわものが変わっても成功しませんから。
言いたかったことは、会社の中に変革を受け入れる土壌を小さなところからで良いので積み上げておかないとマインドがついていかず、うまくいかないんじゃないでしょうか、ということでした。
今回は、社内システムやツールへのDXの導入という観点と、社員のマインドからみたギャップみたいな話でした。
それではまた!
日々感謝 m(_ _)m
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