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【Part2:自己理解】試合でパフォーマンスを発揮できる人を研究してみた!

本日も昨日に続き、『試合でパフォーマンスを発揮できる人』についてのリサーチ結果をお届けします。

<再掲>試合でパフォーマンスを発揮できる人の共通点
①【自己実現】部活・スポーツの枠組みを超えた『一人の人間としてどうありたいか』という理想や信念を持つ
②【自己理解】プラスとマイナスから【心の0ポジション】をセットする
③【目標設定】試合を想定した"VPDCA"サイクルを回す

本日は2つ目の【自己理解】というテーマについて書きたいと思います。
ここでいう自己理解とは、以下の2つを深く知ることです。

(a)【プラス】モチベーションの源泉を知る
(b)【マイナス】恐れのメカニズムを知る

そして、理解した自身の特性をもとに【心の0ポジション】がどこにあるのか、どう近づけていくのかを考えていきます。

(a)【プラス】モチベーションの源泉を知る
いわゆる、10000時間の法則(諸説あり)でも言われているように、試合で卓越したパフォーマンスを発揮するに多くの時間を費やす必要があります。10000時間というのは、仮に1日4時間の練習を毎日休みなく続けたとしても約7年、週5日なら約9年半かかる数字です。これだけの期間、それなりの質を保ちながら練習を続けていくことは、単に気合・精神力だけでは難しいですよね。
競技を長く続けると「勝ち負け」に対するこだわりが強くなりすぎて、競技を始めたての時に感じた『楽しさ』『気持ちよさ』をえてして忘れがちです。私の経験で言えば、中学1年生の時に感じた『矢が的に中った時の心地よい破裂音』や『自分の意志で狙った場所に矢を放つことができた時の万能感』なんかが一番最初にあり、そこに徐々に『勝つ楽しさ』や『仲間と一緒に目標を目指す一体感』などが加わっていったように思います。
トップアスリートが競技を愛し続けられる理由としてコーチング関連の本でも良く目にするのは、『トップアスリート』と呼ばれる人たちは、一番初めのコーチ・先生(必ずしも競技力の高い人ではない)によって競技の楽しさを教えてもらったという共通点があるということです。
練習することや試合に対して疑問・葛藤・違和感を感じ始めたら、一度身体を動かすのを止めて、落ち着いた空間で【今まで競技を通じて『楽しかった・嬉しかった経験』】について書き出したり、映像を見たりして、自分の中にある【競技を続けているモチベーション】について見つめなおしてください。

(b)【マイナス】恐れのメカニズムを知る
実は、以前書いた記事でほとんど内容が網羅されていました!
一言で言うと【自身の恐れの対象と、それを引き起こす理由(原体験)を探る】ということです。詳細に興味がある方は以下の記事もご覧ください。

☟参考:恐れに向き合うためのアプローチ☟

上記のプロセスを経て、自身のプラス面(モチベーションの源泉)とマイナス面(恐れのメカニズム)に深く向き合ったならば、最もパフォーマンスが安定する【心の0ポジション】を意識して作り出すことができるようになります。

ここでいう【心の0ポジション】とは、不安・緊張から来るネガティブさでも、興奮・高揚から来るアグレッシブさでもない、全ての調和が心の中で完全に取られている状態のことです。その状態においては、身体と心が完全に一体化して『為すべきこと』に向かって自然に動いていき、あたかもその先の未来が予測できるかのような感覚を得ることができます。よく言われる【ゾーン】というやつですね。
長く競技を続けていくと、1回・2回は体験することになると思いますが、これを意図的に生み出すことができたら、最高ですよね。完全に意図的に生み出すことは難しいかもしれませんが、その状態の両極(両端)である、モチベーションの源泉と恐れのメカニズムを理解することで、どのあたりが自分にとっての0ポジションなのか、あたりをつけていくことができるようになるはずです。

優れたアスリートはいずれも、自身のことを深いレベルで理解しており、自身の良い面も悪い面も受け止めたうえで、更なるパフォーマンスの向上を目指しています。
自己と向き合うのは人によってはなかなか難しいかもしれませんが、少しでもその領域に近づいて、『素の自分』で試合に臨めるようになりたいものですね。

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