Vol.419 5月1日 単玉

X-H1 + NOKTON 23mmF1.2 X-Mount

f/4.0まで絞ってます。ここまで絞らなくても良くてf/2.8も絞れば十分だったね。
それにしてもコイツがまぁギンギンにシャープでキレッキレ。語彙力の乏しさが露呈していますが、お世辞でも誇張でも無くスゲー写る。被写体によっては眼がチカチカするよ。サイズが小さいのに大きな写りなので「これが時代・・・」と驚かされます。
フィルムシミュレーション:クラシッククロームでシャドーとハイライトをそれぞれ+3っていう硬めのチューニングにしていますが、トーンが結構ある。ドレ、とは言わないけど安いズームレンズだとこういう使い方すると潰れちゃうから、この瞬間が単焦点レンズ(異論は認めます)だねって感じ。モノによるけど、単焦点レンズはトーンがキレイだと思います。

単焦点レンズのどこが良いって「写り」じゃなくて軽いってところ。5秒くらい前に写りについてアレコレ言及していますが、軽いのに明るくて良く写るのが一番良いところだと思っています。ズームってデカイからね。いわゆる大三元レンズみたいなF2.8通し(昔はコンスタントF2.8とかって記述した)レンズってのはM4/3用のパナとオリンパスのF2.8ズームとシグマのコンポラF2.8ズームを例外として、基本的にどこも巨大です。
フルサイズの、例えばニコンとか狂ったようにデカイよね。ソニーが例外的にコンパクトにしてきたけど、それでもまだ重い。

重いデカイといえば、シグマはちょっとクレイジーなところがあってF1.8ズームっていう頭の悪いスペックのレンズも製品化しています。コイツがバカ重いです。特に50-100mmは重くてスペック的には約1.5キロなんだけど、数値以上のズシリ感が足腰腕肩を容赦なく攻撃して来る様子はまさに鬼神の如し。体感だと300mmF2.8並に重い。その代わりビックリするような写りのツンデレの激しい性格を持ってます。

豊田の経験上、1.5kgを超えるレンズの運用は非常に過酷です。ってのが、鉄アレイ持って歩くのと変わんないからね。
話を戻して、このクレイジー・シグマはちょっとやそっとの単焦点レンズより写りが素晴らしくて本当に「特別な一本」って感じ。登場時にレビューしてメロメロになってFマウント用を買おうとしましたが、サイズで断念。Xマウント移行も真剣に考えてた頃だしね。マグネシウム鏡筒とかで軽量化とミラーレスへの最適化してくれねーかな?と淡い期待を寄せています。
18-35mmも良いけど50-100mmが天元突破してるね。


ところで、レンズ選びって写りのインプレとかレビューで選ぶ人が多いと思います。それはそれでイイと思っています。気に入った写りや気になる写りのレンズを使ってみたいと思うのは素晴らしいことだからね。
豊田としては日常的に運用出来るサイズであるかどうか?ってところも気にしてほしいな、と思います。
どんなに気に入っていても重い&デカイだと持ち歩かなくなるし、持ち歩くにしても場所を食うので、例えば食事時には入れるお店が少なくなります。デカイカメラバッグを混雑した店内に持ち込むのは勇気要るよね。

私はレビューでやたら重さとかサイズに言及していますが、マジで重要だと思っているので触れています。車で現場まで言ってチロッと持ち歩くような運用だと気にしなくて良いけどね。

あっという間に5月ですね。光陰矢の如し、サーロイン、肉の如し。やろうとしていたことがほぼ宙ぶらりんなので、そろそろ重い腰を上げることが出来るのか?と日々自問自答している今日このごろ。
私は写真が好きですが、それほど詳しいとは思ってません。諸先輩達が詳し過ぎて自身の不勉強が際立つっていうのもあるんだけど、詳しくないという状況もまた楽しいというか程々に留めたいという気持ちもあって。
いつだってビギナーで在りたいと思ってたりもします。初心忘るべからずじゃなくて、ウブな頃の新鮮な気持ちを眩しく思っているから。まぁ自分が変態野郎なだけかも知れません。
悩ましいのが、知ってる人同士のディープな会話も楽しいってところだよなぁ・・・。それに専門家から深い話を聞いたときの新鮮な驚きみたいなのはドーパミンがドバドバ出る感じがしてキモチイイよね。


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