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Happy New Year 2025

新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
年末年始は同級生との交流もあり、色々な立場からの考えも聞けて視野が広がりました。
読みたいと思っていた本もまとめて読んだりと、意外と忙しく、充実した日々が過ごせました。

今年は良くも悪くも、世界的に政治の動きが私たちの暮らしやビジネスに与える影響が一層大きくなる年になるでしょう。
これまで政治と距離を置いていたように見えるアメリカの巨大IT企業、例えばアップルでさえも、最近では政治への接近が見受けられます。
政治と経済の相互依存が高まる中、私たちもこれに向き合っていく必要があると思います。

ウクライナ、中東、ミャンマー、韓国などの政治が引き起こす紛争が多発している中、さらに米中の緊張が高まり、中国による台湾有事も現実味を帯びてきてしまっており、戦争を回避する政治の動きを望むばかりです。

そんな国際情勢の最中、日本は、いよいよ急激な人口減少の時代に突入しています。
その影響は労働市場にも顕著に現れていきます。
労働市場の中味を紐解くと、AIなどによる生産性の向上は主にホワイトカラーへの影響が大きく、今後はホワイトカラーの余剰が進む一方で、エッセンシャルワーカー(介護、医療、ドライバー、建設、食品関連など)の方が深刻に不足する状況に直面していきます。

日本では今後の対応として、余剰となるホワイトカラー層のエッセンシャルワーカーへのシフトを促すのか、あるいは外国人の受け入れを促進するのか、政治的にも業界的にも各企業的にも問われてくると思います。

理論的にはホワイトカラーからエッセンシャルワーカーへのシフトを促すべきなのですが、
経済構造や個人の価値観、各業界イメージなどの壁に阻まれ非常に難しい課題だと思います。
日本ではホワイトカラーのイメージが過度に高い一方、エッセンシャルワーカーが果たしている確かな価値が十分に認識されていない現状があり、様々な面でホワイトカラーとのギャップがあります。
現実的にはエッセンシャルワーカーの方々の仕事は確実に労働の価値を生んでいて、ホワイトカラーの人たちは仕事をしているフリの人も多いと聞きます(苦笑)
エッセンシャルワーカーの生産性向上も、もちろん進めていくべきですが、ホワイトカラーほどには劇的に進まなく、むしろICTやAIはエッセンシャルワーカーの補完的な存在になると思います。

ホワイトカラーからエッセンシャルワーカーへのシフトは、うまくいかない可能性もある為、
外国人に本来の価値を伝えて前向きに仕事をしてもらう方がお互いに良いと思います。
アメリカでは、ヘルスケア分野で4人に1人が移民ですが、日本の介護業界の外国人労働者比率は現状1ー2%、つまり100人に1人か2人というレベルなので、日本は世界的に特殊な先進国だといえます。

ホワイトカラーの中でも余剰となるのは主に事務職であって、エンジニアなどの専門職ではテクノロジーが進化するほど不足していきます。
ホワイトカラーの中でのシフト、例えば事務職からエンジニアへのシフトは、エッセンシャルワーカーへのシフト以上に難しい現実を踏まえると、エンジニア分野では外国人労働者の活用が一層重要となります。
不足を補うだけはなく、エンジニアは国際的に競争力を上げる事に直結するので、外国人エンジニアの活躍が各産業や分野で鍵となるでしょう。


外国人材を単なる穴埋めやコスト削減としてみなすのではなく、エッセンシャルワーカーやエンジニアなど、日本人だけでは難しい分野で貢献してもらう人たちであるとともに、単なる労働力だけではなく、生活者として日本の人口減少や経済停滞を打開する貢献者としての存在も考えていきたいです。

本年は、このような課題を意識しながら、積極果敢に事業を展開していく所存です。
皆さまにおかれましても、各業界の課題に向き合い、打開策や突破口を見出す改革の年となることを心より願っております。

P.S.
ちなみに、余剰となるホワイトカラー問題自体については、私の専門外なので、ここでは触れません。
本メルマガは、あくまで私の専門分野から当事者意識を持った内容にしたいので、よくある論理思考のMECE
(もれなくダブりなく:Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)は考えておりませんのでご了承ください。

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