星野源を語る


星野源といえば、今や日本を代表するシンガーソングライターとして、押しも押されぬ地位を確立している。
今回は、星野源をこよなく愛するよし岡が満を辞して発表する、名付けて「星野源ベスト10」である。


メジャー曲編

① 恋
星野源楽曲の中でもダントツの知名度を誇るこの曲!!まずイントロのメロディからして高まる。みくりちゃんと平匡さんの顔が浮かんでくる。ドラマでは毎回「ここぞ!」というところでかかってた。「♫営みの〜」という歌い出しがたまらなく好き。最初の「い~」の声の響きが良い。ちなみにドラえもんの初回特典DVD「VIVIVIDEO」に収録されている弾き語りver.も、また違った雰囲気でいいですよ。
ちなみに私が星野源という人を意識し始めたのはこの曲と逃げ恥がきっかけである。わりと後発隊。


②SUN

2015年リリース。紅白に初出場するきっかけにもなったこの曲は、私の好きな「明るくて暗い曲」ナンバーワン!!こんなハッピーな曲調で、歌っているテーマは悲しみと命の終わりなんですよ。騙されちゃだめですよみなさん!
でも何でだか、ひたすらに「元気にいこうぜ!」ていう曲よりも、「いつかみんな死ぬんだから、今を精一杯踊ろう」ていうこの曲に一番元気をもらえたりするんだよなあ。東日本大震災の被災者の中にも「この曲に元気をもらった」て人がいたっけ。
Cメロの「祈り 届くなら 安らかな場所にいてよ ぼくたちは いつか 終わるから 踊る 今」ここの歌詞がね、もうね、たまらなく好き。何という無常観。リリース当時、よく聞きもせず「なんちゅうゆるい曲……」と思っていた私は馬鹿なのかな。
サビ終わりの「あっあーあっ」のところのコード運びは神ですね。ここのコードも、それから歌詞からも、マイケルジャクソンへのオマージュがあふれていて、それがまたいい。


③ ドラえもん

「何者でもなくても世界を救おう」いい歌詞。ドラえもんの登場人物への、そして藤子先生への愛とリスペクトが溢れている歌詞なので、ぜひ2番までもれなく聴いてほしい。
この曲のすごいところは、紛れもなくドラえもんの曲で、紛れもなく星野源の曲だということ。そしてタイトルがずばり「ドラえもん」。このすごさ、わかります??

ちなみに、もともと映画版ドラえもんのび太と宝島の主題歌だったこの曲は、2019年秋から正式にアニメ「ドラえもん」の主題歌になりました。すごい!!!


④ 地獄でなぜ悪い

これもSUNと同じくな無常観のある曲。明るさの中に無常の世界観を作る天才ですな、星野源は。
この曲で注目して欲しいのは、今までも死について語ってきた星野源が、この曲では自分自身が死にかけた体験をもとにしているところ。そして彼は今もなお死と隣り合わせなのだから、それだけで作品の見方がぐっと変わる。言葉が真実味を帯びる。
この感じ、私の好きな正岡子規と同じなんですよね。彼も死に向かいながら明るい創作活動をした。そこには死に向かう悲壮感も、生き延びてやるんだという意気込みですらない、ただただありのままを受け止める無常観が漂っていて、それがものすごくかっこいいと思うのです。


⑤ くだらないの中に

言わずと知れた変態ソング。一度授業でこの曲の弾き語り映像を見せた時に、女子生徒が「首筋がパンの匂いってwwうけるww」て笑ってたなあ。君たちがこのエロティックさを理解するのには少し早かったか。

ちなみに私はオリジナルより弾き語りVer.の方がタイプ。



マイナー曲編

① 桜の森

両面シングルのB面なので、マイナーではないかもしれないが。とにかくイントロが素晴らしい。初めて聴いた時、リアルに「なんじゃこりゃあああ!!!」ってなったのを覚えてる。かっこいい。好きすぎる。ただそれだけ。

(ちなみにコード進行は
C D#dim Em Bm7 Am7 D G G/B 。ベースラインだけで気持ちよくなれるよ。)

歌詞は「えっ、それ言っちゃっていいの!?」レベルの変態どストレートなので、変態な方はぜひ。
坂口安吾の短編『桜の森の満開の下』のオマージュです、多分。

上記動画の中盤にちょっとだけ出てくる曲。しかしぜひイントロを!!イントロを聴いてくださいい!!!

(A面のCrazy Crazyも大好きなので、よければぜひ)


② 生まれ変わり

聴くだけで懐かしくさみしく切なくなる曲。
星野源の言葉の巧みさがよく味わえる。
「木漏れ日が ラムネの玉が 固く乾いた空き地の本が」なんて、このワンフレーズだけで郷愁の嵐。「固く乾いた空き地の本」なんて歌詞書くの、日本でこの人だけじゃないか。
そして突然あらわれる「何度も何度も 交わした体はもう」って歌詞のエロさがもう!!なんとも言えず星野源!!このバランスがすごいなあといつも思うのです。天才。


③ ワークソング

ドラムの疾走感とトロンボーンのゆったりした感じの対比が絶妙に気持ちのいい曲。働く大人たちへの応援歌。しかもけっこうエゲツない言葉で応援してくれていて、それが劇薬のようによく効く。歌詞の刺を音楽で包む天才、それが星野源。

↑上記2曲、少しだけ聴けます。


④ ストーブ
よく言われることだが、星野源の初期の楽曲は暗い。常に死の匂いがする感じ。ラジオで変態トークばっかりしてる明るい星野源のイメージが定着しているが、子供の時のエピソードとかを読んでいると、多分内面にすごい何かを抱えている人なんだと思う。そんなところも魅力ではあるんだけれど。

この曲は、ばあちゃん、そしてじいちゃんが死んだ時、ずっと頭に流れていた曲。ストーブとはつまり火葬のこと。人の死を、こんなにも赤裸々に淡々と、しかし温かく描いた曲を私は他に知らない。単純なコードと素朴なメロディが、重い内容をやさしく包む。星野源の真骨頂。と思えば、間奏部分のコードにぐっと気持ちを持っていかれる。音楽にさえも切なさを少し織り交ぜる。


⑤ 兄妹
これも初期の明るく悲しい曲。生まれてこなかった妹の曲。星野源自身の実体験に基づいてるとかいないとか。
ピアノの疾走感がすごく好きで、個人的にいつかバンドとかでやってみたい曲。
ラストのサビで感じるカタルシスはもうそれはすごい。初めから同じフレーズを繰り返しているだけなのに、そのメロディが歌詞と相まってすごく感動する。一つの短編を観たような、そんな気分にさせてくれる曲。


番外編

君は薔薇より美しい

かねてより星野源の友人としてファンによく知られているニセ明氏の看板曲。昨年のツアーではついに共演を果たした二人。笑

原曲は知っている程度だったけれど、これを機によく聴くようになった、言わずと知れた名曲。


日村さん 誕生日の歌

親交の深いバナナマンの日村さんに、10年に渡って贈っているバースデーソング集。馬鹿馬鹿しい歌詞が多いが、謎に名曲揃いなのでぜひ。たまに泣かせにくることも。(41歳のバースデーソング「どうかしてるぜ」が好き。)

後に正式な楽曲として採用された曲たちもある(「SUN」とか「Family song」とか)ので、そんなのを探すのも楽しい。



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ハゲミニナリマス!
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教育と音楽。たまに写真。