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vol.2 :Best Mix of Digital Detox

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📲Best Mix of Digital Detox

最近何かと耳にすることが多い「デジタルデトックス」。意識的にデジタルやインターネットから一定の距離を取り、人間らしい思索の時間やクリエイティブな発想、大切な人たちとの時間を取り戻そうというアクション。自宅にスマートフォンを置いたまま外出する、機内モードをオンにして電波を非受信状態にする・・・といった方法が代表的だ。このアイデアは非常に魅力的に聞こえる。ただ一方で、このような考えが頭をよぎる。「もしもスマートフォンが手元にない時に重要な電話がかかってきたら?」「帰宅する時間をどうやって家族に伝えようか?」・・・。突然の電話や重要なテキストメッセージが飛び交う現代人にとって、避けては通れない悩みだろう。(だからこそ、デジタルデトックスの意義があるのだが。)

もちろん休日や平日の深夜だけ行う、という解決策もあるのだが、プロダクトによってもっと根本的に解決できないだろうか?と考えていると、ある使い慣れたガジェットが思い浮かんだ。「ガラケー」である。僕らがかつて使いこなしていたこのガジェットは、通話とテキスト機能がベースであり、重要な用件か、親しい人とのコミュニケーションだけが外とのつながりであった。ではガラケーを使えば万事OKかというと、ここまででは問題の解決にはなっていない。

なぜならば、世の中のスピードは変わっていないからだ。簡単にいうと、重要なビジネスの電話がかかってきた時、応答して終わりではない。ほとんどの場合、上司にチャットをすぐに送ったり、場合によってはMacbookやSurfaceを使った作業が発生するだろう。しかも、ネットワークに接続して。こんな時に鞄に入っているのがガラケーとMacbookだけだと心許ない。一体どうすれば・・・とスマートフォンを使ってブラウジングをしていると、あるプロダクトを発見することができた。(これが、デジタルデトックスをしないメリットである。)

そのプロダクトがこちら。Punkt.というメーカーの”MP02 4G Mobile Phone”。見た目はスタイリッシュなガラケーという感じで、基本的には通話機能とテキスト機能しか実装されていない。しかし面白いのは、実際にオンラインにつなげる必要が出てきた際、MP02の4G LTE接続をデバイスとシェアできる。つまり、テザリングのルーターとして使用できるのだ。これにより、必要に迫られた時には思い切りネットワークを活用することができる。

このプロダクトが実現するのは、All or Nothingのデジタルだと解釈している。スマートフォンを手に街を歩いていると、薄く常にネットワークに接続しているということになる。主体がネットワークなのだ。(そして、私たちがそれに反応する。)一方で、MP02の使い方の主体は私たちにある。デジタルを断つ時、存分にその恩恵にあずかる時。それを、私たち自身が決定することができる。このつながり方が、もしかしたらデジタルとのベストミックスなのかもしれない。

とても宣伝臭くなってしまったが、コロナ禍における生産体制の影響で世界的に品切れとなっているようで、かく言う私も実際に使用できてはいない。Instagramの公式アカウントにDMしてみたところ、9月頃の再出荷を目指しているとのことだった。プレオーダーをしてみたので、実際に手に入ったら新しいデジタルデトックスの形について改めてレポートしたいと思う。—Y.Y(Copywriter)

🌞Cool Things of This Week

このセクションでは、編集メンバーが今週見つけたクールなコンテンツやサービスを紹介していきます。今回のCTTWは2つ。📕📱

📕虫とゴリラ

「バカの壁」で有名な東京大学名誉教授であり解剖学者の養老孟司さんと、京都大学総長で霊長類学者の山極寿一さんの対談をまとめた書籍。虫の世界、ゴリラの世界にどっぷりと浸かったお二人が、「人間以外」の視点で世界を見た時に逆説的に浮かび上がってくる人間の世界について語り尽くしている。コロナ禍前の対談でありながら、まさに疫病が人類に及ぼす影響・世界の変化にも触れられており、その洞察力に恐れ入りっぱなしの一冊。これらのテーマに詳しくない人も、新鮮に知識を得ながら読み進むことができた。

📱LightPhone2

Y.Yさんとテーマが被ってしまい申し訳ないのですが、こちらもデジタルデトックスを目的としたシンプルスマートフォン。「自由に生きるためのスマートフォン」をテーマにしており、機能も通話・テキストメッセージ・アドレス帳くらいで、インストールできるアプリケーションも「目的」が明確なものしかインストールできないなど、不便益を具現化したようなプロダクトだ。デザインも非常に洗練されていて魅力的。価格が高いにもかかわらず、在庫切れの影響でウェイティングなのだけが難点。—S.O(Business Designer)

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