[ 禁忌 ] ホオズキを屋敷内に植えると死人が絶えない
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お盆の時,ホオズキを飾る風習があるという。全国的な風習らしいが,私の育った兵庫県ではそのような風習はなかった。
板橋 (1993) によると,日本では魂を丸いものとしてとらえており,丸いホオズキを死んだひとの魂としてみたて,お盆に飾るようになったらしい。しかし,諸説あるらしく,ホオズキのかたちが盆提灯に似ているからというはなしもある。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kyoyobukiyo/23/0/23_117/_pdf/-char/en
ホオズキは鬼灯と書く。「鬼」は死んだ人のことを言う。「灯」とは提灯のことだ。だから,ホオズキには「死んだひとの提灯」という意味がある。
このホオズキ,家の敷地に植えるとよくないという伝承がある。ホオズキを植えると死人が絶えないというのだ。柿なども庭に植えてはいけないというが,柿とホオズキに共通しているのは,その実が丸いところ。どちらも魂を連想させて,敷地内に植えるのは嫌がられたのかもしれない。
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