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PH77年

▼5日で河合塾広島校での夏期講習会第4タームが終了しました。この5日間は3限が神大英語,5限が高1トップレベル英語,6限が高2スタンダード英語と慌ただしい日々でしたが,どうにか乗り切りました。

▼そして今日,8月6日は77年前に広島に原爆が落とされた日です。ここに載せている写真は昔撮影したものですが,原爆の惨禍を伝える傷跡は,今も街のあちこちに残されています。そしてもちろん,人々の心の中にも。

▼次の写真も以前撮影したものですが,あの日に被爆し,その後,修復された650形電車です。今もこのように平和学習のために運行されています。

▼以前,お盆の時期に広島市内の墓地の横を通り過ぎたら,色鮮やかな装飾が施されていました。盆灯籠,という飾りなのだそうです。

▼その時,お墓に刻まれた命日を見て回りました。1945年8月6日と書かれたお墓がいくつも並んでいました。今私が住むこの街で,77年前のあの日,想像を絶するような惨禍に襲われ,苦しみながら亡くなっていった人々がいたことを決して忘れてはなりませんし,二度とあのような惨劇が繰り返されぬよう,不断の努力をすることが,今,生きている私たちに課せられた使命なのだと思うのです。

▼そういえば,大学の時,恩師からこんな話を聞きました。

「PHという年号があるのを知っているかい?」
「PH? 何ですか,それ?」
「Peace for Hiroshimaを略したものだよ。」

▼「元号」は天皇の代替わりと連動したものです。天皇制に反対していた恩師は頑なに元号を使うことを拒み,常に西暦を用いていましたが,そのことについて尋ねた時に,この話をしてくれました(もっとも,広島だけでなく,長崎も含めるべきですから,PHと同時にPN(Peace for Nagasaki)も合わせて,PHNとしても良いと思いますが)。

▼恩師の言葉に従えば,今年はPH77年にあたります。ロシアのプーチン大統領がウクライナに対して核兵器を使う可能性がある,といった話もまことしやかに流れていますが,そのような愚行に出ないだけの分別が彼にあることを祈るばかりです。


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