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石州和紙で作る こだわりのウェディングドレス

石州和紙でウェディングドレスを作成された方のお話を聞いてきました。

ドレスの製作者さんはバルセロナ・アトランタオリンピックに日本代表として出場された元競泳選手の「千葉すず」さん。現在は石州和紙のPR大使をされています。すごい関西弁でノリツッコミなどもこなす、めちゃくちゃ気さくな女性でした。ツッコミどころが多すぎてツライ😂

写真のドレスは、ずっとアメリカに住んでいた人が地元 浜田市(島根県)に帰ってこられた時に、自分の式には地元のものでこだわってやりたい、というオーダーのもと作成され、実際に式で着用されたもの。

和紙でドレスを作成された千葉さんも、それを自分の式用にオーダーして着用された方もそうですが、改めて世の中にはいろんな人がいるなぁと。。。

人の個性というのは、真面目とか面白いとか優しいとかかわいいとかじゃなくて、「何にこだわりを持っているか、情熱を傾けているか」から滲み出るものみたいです。

最初に千葉さんが作成されたドレスは↓のロングドレスだったものの、オーダーされた方はもっと小柄な方だったので着ることができず、急遽↑のもう少し短い丈のドレスを制作することになったそうです。それが結婚式の1ヶ月前。

デザイナー(?)の方にパターンを起こしてもらい、そこから大急ぎで制作し、ご本人が実際に試着されたのが式の当日だったと(マジか)。

上の写真の赤い作務衣(?)の方が千葉すずさん。

この赤い衣装も石州和紙をこよって糸にし、それを編んで作られたもの。石州和紙の汎用性の高さよ... 昔は絹や木綿の方が高価だったので、庶民は和紙から作られた服を着ていたそう。

千葉さんが石州和紙でドレスを作った理由は「若い人にも石州和紙に興味を持ってもらいたいたかったから」とのことでした。

自分も全く同じモチベーションで婚姻届を作っていますが、「和紙を使って、若い人に刺さる何か」を考えた時に、婚姻届とドレスという違いがありつつも、二人共 結婚にまつわるものに行き着いたのが面白いところです。

和紙婚姻届も「千年保つ」という和紙の耐久性をアピールしていますが、それはドレスも同じことで、実際にドレスを製作するときは、厚手の和紙を揉んで柔らかくし、それをミシンで縫ったりアイロンを掛けて形成するそうです。もはや布。

グイグイ引っ張っても破れないことは、はるか昔からのお墨付きで、島根の文化「石見神楽」で所狭しと暴れまわる"ヤマタノオロチ"のハリボテも全て石州和紙で作られています。下の動画のように、ガシャガシャ動かしても全然壊れません。

昔の人は他にも、怪我をした時にバンドエイドのように和紙を患部に湿布したり、上記のように服を作ったり、布団を作ったり、刃物(刀)に付いた血を拭ったりするときに使ったりもしたそうです。もはや布すらも越えた便利な化学織物のような存在に...

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