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Full Score Day 【2019 Mongolia trip day2】

朝5時起き。day2は雨模様のスタート。
モンゴルの8月は普通に寒くて雨が降った朝の水たまりが凍っていた...

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普段なら嫌な朝からの雨もこの日は無問題。なぜなら待ちに待ったゴビ砂漠に行くから!
チンギスハーン空港の国内線はなかなかクセが強い。

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2時間ほど飛んでゴビ砂漠最寄りの空港。簡素感がすごい。多分そのへんのセブンイレブンのほうが立派な気がする。

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飛行機は小さなプロペラ飛行機で、空港滑走路?に直接降ろされそのまま空港出口に歩いて向かう。全てが省略されていてこれはこれで快適。

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ここからは契約した現地のドライバーさんとその愛車に乗ってひたすらゴビ砂漠を周遊する旅。軟弱な日本人には水道水はマズイということで近くのコンビニのようなところで5人分3日間の大量の水を買い込む。サバイバルじみてきた。

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空港周辺は地平線まで続くような草地で、ゴビ砂漠はまだ先。ここからはただひたすら車でドライブ。もちろん道は舗装されていない。何台もの車が踏み固められて作られた一応道っぽい道を進むがめちゃくちゃ揺れる。メンバーの一人が車酔いしやすい体質だったのでとてもつらそうだった...

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道のガタガタ具合はこんな感じ。
町っぽいところに近づくとネットが生き返るが、基本は不通。

車で進んで30分ほどで人生初の遊牧家畜たちに出会う!

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ヤギと羊が混じった軍団で、このあと何度も見る景色になるのだけど、一番最初に見たときの感動は格別だった。「遊牧ってマジでやってたのか」「飼い主いないじゃん」みたいな。彼らは賢くて人間が近づくと一斉に逃げていくので全然近寄らせてくれない。数がすごいので近づかれても怖いのだけど...。
遊牧民にとってこの家畜は資産そのものなので、頭数が多いほどリッチな遊牧民ということになるらしい。「めちゃくちゃたくさんいる!」とテンション暴上がりだったが、あとから思うとこれはまだそれほど多くない軍団だった。
ドライバーさんに降ろしてもらってちょっと離れたところから見ていたけどもうこの景色を見れただけでモンゴル旅行の元を取ったわと思えるほどかわいい。


そして12時前には本日のキャンプ地に到着

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リアルゲルに!泊まる!

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といってもベットだけがある観光者向けゲル。天井も高いしベットも床も綺麗に掃除されている。何も置かれてないのでとても簡素になっていて逆に清潔感を感じる。天井も困るほどは低くない。東京のビジネスホテルよりは広いのでは

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1つのゲルに2つづつベットが収まっており、旅行客はそこに寝る。トイレやシャワー(ちゃんとある!)、食堂は共有用のコテージに収まっている。自分もどちらかというと潔癖側の人間だと思うが、そんな人でも感心するくらいには水回りを含めいろんなモノが綺麗にサービスされている。

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ランチ。

どんな現地の食べ物が出てくるのだろうと思ったが、各国の観光者向けにグローバルオーソドックスなラインナップとなっていた。共同の食堂ではヨーロッパ系の観光者がたくさんいて、以外にアジア系が少ない印象だった。

だいぶん僻地まで来ている気もするが、まだそれでも町からは近いのでフレッシュな野菜や果物もでてくる。衣食住系が思った以上に揃っていて、想像よりもずっとフレンドリーな旅になりそうで安心:)

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ひときわ大きなゲルの中にはエアコンや卓球台、AV設備もあり完全に「モンゴル式観光ビジネス」という感じ。いろいろ完備されている。

日本の旅行会社でゴビ砂漠を回れるツアーはないらしいが、この感じだと大規模な旅行者向けツアーパックはやっぱりまだ作れなそう。整ってはいるが、受け入れるための量的なインフラが無い。
また現地のドライバーを雇う必要があるためモンゴル語が話せることが必須になる。現地人の知り合いでもいないと実質ゴビ旅行は不可能っぽい。ただ、そういったもろもろの制限がなくなればきっと日本人にも人気の旅行地になると思う。環境は十分に綺麗だし、何よりアジア圏には無い景色が広がっている。


このあとまたガイドのおっちゃんに連れ出され、連れてきてもらったのが完全にスターウォーズの映画で見たところだった。モンゴルのグランドキャニオン...


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360度 地平線まで景色が続くバグがあるので比較対象物が無く縮尺がわかんなくなってるけど落ちたら間違いなく死ぬ高さ。実際に何人か旅行者が落ちてるらしい。

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日本では見れない景色を見るのが海外旅行の醍醐味だけど、これはもはや別の惑星なのではという気持ちになる。

全然関係無いのだけど、この断崖を歩いているときに日本で行うイベントの告知をせねばならず電波を探し求めた思い出。我ながらイベンターとしてのプロ意識高い。

ドライバーのおっちゃんが良いものを見せたるということでついていくと、すごいドヤ顔で土の中に埋まった恐竜の骨を見せてくれた。

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この辺りはこういったものも多く見つかるらしく、海外からも発掘隊の研究チームがやってきたりするらしい。そういったときにドライバーの仕事をしている人は「恐竜があるかもしれない場所」に案内することも仕事にしてるらしい。

よくよく足元を見てみると、こんなに枯れた土地にも生き物はたくさんいることに気づく。

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一通り散歩を終えてキャンプ地に帰ってくる。
夜ご飯もとても美味しかった。

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スイカ出てきてビビった!いたれりつくせりか。
無限にでてくる紅茶も場所効果もあるのかとても美味しく感じる。
もう住めるなここに。

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この辺りは日が落ちるのがとても遅く、こんなに明るいがもう20時半になってた。

ご飯食べた後に外のベンチで皆でモンゴルビールや日本から持ってきたお土産のお酒を飲む。

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地平線の向こうにようやく日が落ちたのが21時少し前。

ゴビ砂漠1日目は、どこまでも続く風景を永遠に眺め、人生初の遊牧動物に遭遇し、足がすくむほどの絶壁を歩き、風が抜けるベンチで友人と酒を飲み、五感が全開放されていく感覚を感じた。この日の夕日はずっと忘れないと思う。

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あまりの興奮に寝付けず、夜中にゲルの外にでてまた息を呑む。

100点しかつけられない一日目が終わった。

モンゴル旅行記(2019.08.17 - 08.24)

Day1:City Like a SimCity Novice|ウランバートル散策その①
今の記事👉 Day2:Full Score Day|ゴビをドライブ1日目
Day3:My Best Desktop Picture|ゴビ砂漠を歩く
Day4:Worthy Mongolian Graffiti|歴史歴な石碑を見る/渓谷散歩
Day5:Tapioca Rebellion|ウランバートル散策その②


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