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未接種バイオテロリストが今思うこと

「どんな感染症だったら怖いと思うんですか?」

この2年間何度か人に聞かれたことです。
半分冗談で「致死率が50%だったら外出は控えますかね」と答えたらみなさん笑うのですが、特定の感染症に対してどの程度警戒するかの基準が致死率以外何があるのか、逆に聞いてみたいのです。

致死率に少し付け加えるならば「ただの風邪では滅多に死なない20代30代がバタバタ死ぬ」でしょうか。本当にそんな事態になったら休業要請なんかなくても休業しますし、マスク一枚着けただけで私は外出できません。

パンデミックと聞いて私が想像したのは、年齢に関係なく親族、知人から次々死者が出て発熱外来も野戦病院もパンク、町医者にも患者が溢れ、町医者の周辺に人が倒れている状態、なのですが日本はそんなことにはなっていません。皆が感染対策を頑張ったからかどうかは一旦置いておいて、「猛威を振るったコロナウイルス」ではなく「猛威を振るうかと思われたが回避できた」が適切ではないかとずっと思っています。

「喉が痛くて飯が食えなかった」みたいなタレントの感想が今年に入ってから多かったので、新型肺炎として登場したことさえ忘れそうな昨今ですが、ただの風邪で肺炎をこじらせることが滅多にない若年層がバタバタ肺炎を発症したわけではなく、コロナ死亡者の平均年齢は82歳。ちなみに2016年に肺炎で亡くなった30代は100人以上います。ということは「肺炎になったけど助かった30代」はもっといるということ。

Wikipediaには肺炎は「老人の友」と呼ばれていると書かれています。高齢者の肺炎死が悲劇なら「老人の悪魔」とか呼びそうなものですが、友に例えるということは必ずしも悲劇とは捉えていないのでしょう。風邪をこじらせた80代や90代の肺炎死や誤嚥性肺炎死なら大往生、コロナ陽性状態での死は悲劇でしょうか?ワクチンや行動制限で防げた死でしょうか?


ワクチンについて(5月30日追記)

ワクチンについて思うことは3点あります。

1、副反応がやっぱり出過ぎ
私はしがない整体師なのですが、接種したお客さんの半数以上が高熱を出しました。高熱が3日も続くってもうそれ「感染するのと変わんねえじゃねえか」と思うのは当然で、あまりの副反応の多さに「物売るってレベルじゃねぇぞ!」と叫んだのが2021年の秋頃でしょうか。

接種後に熱が出ても当たり前みたいな空気になったのも危うく、接種後の発熱に対して解熱剤を使うのが常識みたいな空気もさらに危うく、副反応が出にくいようワクチンが改良されていく様子も見られないのも不思議でした。


2、安全性、有効性をアピールするために数字のトリックを使い過ぎ

下の画像は去年話題になった、接種後の心筋炎発症数と感染後の心筋炎発症数を比べたグラフです。モデルナ製ワクチン接種後の若年男性に心筋炎が多いことを受けて、「いやいや、感染後の発症数に比べれば全然少ないんですよ」ということをアピールするために作られたポスターですが…

ぱっと見、誰もが「834人」という数字の大きさに目がいくと思いますが、834という数字がどうやって出されたかというと、
15歳〜39歳の男性で感染後入院した4798人を分母とし、
そのうち心筋炎を発症した4人が分子
これを100万人あたりで換算すると834人になる。
感染後入院が必要になった15歳〜39歳が100万人いたとしたら、834人が心筋炎を発症するということですね。実際は4人なのですが。

私はこのグラフを見てけっこうな衝撃を受けました。
100万人あたり何人、10万人あたり何人という表現は「もとの数がすごく多いもの」に使いますよね。

例:北海道のコンビニの数2998軒÷人口528.1万人×10万=56,8
北海道のコンビニの数は人口10万人あたり57軒

もとが数百万のものを10万人あたりにするからわかりやすくなるわけで、「10万人あたりで換算するともとの数字よりはるかに大きい、実在しないものになる」なんて、なかなかお目にかかれません。

分母を15歳〜39歳の感染者すべてではなく入院した人という、より小さな数字を分母にし、そのことをこのグラフには書かない。
接種後100万人あたりの発症数が25人とか28人なら十分少ないと思うのですが、わざわざ感染後の発症数が多く見えるようなグラフを横に置く。
詐欺グラフだと言われてもしょうがないでしょう。

3、接種日不明者を未接種者としてカウントしていたのは大問題だけれど…
心筋炎詐欺グラフと似たような、10万人あたりで換算すると実際の数字より大きくなる画像が最近また出ました。接種歴別の新規陽性者数です。

この画像でもやっぱり最初に目が行くのは未接種の90歳以上4119人ではないでしょうか。でも90歳以上の未接種者はもう2913人しかいません。
実際のこの週の未接種90歳以上陽性者数は120人。それを10万人あたりで換算すると4119人になる。計算は間違ってないけど、10万人あたりの数字だけ表にしてツイートするのはどうなの?と思ってしまいます。

アドバイザリーボードの資料にはしっかり陽性者数も書かれています。

で、最近この10万人あたりの未接種陽性者数に「接種歴が未記入の人も混ぜてカウントしていた」ということが発覚しました。

この分類変更後、当然未接種者の10万人あたりの陽性者数はガクッと下がるわけですが、そうすると今度は未接種者より2回、3回接種者の方が10万人あたりの陽性者数が多い世代が出てくる。感染予防効果は期待できないわけですから、2回、3回接種者済人口が多い分、陽性者数もそれなりに未接種者より多くなります。ですがこれを「接種した方が感染しやすくなる?」と表現するのは誤解を招くかなとは思います。

接種歴不明者を未接種陽性者に混ぜてカウントしたせいで余分に多く見えていたのが修正された、それだけです。データが修正された後も未接種者の10万人あたりの陽性者数が接種済みより多いのは未接種者数という分母が少ないからです。とはいえ、未接種の陽性者がより多く見えるような画像を出していたことはやっぱり大問題ですが。

ワクチンに関して、「接種後にこんなに死亡している!」とか、「接種した方が感染しやすい!」と煽り気味に言う人もいますが、それではコロナ感染の恐怖を煽る専門家と同じになってしまいます。私が関心があるのはやっぱり危険性よりも必要性です。本当に高齢者、基礎疾患のない日本人が急いで打つ必要がそこまであったのかということが気になります。
必要性を懐疑する人ってそんなに少数派なんでしょうか?

5月30日追記
未接種90歳以上の10万人あたりの陽性者数が異常に多くなっていた件ですが、「90歳以上の人口数」がそもそも間違っていたようです。たしかに2913人中120人が陽性なんて多過ぎです。以下のツイートを参考になさってください。

ちなみに最新(5月2日〜8日)の接種歴別陽性者数は、未接種90歳以上の人口、10万人あたりの陽性者数が非表示になりました。


マスクについて

マスクについては今までも散々書いてきたので1点だけ。
熱中症の危険だけでなく子どもの発育に関する話も多くなりました。

そりゃ「国民のほとんどがマスクを着けて長期間生活する」なんて初めてなんですから、悪影響のエビデンスなんてあるわけないですし、「視覚障害のある子どもでもちゃんと育つと思うもん」は岩田プロらしいエキセントリックな切り返しです。もともと目が見えないのと、目が見えているのに見たい部分が隠されるようになったのでは全然状況が違う上、それによって受けるストレスの種類も違う。

学校教育の成果は20年、30年後になってから形をとるのと同様に、マスク生活がどんな影響をもたらすかが本当にわかるのも20年、30年先でしょう。
エビデンスも論文もないからこそ、想像力を働かせて懸念するのです。

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