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ゴリッゴリッに補正した写真で振り返るスペイン(2015年)

時折、こうした会話を耳にする。「スマホで写真は撮るんだけど、結局は殆ど見返さないんだよね」という話だ。私ことアラサー会社員としては、カメラの種類はなんであれ写真にはそういう特性がある気がする。一方では「過去(過ぎたことを)を振り返るな」と言ったりもするだろう。でも、写真を見返すとは明らかに振り返っている行為ではないか。ただ、それが必ずしもマイナスに繋がっているとは思えない。「この時のことは覚えている」などと記憶が蘇ったりする。そう思うと、やはり過去も現在も未来も切り離せるものではなく“直線”なのだと感じる。写真は、ヘンゼルとグレーテルが落としたパンのくずかもしれない。


パンくず

と、それっぽい駄文を綴ったが自室のHDDに眠りし写真たちをこの場で供養していきたいと思う。今回は、2015年に訪れたスペインはバルセロナの写真だ。この後に訪れたイタリアがメインだったので、写真の枚数は少ない。しかし、初めて訪れたヨーロッパということもあってその興奮は今でも覚えている(薄っすらと)。カメラは現在も使用しているキヤノンのコンデジ“SX280HS”と、当時のスマホ“iPhone 5s”だ。そのまま写真を載せても個人的に面白くないので、Lightroomでリサイズやノイズ軽減などの補正を行った。そろそろ10年経過しようとしているが、編集しながら「今でもこういう写真を撮るだろうな」と思った。


「ドーハ経由だったかな?」
「おそらく英雄的な人(詩人?)なのだろうグラフィティー」
「バルセロナの朝」
「バスの車窓から“カサ・バトリョ”」
「ガウディ博物館」
「グエル公園」
「トカゲの噴水(グエル公園)」
「回廊(グエル公園)」
「サクラダ・・・ではない」
「生誕の門(?)」
「想像以上に高かった天井」
「圧巻のステンドグラス」

ふりかえり

海外では、まず地元のスーパーマーケットへ行くようにしている。食(食材)というのは、その国の雰囲気や状態をよく表していると思う。水のペットボトル1本の値段を日本と比較しても良いだろう。バルセロナでカルチャーショックだったのは、生ハムの原木コーナーだ。適正価格なのかも分からないが、こんな量の生ハムを見たのは今のところ最初で最後である。この旅はパックツアーだったので、基本的にはベタな場所へ連れて行ってくれた。街中にはアントニ・ガウディの建築が点々とあったりして面白い。撮った写真の中にまったく記憶にない建物があった。Googleレンズで検索すると“ガウディ博物館”とのこと。時代だ。

そういえば「サグラダ・ファミリアが2026年に完成する」というようなニュースを見た、、、気がしたがウィキペディアによると全体の完成は2034年頃になるらしい。その頃、私は42歳かと思うと身体が冷えてきた。それはそうと、“生誕の門”と呼ばれるファサードを撮影したのだろう1枚がある。これは、日本の建築家である外尾悦郎さんが手掛けているとガイドから聞いたからかもしれない。その辺りの記憶は、どうパンを落としてみてもあやふやになってしまう。お土産としてまんまと買ってきたサグラダ・ファミリアのマグネットは今日もリビングの棚に飾られている。10年後、カメラを持って再びバルセロナへ行ってみようか。

「充実の生ハムコーナー」
「“ザ”」

これまで

付録

SX280HSにしてもiPhone 5sにしてもJPEGでしか写真が残らない。そのため、今回の記事作成にあたって補正をしながら限度というか限界点を感じた。RAWの写真でも変わらないかもしれないが、例えばノイズ除去をするにしてもやり過ぎると“のっぺり”してしまう。写真というよりもAIが生成した画像のような印象になりがちだったので、この調整が私には難しかった。先の“パエリア”はやり過ぎかなと思いつつ、数少ない食の写真だったので掲載とした。過去の写真に向き合うこと自体に面白さもあるし、ソフトウェアの進化による編集・補正の面白味と難しさがある。とりあえず、イタリア編もこそこそと準備しようと思う。

オリジナル「ドーハ経由だったかな?」
オリジナル「バスの車窓から“カサ・バトリョ”」
オリジナル「グエル公園」
オリジナル「回廊(グエル公園)」
オリジナル「“ザ”」


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