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はじめに(4)

ポジティブ心理学(well-being)・コーチング的アプローチで考える


心理学の中でも「幸せに生きる」ことを考えた時に注目する分野は、ポジティブ心理学という分野だと思います。そして、それを実践する方法がコーチングなのだと思います。

学生時代から人に教える仕事をしていたので、ずっと「どうしたら理解がしやすいのか」「どうしたら目標を達成できるか」を考えていました。

特に、家庭教師から教える仕事を始めましたが、その時は教材はあってないようなものだったので、途中からはプリントを手書きで自作していました。
また、今では当たり前のようなってきていますが、語句暗記は短く何回もくり返して定着させていく方が効率が良く覚えらられることや、語句(基礎)を覚えてからじゃないと、ストーリー性のある応用問題は理解しにくく定着しにくいということも、実際に行った経験を通して生徒さんや保護者さんに提案し了承を得て行っていました。

今思い返すと、その時トップ校を狙う生徒から学校では問題児で手に負えないと言われるようなさまざまな学力の生徒を担当することができたので、どういう性格の生徒にはどのように声をかけたり対応したらよいのかを実践で身につけていった日々だったのだと思います。

ただ、どの生徒さんでも必ず必要になったのは”信頼関係”です。コーチングでいう「ラポールを築く」ということです。この信頼関係が築けないまま指導を続けても、勉強してくれません。
勉強しなければ点数は伸びません。
だからまずは、人同士として信頼関係を築くことを大切にしていました。


生徒さんと信頼関係が築くことができると、素直に勉強してくれるので豆テストなどの結果が出やすく、お母さんに褒められたり学校の先生に褒められたり、友達にも褒められたりして生徒さんの人間関係が改善して笑顔が増えていきます。そうすると、どんどん自信がついて勉強量が増え点数が伸びていきます
でも、実は暗記などの「勉強量」だけでは点数は伸びきることはできません。
「説明しなさい」などの応用問題は、暗記だけではなくもっと深い理解が必要になるのですが暗記にこだわりすぎてしまうと「その語句を使って理解する」という行動に変えられません。
真面目な生徒ほど、たくさんの時間を使って暗記すれば成績が上がったという成功体験が忘れられずに無理をします。そうすると、暗記する場所は脳内なのですが脳にストレスがかかってかえって成績は下がります。

私が家庭教師をしていた当時はまだ、努力でたくさんの時間を勉強時間に充てることが「勉強している」ことだと多くの人が思っていたので、ここで私が「睡眠時間と遊ぶ時間は絶対とるんだよ。暗記ができているなら、本を読んだりしてまとめてごらん」といっても、その時はできても結局は周りには勉強量が減ったように見えたり、今までうまくいっていたのにそのやり方を変えたことに不安を覚えた人たちが「楽しいことばかりしていないで、もっとコツコツと勉強しなさい!」と言われて、結果成績が下がるということをこのときから何度も経験をしていました。
勉強に「遊び心」は、いらないと思う人が多かった時代なのだと思います。

しかし、点数を取るのに、暗記の勉強時間を増やすだけではうまくいかないことは経験でわかっていました。(点数が伸び悩んでいる、時間がないので効率的に点数を伸ばしたいと希望する担当している2組の生徒さんと保護者さんに「教える(説明)だけの指導では、点数が伸びない」こと。「語句の暗記だけではある一定以上の点数が取れない」こと。それを証明する時間とチャンスが欲しいと説明して実践しました。結果は、私の仮説通りだったのでそのまま指導を続けさせてもらいました)
欲しい点数を取らなければ(結果)、その生徒のやりたいこと(未来)を閉ざしてしまうばかりか、今この瞬間も辛い思いをさせてしまう。それが、その時の私が痛感していた思いでした。
そしてその後、目標達成をより確実にするためにスケジュール管理(PDCA)やゴール目標(SMART)などのフレームワークがあることを知り、コーチング心理学やポジティブ心理学を学びました。


「はじめに」という始まりの章で、とても難しい学問方面から考えて書いていますが、哲学的にも、心理学的にも簡単に言えば「人生楽しんだもの勝ち。どうせやるなら楽しく!」の精神が人生を幸せに生きるコツなのだろうという結論に今は至っています。


〈参照文献〉


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