見出し画像

昭和42年男のカルチャー日誌

本日「東京国立博物館(以下トーハクと称す):特別展『 国宝 鳥獣戯画のすべて』」を来館鑑賞。チケット販売開始日午前10時に勤務先近くのセブンイレブンで、9:00~9:30枠チケットを購入。本日は8時15分頃にトーハクエリアに到着(10名程並んでいた)。約15分後、スタッフ誘導でエリア内へ。待ち人200名位まで膨らんでいたが、チケット購入者が殆どだった。たまたまかもしれないが、エントランスから平成館までダッシュする無粋な輩はいなかった)。全4巻のイッキ観企画であり、序・破・Q、もとい、甲・乙・丙・丁の4エリア毎に大雑把な感想を記しておきたい。

①甲は、トーハク推しの動く歩道による鑑賞エリア。昔から観たことあった可愛げな主要キャラ陣(猿・兎・蛙)達の共演。歩道スピードも適正で特段ストレスも感じず、快適な印象。全体を観た後に、締めに再度チャレンジ。余裕を持って歩道まで並べて、かつ意外とゆっくり鑑賞出来た。

②乙は、動物陣がメインな内容。本邦系・海外系・フィクション系が、一斉に多岐にわたり紹介された印象。現代に比べると、(おそらく)情報弱者であった日本人には楽しめた絵巻だったかもしれない。しかし、個人的には、鑑賞してても、感情移入出来ず、あまり妄想に浸る触媒にはならなかった(あくまで個人の感想です)。

③丙は、意外にも見所満載。人物戯画エリアと動物戯画エリアが混在して、幕の内弁当的魅力を感じた。時代かつ風俗感を醸し出した人物戯画描写は、妄想ネタが随所に描かれていて全然飽きなかった。後半は、一転、動物戯画描写になるが、甲巻と丙感前半部分が上手くマッシュ・アップされた印象。結構じっくり観てしまった。

④最後の丁は、①②③と連続鑑賞し、若干疲れた脳に優しい構図。描き込みが緩くなって、適度に下ネタも散りばめられてて、ストーリーもイメージし易い構図が多くなった印象。丁巻単体だと、やや不十分な感じもするが、①②③の三巻と合わせるとおさまりがイイ感じ(ミドレンジャー的な)。

その後は、「断簡(ダンカン)」や「模本」エリア、「明恵上人と高山寺」エリア等々が連続的に紹介されていた。狩野探幽の「模本」作は少々色彩が施されていて、表現者のサガを感じてしまった。ちなみに、①②③④は夫々2回毎鑑賞しました。コロナ感染症対策もしっかりとられていて、6年前の狂乱振りには程遠い印象。しっかり、事前予約してでの鑑賞ならストレスもあまり感じない気もします。お薦めです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?