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「観察」から「相手の喜び」へ

積読となっていた本を少しずつ読了へ・・・

読了したものはノートに書いて,noteに書く。本日のアウトプットはこちら!

2016年に発行されている本です。時期を見ても私が社会人になったばかりの頃に手に取った本のように感じます。

ここから学ぶことと”教員”という職にどのように関わるかという視点でまとめます。「心づかい」のルールは7つの中から3つ,「心づかいの習慣」は30の中から,ノートに書きだした15,さらに絞って2つにしました。

「対応」と「心づかい」の違い

自分より先に相手の行動があるかないか。

対応・・・相手から求められての行動
心づかい・・・こちらから働きかける行動。ただし上下関係で成り立つサービスとは異なる。

「心づかい」ができるためには,相手の立場や状況から何をすれば喜んでもらえるかを考える必要があります。ただ,"尽くす"とは少し違う印象です。相手に喜んでもらうあまり,自分が我慢するのではなく,喜んでもらうことが自分自身も心地がよいとき,それが「心づかい」となるのだと思います。


ルール2「恥をかかせない」

相手(A)の状況と周り(B)の状況を比べた時,どうしても(A)に指摘をしたり,改善を要求したりしなくてはいけない場面に出会います。最上級の敬語を使って「御身足が臭うので・・」と言っても,だれも得をしません。

指摘をせず,コミュニケーションをとりながら,行動を改善する提案をしていくことが大切とのこと。

その内容が筋が通っていようと理不尽であろうと,相手に恥をかかせないように立ち居振る舞うことで,相手が感情を落ち着かせながら過ごせるのです。

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例えば,子どもと関わるとき。その子が授業の内容に困っていたとします。先生が丁寧に寄り添って,考えを導いてあげようとしても,その子にとっては「先生が自分のところでずっと立ち止まっている」という状況に不安を感じるのではないかと思いました。

自分が相手と関わっているときに,その状況は相手にとって不快な状況になっていないかを考える必要がありますね。例えば,少し時間をかけたいなと思えば,子どもと同じ高さの目線までしゃがんで話をする。そうするだけでも周りの子の視界にも入りづらくなり,子どもも先生も初めの状況よりも安心できますね。


ルール4「心づかいの基本の流れ」

①観察
②状況確認
・・・正確に!間違うと心づかいではなくなる危険性も
③想像・・・・・相手は何を思い,要望をもっているかを想像する
④判断
⑤行動
・・・・・④と⑤は経験を積むことで引き出しを増やすことができる

③で相手が何を思っているかは,観察や状況確認に加えて,今ここに来るまでにどのようなプロセスを経てきたかまで考えられると◎

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目の前に30人の子どもがいたとして,子どもたちに必要なサポートの在り方は30通り。その一人一人へのサポートのしかたを決めるのは,まさに「心づかいの基本の流れ」と一致します。①~③を通して,”今この子に必要なのは,見守ることだ”と判断ができたのなら「あえて声をかけなかったのです。なぜなら・・・」自分の行動に責任がもてます。


ルール7「誰かの一番が他の誰かの一番とは限らない」

最近よく聞く言葉。自分にとっての正義は,相手にとっても正義とは限らない。

世の中のあらゆることがこれに当てはまります。「点字ブロック」は,視覚障がいの方には〇でも,車いすの方には△。その場面で何がベストなのか,全体の状況からの判断が大切です。

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これは・・・・・・教員として忘れたくない,忘れてはいけない視点ですよね。自分がやっていることや信念が正しいと思い込んだ時,いろいろな壁に出会いそうです。

今やりたいことって本当に目の前の子どもたちの幸せになる?

自問自答していきたいと思います。


習慣1 物を渡すときは「目→物→目」

第一印象アップの5つのポイントは,「表情・態度・身だしなみ・言葉づかい・あいさつ」だそうです。言葉づかいに関わっては,聴覚からの第一印象は,10~15秒で決まるそう。

笑顔は1円もかからないおしゃれです^^

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配布物を渡すとき「はい、どうぞ」「ありがとう」のやりとりが目的になっていないでしょうか。私はなっている気がして反省しました・・・・。

言語はもちろんだけど,アイコンタクトで心が伝わるように,非言語の部分大切にしていきたいですね。有名な話ですが,与える影響についてメラビアンの法則ではこう言われています。

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笑顔がデフォルトになるといいな~・・・

というゆるさではなくて,意識して笑います。笑顔で子どもの前に立ちます!と強く決意しました。

習慣12 正しい言葉は心づかいの基本

上に書いたように聴覚情報もなかなか重要なのです。敬語が正しく使えることも心づかいのひとつ。「何かあったら・・」ではなく「いつでもお声がけください」とこちらが言える余裕があると,遠慮をくずす一歩になります。

もうひとつ。

「少々お待ちください。」という言葉をあちらこちらで聞きますし,私も言います。「すぐに用意します。」と言っても,かかるのは同じ時間程度な場合が多いそうです。前者だと”待つ”ことが全面に伝わるけれど,”すぐに”と言えると待つ側も終わりが見えた状態になりますよね。もし,本当に時間がかかるなら「〇分ほど・・」と具体を言えばよくて,言葉ひとつで誠意の伝わり方も変わります。(習慣15)

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「あなたにそういう感情をもってほしかったわけではない・・・」という状況を反省したことが何度もあります。やっぱり先生たるもの,言葉の選び方や使い方には特に留意して生活したいものです。子どもに対しても,一人間として関わるときに,子どもの思いを尊重した言葉選びになっているかは振り返りたいと思います。


まとめ

他にも,「〇分後に・・・」というより「〇時〇分に・・・」・・・といった方が情報が正確に伝わるとか,断る/頼み事では否定依頼形を使うとか,とても勉強になりました。

どのルールもどの習慣も,土台は「相手が喜ぶ」を大切にしていて,「心づかい」の初めは,相手の観察から始まるということ。

今,私はNLPを勉強しなおしているところですが,やはりこれもキャリブレーション(観察)が重要とされています。コミュニケーションは観察から始まるのだなと思いました。

いよいよ未知の学校教育が始まります。

子どもたちは何を思い,何を求めて学校にくるのか。

教室を安心できる場のひとつにできるよう,努めていきます。


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