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ポストCookie時代に求められるマーケティング戦略とブランド戦略

こんにちは、YRK&マーケティングチームの越野です。

今回は、弊社が定期配信するメールマガジンで過去に掲載しているミニコラムをお届けいたします。↓↓

今、企業がデジタルマーケティングを行う際のプライバシーデータを取り巻く環境は急速に変化しています。皆様のブランディング・マーケティング活動にお役に立てればと思いますので、是非ご一読ください。

デジタルマーケティング領域におけるアドテクノロジーの進化と課題

デジタルマーケティングにおけるテクノロジーの進化は、この数年で飛躍的に加速しています。そしてコロナ禍でDX化が急速に進む中、ビッグデータ活用、オウンドメディア構築、EC運営からD2Cへの事業転換など、各企業におけるアプローチは様々ですが、これらデジタルマーケティングへの投資を強化する企業はとても多くなってきました。

Cookie情報を活用して顧客のニーズに合った広告を配信(DSPやターゲティング広告)し、One to Oneマーケティングを可能にしたアドテクノロジーの活用もその一つです。

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しかし近年、生活者のプライバシー保護に対する配慮が世界的に強まり、このCookieの取扱規制の動きが強まっています。既に、SafariやGoogle ChromeといったWebブラウザでは、3rd Party Cookieと呼ばれるターゲティング広告に使われてきた技術を制限する動きが見られ、さらに2022年4月に施行される個人情報保護法改定では、企業側はユーザーに対してCookieデータ取得の同意を求めることが必須となります。

これらの規制は、アドテクノロジーの活用に歯止めをかけ、「ユーザーの行動」を元にした個人特定型のターゲティング広告やマーケティング活動をシュリンクせざるを得ない状況を招き、企業はこれまでのデジタルマーケティング施策を抜本的に見直すタイミングに直面しています。

ポストCookie時代に求められるマーケティング戦略とブランド戦略

この事態をポジティブに捉えると、ターゲットに「付きまとわれる」と感じさせ、ブランドに不信感を与えてしまっていたターゲティング広告からの脱却が可能となり、より本質的なブランドコミュニケーションとマーケティング戦略が必要になる時代へと突入することになります。

これから企業がとるべき戦略としては、自社ブランドのミッション・ビジョン・バリューを改めて見つめ直し、ペルソナやカスタマージャーニーの精度と粒度を高める必要があります。

つまりターゲットがそのブランドストーリーに共感し、能動的に選びたくなる「コミュニケーション設計」が、今後企業においてさらに重要になってくるのではないでしょうか。