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      M68%キーホルダー

      素材:アクリル サイズ:50mm×56mm
      650円
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      TOMBOキーホルダー

      素材:アクリル サイズ:50mm×56mm
      650円
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      いちばんきもちいい幾何学Tシャツ(くろ)

      サイズ:身丈/身幅/肩幅/袖丈 S:67/47/44/20 M:70/50/47/20 L:73/53/49/20 XL:75/56/52/20 (単位:cm) 素材:リングスパンコットン 100%(5.3 oz)
      3,500円
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      サイズ:身丈/身幅/肩幅/袖丈 S:67/47/44/20 M:70/50/47/20 L:73/53/49/20 XL:75/56/52/20 (単位:cm) 素材:リングスパンコットン 100%(5.3 oz)
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    大東京の片隅から

    たとえばいつもの喫茶店で、今日は店員がいつになく仏頂面で、頼んだコーヒーをガチャンと、いくらか乱暴に置かれた気がする。 店員はその日、アルバイトに来る前に散々な目に遭って、仕事中でも笑顔を作れなかった。 本当はさっきこんなことがあって、バイトどころじゃないんだと優雅にくつろぐ客たちに言って回りたいくらいだった。 今日は、常連にだって愛想をふりまけない。 今日は、今日だけは、見逃してほしい。 店長のコーヒーはいつだって最高だから。 小さい頃、先生は、どこをとっても正しい「先

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      • まっくろいねこ

        それは突然やってくる。 起きた瞬間または夢から醒めないうちから、前触れもなくドシッと頭に乗っかってくる。 それはとても重たく、図々しい。こちらの気持ちを考えず、頭上でもくもくおっきくなる。 重たい頭は動かない。全ての気力を私から奪う。しかしやつはゴロゴロ楽しそう。 こうなってしまったら今日はもう終いだ、寝るしかない。寝るにしてもやつが重い。 頭はまっくろで埋めつくされる。こんなちいさなやつにやられるんじゃあもう本当にお終いだ。 ふと気づくとやつはいない。まだ頭はぼうっとし

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        • あの味をさがしてる

           毎週金曜日、ヤクルトのおばさんはやってくる。  夏休みをおばあちゃんの家で過ごしていたわたしは、おばあちゃんの家の前で、その時を今か今かと待つ。バイクの音がして、ヤクルトのおばさんがぶどうの木の下で停まる。 きた! おばさんが荷台の箱を開けてくれるや否や、わたしは箱に顔が入る勢いで覗き込み、お目当てのものを探す。チョコムースである。  おばあちゃんが会計してくれると、すぐに走って帰る。チョコムースは12個入り。ひとつ取り出して、残りは冷蔵庫にしまう。  まあるく平べ

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          • 人生最高パンケーキと高倉町珈琲

            最近のわたしは、高倉町珈琲のパンケーキの一口目を頬張る瞬間が、いちばん幸せだ。口に入れたと同時に、幸福な時間の始まりを知らせる鐘が鳴る。 好物を食べる時間は、誰にとっても至福だと思う。しかし、好きなものでも、最初の一口に勝るものはなく、そのあとは惰性で食べていることが多くはないか。胸に手を当てて考えてみてほしい。二郎のラーメン然り、ビュッフェのデザート然り、腹が満たされたら最後、あとに残るのは食べても食べても減らない食べ物と罪悪感、そして胃袋の具合悪さではないか。欲張りで食

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            「さよなら、クウ」の物語

             好きな監督の映画ポスターをデザインさせてもらえることになった。本人との打ち合わせの前に、彼の代表作品を見返していると、約束の時間が迫っていた。急いで家を出て電車に飛び乗り、ドア横の空席に腰を下ろす。  ふと向かいの席に目をやると、白い毛束のかたまりのようなものが座席に乗っていた。ちょうど眼鏡ケースのような形で、角は丸みを帯びている。誰かの忘れ物なのだろうけれど、あれは一体なんだろう? ここから見える範囲で想像する。女子高生が落としていった、毛足の長いファー生地の化粧ポーチか

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            祖母のカメラ

             祖母は時折、おむつがないと電話をしてくる。もう足が動かない、トイレまで行けない、誰も買い物に行ってくれない、と泣いて縋る。わたしは、祖母の寝室に未開封のおむつがたくさん積まれていることを知っている。自力で歩くことができるし、看てくれる人がいるのも知っている。すぐ買って送るね、と言うと、祖母はお礼の言葉をひととおり言った後に、電話に出てくれるのはあなただけだと嘆く。わたしは、みんな忙しいんだよ、と諭す。何回このやりとりをしたかわからない。  次の日に必ず、忘れていることを見

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            いもうと

             わたしはまいちゃんを自分の子供のように育て、まいちゃんも姉のわたしを母親のように慕った。業間休みには1年2組まで会いに行き、放課後はわたしとわたしの友達とまいちゃんで遊び、夜は髪の毛の洗い方を教えて、交換日記では秘密を書きあった。  一度だけまいちゃんをひっぱたいたことがあった。初めて買ってもらった自分だけの観葉植物、大切に育てれば花が咲くよって言われて毎日成長を楽しみにしていた。ツルが伸びて少し邪魔になるくらい垂れた頃、まいちゃんが根元の方からはさみでちょんぎった。 「

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            空中庭園

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            パラドックスが溶けそう

            パラドックスのことが頭から離れない日がある。 頭の回転がかなり遅いので、ひとつのパラドックスを飲み込むまでに何度も何度も命題を反芻する。殊数学的なことになるといよいよ頭がこんがらがってくるけど、その頭が好きで中毒になる。 勤めていた時、夢見るアドレセンスというアイドルの「おしえてシュレディンガー」というCDをデザインすることになり、シュレディンガーのことを調べていたら「シュレディンガーの猫」のパラドックスに行き着き、仕事どころじゃなくなったことがある。「生きている状態と死

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            あきに気づく

            社会人になって七年余り、思えば昼間にゆっくりと出かけることが徐々になくなり、ここ四年くらいは特に、窓の開かない職場に缶詰で帰る頃には真っ暗、夏の余韻も感じないまま気がつけば冬、ということが多かった。 今になって秋風を心地よいと感じたり、金木犀の香りに気分をよくしたり、サラリーマン生活の中にそういうことを探してみたけど、殆ど思い出せなかった。去年の秋も、忙しなかった。 齢三十にしていってしまう季節の寂しさに気づいてまだ秋を生きていたい。向こう一年、ほかが長い。 自分の中で幾

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            みずたまりを居酒屋で見た

            正確には、居酒屋のトイレに貼ってあるプロレスのポスターの中に、彼女を見つけた。 ––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––– みずた まり。 わたしが小学三年生になった春、シングルマザーである母親の仕事の都合で、東京から越してきた女の子だった。学年は二つ上だったが、田舎の小さな小学校ではたちまち有名になった。 その理由のひとつは、みずたまりの風貌にあった。小学生とは思えない

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            全ラジオ好きに捧ぐ非日記

            夜中にときどき、男の笑い声が聞こえる。おそらく隣の部屋からだ。ある程度作りはしっかりとした鉄筋マンションのはずだが、分厚い壁を突き抜けて聞こえてくるので、かなり大きい声だ。 引っ越して三ヶ月が経とうとしているが、週に何度か、時間は決まってわたしの就寝時間に声の主は笑い出す。ずっと笑い続けているわけではなく、聞こえなくなったと思ったらまた笑い出す、という具合だ。しかもその笑い方がとても耳につく。ただでさえ不眠気味だと言うのに、安眠妨害だ。 つい先日の夜も、笑いが始まった。と

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            HOTORI=BI MAGAZINEのこと。

            8月17日、小さな会社のための広報マガジン「HOTORI=BI MAGAZINE」第2号が発行された。 発行元のほとりびは、「カイシャをつくる(のを手助けする)編集パートナー」で、この冊子はクライアントやパートナーさん限定で配布している。 SNSやWEB上で簡単に発信できる時代に、代表の大島さんが「直接的なコミュニケーションを取ることを大事にしたい」とデザインを依頼してくれた。印刷は藤原印刷さんにお願いした。(「効果のある/なしの境界線」展で、丁寧に説明してくれた小野さん

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            方向音痴が書道教室を消しちゃった?

            方向音痴においては、人後に落ちない自信がある。 幾度となく通った道をロクに覚えられないし、毎日の移動はスマホの地図がなければ完全に成り立たない。 道のりを頭にインプットして、その一度覚えた地図を頭の中に広げて目的地に向かうという能力が著しく劣っているらしい。地図を使って来た道は、地図を使ってしか帰れない。記憶力は良いので目印は覚えられるけれど、もし行きで「コンビニの横を曲がる」を記憶していても、帰りまでに解体工事が行われてコンビニが跡形もなくなっていたとしたら、もうお手上

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            30号のキャンバス、 あの日の縁側

            学校へ行きたくない理由はたくさんあったけれど、生真面目な性格だったからほとんどの日は学校へ行った。それでも、一年に一度はどうしても行きたくない日があった。 その日は突然やってきた。どんなに自分の機嫌をとってみても、行くための理由を並べてみても、起きた瞬間に「休み」であれば、それは絶対に覆らなかった。 頭が痛いとかお腹が痛いとか、見えすいた嘘をついて「休む?」の一言を待っているわたしに、母親は疑いの目を向けながら、仕方なくおばあちゃんの家にわたしを預けて仕事に行った。 お

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            理想のパノプティコンカフェ

            喫茶店の選定には細心の注意を払う。店の中を覗いて入らないこともしばしば。 たとえば誰かの得意げなキーボード音から始まり、読書をするには暗すぎる照明、真冬とまがうほどの冷房設定温度、今にも落ちてきそうな天井の埃、肘をつくたび水平を保てなくなるテーブルなど、心配事は尽きないのだけれど、多くを求めているってわけでもない。 器にこだわった趣のある空間とか、店主がこだわっている自慢のコーヒーとか、(もちろん「コーヒー/業務用」と書かれた大容量パックから注がれる薄々コーヒーよりかは、

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