見出し画像

早川町の教育について知ったこと・考えたこと(ゼミ活動を通じて)

はじめに

 2021年度地域実践演習では、早川町の教育を中心的に学習をした。早川町について事前学習をしたり、読書をしたり、フィールドワークをしたりして早川町の学びを深めていった。今回のnoteでは、早川町の教育について知ったこと・考えたことをゼミ活動を始める前と終えた後で分けて書いていく。ゼミ活動を始める前と終えた後と分けて書くことで、ゼミ活動の中での自分の考えの変化を明確にすることができると考えたからである。

画像1


1.早川町の教育について知った(知っていた・想像していた)こと

1-1.前期ゼミを始める前
 地域実践演習の講義を始める前は、早川町の教育については山村留学制度を活用した教育を実施していることを知っていた。箕浦ゼミのホームページ内で、過去のゼミの資料を閲覧することができる。その情報を閲覧した時に、早川の児童が少ないことはわかっていたので、早川町の地域の特徴から児童数の少なさ、少人数教育についての情報は、前期ゼミを始める前から情報として知っていた。

1-2.前期ゼミ終了後
 早川町の教育についてゼミ活動を通して新たに知ったことが2つある。まず1つ目は、早川北小学校では、民話劇を実施しているということである。早川北小学校の中でも1年間の中で一大イベントになっている『わらべどんぐり祭り』劇の発表、音楽の発表、運動の発表がある。文化祭のようなもので、早川北小学校では早川町内に残っている伝説を演じている。また、民話劇は伝統的に取り組んでいる。民話劇では全ての児童が演じていて、子どもたちが高齢者に取材(方言など)していて、台本を子供たちで作っている。早川町内の方も民話劇を楽しみにしていて、民話劇の発表会の時に200人もの人が集まる。
 また、『BEANS』というものも早川町の教育の1つのポイントである。野鳥公園のスタッフとタイアップして、自然環境を子供たちが研究していくものである。特に『BEANS』は公開発表研究会も行われている。プレゼン資料を子どもたちがICTを使って作成している。現代のICT教育に対応してきている。早川北小学校の民話劇ほどではないが、徐々に早川北小学校の顔の取り組みになってきている。
 以上の2つの事実から、前期ゼミを始める前に想像していた早川町の教育についての認識が外部からの印象だけで、内部は早川町独自の教育を実施していることをゼミ活動をとして知ることができた。早川町でしか経験できない教育が施されていることを前期ゼミを通じて知ることができた。

画像2


2.早川町の教育について考えたこと(考えていたこと)

2-1.前期ゼミを始める前
 前期ゼミを始める前は、早川町の教育について児童数は少ないが山村留学等を実施していて、人口は少ないながら他の市町村と遜色ない教育が実施されていると考えていた。また、早川町は自然が豊かなので、山村留学制度を利用して早川町に移住する人も多いと考えていた。また、人口が少ないので学校と児童の親の距離感が近く良好な関係が気づけていると考えていた。子どもたちの満足度についてはわからないが、早川へ移住してきた親世代の人たちは早川の教育について満足していると考えていた。また、山村留学制度を利用した後は以後早川町に永住する人が多いと考えていた。
 上記のように、早川町の教育について良い印象しかもっていなかった。

2-2.前期ゼミ終了後
 早川町の教育について問題と考えているのは、2・3年で先生が異動してしまうことである。上原さんにインタビューをした際に、「先生が定期的に変わってしまうとしてしまうので、2・3年で早川北小学校の雰囲気が崩れてしまうのを非常に危惧している。」と仰っていた。その意見を踏まえて、学校の雰囲気は児童や保護者にとって非常に大切な要素なので、定期的に先生が異動するのは避けた方がいいと考えた。また上原さんは、「今年の先生は教頭先生と校長先生が同時に他校に異動し学校の雰囲気が変化してしまった。」と仰っていた。学校のトップに立つ人たちが頻繁に異動してしまうと、早川町の特色が活かせない学校になってしまうかもしれないと意見を受けて考えた。早川町の少人数教育を活かした独自の教育を実施できなくなり、以前のような密なコミュニケーションを取らなくなってしまうのではないか、そんな不安が私の中にある。
 現実的に実現可能か不明だが、早川町の教員は山梨教育委員会で派遣するのではなく、早川町内の教育員会で採用した方がいいと考えた。早川北小学校でしかない伝統的な教育は今後も続けていくべきである。早川北小学校の取り組みを通して、早川町の町の人たちが大きく繋がることができるからである。教科書通りの教育を重視しなくてもよいと考える。
 教科書通りの教育とは、答えを暗記させる教育のことで、暗記重視の教育である。上原さんにインタビューした時に、教科書通りの教育ではなくてよいと言っていた。私も同様に考えていて、教科書を丸暗記する暗記重視の教育ではなく、地域の伝統的な教育や環境に合わせた教育を柔軟に取り入れていく方が早川町の教育には必要であると考えた。そうすることで、自分で考える力を育成することができる。

3.まとめ
 前期ゼミを通して、早川町について多くのことを知ることができてよかった。早川町にFWで実際に行くことによって、早川町の環境や雰囲気を直に感じることができた。早川町の教育に関しては、上原さんのインタビューを通して多くのことを知れた。情報収集だけでは得ることができない、早川町の教育現場の実態を自分の目で確認できた。早川町の教育は人口減少に伴いこれから大幅な変更点があるかもしれない。児童・保護者・教員が一体となって、早川町の教育を作っていく必要があると前期ゼミ全体を通して考えた。
(担当:小原)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?