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特撮オタクの反応は…?民衆の前で敗北を演じ続ける現状を覆せ!『戦隊大失格』 #今週の1冊

戦隊ものにハマりすぎてる故に、「戦隊」とつくと飛びついてしまうようになりました。今回は表紙がめちゃかっこいいこちらの作品を読んでみました。

戦隊大失格 / 春場 ねぎ

【あらすじ】世界征服を企む悪の軍団・怪人に対するのは、人類の守護者・竜神戦隊ドラゴンキーパー。死闘を繰り広げるというのは実は表向きで、他の星から侵略してきた怪人達は、わずか1年で大戦隊に屈服していた。民衆の前で敗北を演じ続ける“道化”と化していた現実を覆すべく、一人の怪人が最強の大戦隊を相手に反旗を翻す!

悪役サイドに立って物語が進む作品は、最近はさらに多くなってきた気がします。(キャラクターに深みを持たせるために、サイドストーリー的なお話を入れる描き方が定着しているというのもあるかも。)本作もそんな悪役側のお話になります。

主人公は戦闘員Dという人物。人間への擬態を得意としている戦闘員で、人間になると普通の青年な感じになります。民衆の前で敗北を演じ続ける“道化”を強いられている現状を打破するために、人類の守護者・竜神戦隊ドラゴンキーパーを倒すべく単身で潜入を開始します。

著者の春場ねぎ先生は、『五等分の花嫁』も手掛けられていたお方です。そういった意味でもとても注目されていた作品になります。ただ、Amazonレビューだとフォントのせいで読みにくいという意見もあり、編集さんにとっては、やっちゃった~って話かなと。確かにフォントにこだわりすぎた故に、ちょっと読みにくい気もしました。

他の意見としては、本家に実在する戦隊名(大戦隊)を使っている、特撮パロものあるあるのお決まりごとや既出ネタに必要以上の煽り入れる……などの要素が相まって特撮オタクからはやや厳しい目を向けられているようです。個人的には、シリアス展開を楽しみたいなら、『戦隊大失格』。コメディベースで楽しみたいなら『戦隊レッド 異世界で冒険者になる』がいいかなと思いました。「特撮」ネタに限らず、歴史が長く、ファン層も幅広いネタを扱う場合は、気を付けなければですね。


Twitterで散々騒いでる『No Straight Roads』が思ったよりも難しくて泣いてます。音ゲーとしてのこだわりが強いマレーシア産ゲームは、私の心つかんで離さない……まぁまぁ、とりあえず動画でも見てください。そして買ってください。では!

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