見出し画像

散りゆく姿もいとをかし。


お花を頂く機会が多いのですが、

いつも付いてくる
お花が長生きする液体?は
使ったことがありません。

茎が少し長いかなと思ったら
チョキッと切って
お水のたっぷり入った瓶にすぽっと挿す。

生けるなんて言葉は程遠く、

お花ももっと優しくしてと
思っているかも。

それでも長いこと
私を楽しませてくれる植物の生命力。

店をやっていた時も
久しぶりに来店されたお客様が
「この間のお花、まだ咲いているの?」と
驚かれる位に咲き続けてくれた。


葉もぐんぐんと伸びる。

お水だけで
ごめんねと思いながらも
新しい芽を出してくれる。


私と相性の良いものは
更に新しい姿を見せてくれる。


それでも、
枯れてゆくものもあり、

私はその姿が美しいと思うのです。

もう捨ててしまえば?と言われても

花弁がこっそり落ちた時は
その瞬間を見られた自分に喜びを感じ、
綺麗だなと息を飲む。

水分が行き届かなくなった姿も
趣きがあって好き。

そして、

茶色くなったものたちを集めては、
お気に入りの壺に納めていく。


時々、
別々の場所へ離したりして
いつまでも楽しませてくれるのです。


お別れの日に頂いたチューリップも
もう花弁が落ちてきているけど、

毎日変化するこの姿が
とても美しく
私の心を満たしてくれるのです。

私もそうありたいな。

散りゆく姿を見て
思うのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?