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あごの手術をする話

僕実は今

あご、骨折してまして…。

ナオトーーク見ていただいてる方は定期的にこれ話題にしてたんですが
そういえば文章にしたことなかったなと思って。

結論から言うと明日手術をするのですが
一から辿っていきます。

・3月19日。

ミュンヘンのシアターが新型コロナの影響で閉まることが決まり
帰り支度を整え、シアター勤務中使っていたアパートを綺麗にし
自分たちの家があるデュッセルドルフに帰る日。それがこの日。

デュッセルドルフまではICE(ドイツの新幹線)で約5時間。
うちの1歳5ヶ月の息子を連れての旅は結構しんどい。
夕方になるとぐずることが多いので、早めの電車を選択。確か朝8時発くらいだった気が。

コロナの影響ですでに空いているお店は少ない上に早朝。
電車の中で食べる朝ごはんや昼ごはんを選んでる余裕はなく
普段はあまり食べないサンドイッチを適当に調達。
これが全ての間違いであった。

今回は「子供ルーム」を予約することができたので
電車の中の個室的な空間で、自分たち家族だけで過ごすことができるのだ。
これは非常に快適。息子も自由に遊びまわる。
…が、遊びまわりすぎる。
個室とはいえ電車である。揺れるのだ。危ない。
そんな子供の面倒を見ながら、先ほど買ったサンドイッチを夫婦で食べる。
…硬い。味もそんなに。でも文句ばかり言ってられない。息子の様子を見ながら急いで食べる。
そう。急いで、めちゃ硬いサンドイッチを思い切り…。

「バキッ」


...一瞬何が起こったかわからなかったけど
確かに僕の口から何かが壊れる音がなった。

あ、何かが終わったと思ったよ。
焦る僕。走り回る息子。僕のことなんか気にしいてられない嫁。

「何大げさなこと言ってんの?なんか硬い具が入ってただけよ。」

いやいや。絶対に違う。僕の体に何かがおこったのだ。
幸いにもその後息子はすこし大人しくなり、自分の体を冷静に観察する時間ができた。

明らかに、顎が普段より開かないし動かしにくい。
何より、痛い。少し動かすだけでめっちゃ痛いのだ。
その頃には流石に嫁も心配し出した。でも、どうすることもできない。
電車は後4時間は止まらないのだ。

痛みに耐えながら到着を待つ。
そこから何も食べれなかったけど、食欲はない。

デュッセルドルフに着いて、大荷物と息子を抱えてまずはアパートへ。
無事に帰宅できたことにほっとしつつも、顎はどんどん痛くなる。
とりあえず歯医者へ連絡。
その日の検診は間に合わないが、次の日には時間を作ってみてもらえるとのこと。
普段だと中々予約が取れないのだけれど、
コロナの影響で緊急の患者しかみてないから空いていたのだそうだ。

・3月20日

朝起きたらめっちゃ腫れてたし痛みも増していた。つらたん。

歯科はコロナ対策に厳重な体制をとっていた。
入るやいなやアルコール消毒+手洗い。検診前にうがい薬で60秒ガラガラ。
うん。ここまでしてくれた方が安心できる。

先生が来て、少し触って一言。
「これは歯の異常じゃなくて顎の問題ね。私たちではどうすることもできない。」
うそーん。どうしたらいいの?と慌てふためいていたら
代わりに口腔外科の予約を取ってくれるとのこと。助かる。
その日のうちにみてもらえることになり、そのまま口腔外科へ。

口腔外科では触診をし、レントゲンをとる。
でも異常がわからず、おそらく顎関節症だろうとの診断。
とりあえず2週間様子をみることに。

そこから2週間かけて、腫れはゆっくりと引き、痛みも薄れていった。
最初はスープしか口にできなかったけど
おかゆが食べれるようになり、そうめんが食べれるようになり
最終的には普通のご飯くらいなら問題なく食べれた。
食後顎が痛くなることが偶にあったので、無理せず柔らかい物を中心に過ごしていた。

・4月3日

2週間後の検診。
大分良くなったけど、まだ少し腫れてるけど随分良くなったこと。痛みもほぼなくなったことを伝える。
先生は少し不思議そうに僕の顎を触り、「うーん。もう一回レントゲンとるね?」と告げる。
新しいレントゲン写真をみて先生が一言。

「うん。折れてるね。ちょっとしたヒビだけど確実に。」


えええーーーーーー!!!

骨折ーーーーーーー??!!

治ってきてたと思ってたんですけどーーーーー!!!!

「今から口が開かない様に矯正器具をつける。今日からはスープ以外口にしてはいけない。」


えええええええええーーー!!!!!

めっちゃ嫌ーーーーーーー!!!!!

いや、従うことなどもちろんできず。されるがままに器具をつける。

そこから毎週検診しながら様子を見ることに。

・4月9日

翌週の検診。
今までとは違う3Dのレントゲンを撮る。
そこで骨折の具合を先生が確認。
うーん…。うーん…。と唸りながら写真を見つめる。

「…痛みはないんだよね?」

はい。ないです。

「…このままで良いかなぁ…。もう少し様子みようかなぁ…。」

ここでは経過を見ることに。また翌週検診へ。

・4月15日

この日はすごくあっさりしていた。

「先週の写真を見ながら他の先生と話し合った結果、手術することにしたから。」


ええええええええーーーーーー!!!!!


しゅ、しゅじゅちゅーーーーーー???!!!


「小さな手術だから大丈夫。顎に金属のプレートを入れるんだ。」


いやいやいや!!!改造人間やん!!!いやーーーー!!!!


…まぁこれもあらがう選択肢はない。
大人しく手術を受けることに。


といった経緯で、実はここ1ヶ月ほど
骨折した顎で生活をしていたのです。
痛みはほぼなく、ただただストレスなのはご飯がまともに食べられないこと。
僕は本当に美味しいものを食べるのが大好き。
ただでさえ行動規制がかかり他の楽しみが少なくなってる現状で
満足にご飯が食べれず、いつも流動食を口にしなければいけないことが
すごくすごーーく大変なのでした。


...なんか興奮して書いたら、随分長い文章になってしまった。
果たしてここまで読んでくれた方はいるのだろうか?
もし最後まで読んでくれた方がいたら、本当にありがとうございます。
どうかみなさん、硬いものを食べるときは慎重に。


Naoto

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