【読書ノート】入門 組織開発 活き活きと働ける環境を作る

組織開発の全体観を学んでおきたいという理由で、
組織開発に関する入門本を書籍を読んでたので、まとめる。

■この本を読むと良い人

・組織開発と人材開発の違いがわからない

・組織開発とは具体的に何を行うのか

・組織における何らかの問題を抱えている。
 部と部の対立や組織運営がうまくいっていないなど。

■この本で学べること


「組織開発とは何か、なぜ大切なのか、具体的にどのような取り組みをするのか」ということを理解できる。

平易な言葉でまとめられているため、組織開発という用語が初めてという人も読み進められる。

■印象的だったポイント


①組織内の議論をグループダイナミクス(集団力学)で捉える

グループダイナミクスとは、集団力学を指し、RMSの定義では以下。

心理学者のクルト・レヴィンによって研究された集団力学のことで、集団において、人の行動や思考は、集団から影響を受け、また、集団に対しても影響を与えるというような集団特性のことを指す。
社会心理学の一分野として、集団規範、集団目標の凝集力、集団の決定などの在り方などが研究されている。
参考:
https://www.recruit-ms.co.jp/glossary/dtl/0000000041/


集団においての議論は、討論している内容ではなく、
その背景にあるプロセスに注目する必要がある。

例えば、「どんな気持ちで、どのように参加し、お互いの間にどのような影響があるか、どのように決定に関与したか」という関係的過程を指す。

その関係的過程(関係の質)が、結果の質に影響するという。

実務に落とすと、同じことを議論しても決定事項が、その後全く推進力されないのは議論のプロセスに注目する必要があるのかもしれない。
どんな関係的過程が参加者の納得感を阻害しているのかなど。

②組織開発の対象は、ハードな面(戦略/制度/組織構造)ではなく、組織の人間的なソフトな面が対象。

組織開発の手法としては、大きく2つ。ちなみにハード面は施策成果の時間軸が短く、施策自体も目に見えやすい。

1、診断型組織開発:顧客ニーズ把握、データ収集、分析、FB、アクション計画、実施、評価を行う

2、対話型組織開発:上記のデータ収集や分析は行わず、当事者との対話により見つけ出す。
※社会構成主義、解釈主義的な捉え方を行う。

組織開発を実施する主体に納得感があるのはどちらなのかを判断して手法を選択するのが良いという印象。
当事者を通じて、組織を変革していくので当事者の納得感が肝要。


少しでもキャリアの参考になった、転職活動に参考になりましたら、ポチっといただくと励みになります。