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初音ミク x ゲームブック -リアル社会への旅立ち-

ネットでは世界規模の人気を誇るミクも非ネット社会では知らない人も多い。
状況打破のため路上ライブ行脚に旅だったミクに立ちふさがる陰湿な暴挙。
果たしてあなたはミクを守りコンサートを成功させることができるだろうか?
(※こちらは無料で楽しめる初音ミクのゲームブックです)

プロローグ

あなたの元にメールが届いた。

「急募! ボーカロイド路上ライブ行脚の指示者」

いつもなら削除する迷惑メールだが、今日は少しばかりあなたには心の余裕があった。

「ボーカロイドがリアル社会での知名度向上のため各地をライブして回ります。その指示を出すお仕事です……」

今までに見たことが無い主旨の募集だ。

「あなたはパソコン、スマホを問わずネット環境があればボーカロイドと一心同体になり、彼女に指示を出すことが出来ます。ボーカロイドのAIは高度ですが、リアル社会での実践経験がないので、ぜひあなたがフォローしてあげて下さい。あなたは自分の好きな時間にこのプログラムに参加することが出来ます。ぜひご参加下さい……」

あなたは何気にハイパーリンクをクリックしていた。

★★★

今日も歌とダンスに明け暮れる初音ミクの前にプロデューサーが近づいてきた。

「ミク。お疲れ」

「あ、お疲れ様です。でも私は疲れてません」

「う……。ま、そうだな。いつも練習に精が出るな」

「はい。お茶の間でも人気が出るように頑張ります!」

ミクがそう返すと、プロデューサーは大きく頷いた。

「その意気だ。君は確かにネットでは世界規模で知られている。だが、非ネット社会では知らない人が多い。更には、いまだにボーカロイド=オタクの趣味と思い込む人もいる。これは大変残念なことだ」

「そうですね」

「うん。新たなエンターテイメントとして非情に有望なジャンルだ。そこでだミク。やってほしいことがある」

「はい、何でしょう?」

「可愛い子には旅させろ。ミク、路上ライブだ」

「路上ライブ?」

「そう。全土行脚だ。ゆ〇やももク〇もそれで知名度が全国区となった。リアル社会では地下アイドルがCD売上でオリコン1位になると言う快挙も発生している。その成功の要因は年間1000本にも及ぶ地道なライブ活動によるところが大きい。だから、ライブ活動は重要なんだ」

「なるほど、そうなんですね」

「そしてリアルな世の中には君の歌やダンスを必要としている人がきっといる」

「私の歌、ダンスを……?」

「そうだよ、ミク。ライブは人を感動させられるんだ。幸いにして君はボーカロイド。食事をする必要はない。屈強なボディは悪漢からも自分の身を守ることも出来るだろう」

「はい……」

「だから、君一人で行け。大丈夫、助っ人も手配してある。ミクはその助っ人と一心同体になることが出来る。指示を仰いで行動しろ。人事を尽くせば旅の途中、君を助ける人も現れることだろう。」

「わかりました。皆を笑顔にしてきます!」

「頼んだぞ。君なら出来る。じゃあ、達者でな」

プロデューサーはミクに一枚の高速バスチケットを手渡した。
ミクはそれを受け取ると「はい!」と良い返事をした。

そう。ミクの助っ人とはあなたの事なのだ。
あなたはネット回線を通じてミクに指示をだすことが出来る。

果たしてあなたは初音ミクを操り、見事お茶の間にも知れ渡るほどのトップアイドルに育て上げることが出来るだろうか?

途中サイコロやアドベンチャーシートを用意する必要はないが、要所でメモはした方がいいだろう。

では幸運を祈る!

此処から先は別ウィンドウで開きます。(無料)

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