【4話】マイファミリー考察、真犯人予想と人物評

日曜劇場マイファミリーの考察

マイファミリー、めっちゃおもろい!
TBSドラマの安定感たるや。

こういうサスペンスというか伏線バリバリなドラマあるあるとして、
「前半は面白くて気になる展開、後半尻すぼみ」
というのがあるが願わくば最後まで面白く駆け抜けてほしい。
西野七瀬の棒演技でしらける展開というか逆に超面白い名作ドラマになった某作品のようにはならないことを祈りつつ、ここまでの展開から今後の展開を予想していく。

しかしあの携帯電話の音が怖い。着信ありのような不協和音でないポップな音なのにとにかく怖い。

※この記事にはマイファミリー4話までの重要なネタバレがあります。


マイファミリーのテーマ(4話まで)

3話までの展開

第3話までは主人公である鳴沢温人の娘、鳴沢友果の誘拐事件の解決までがスピーディーに展開された。

3話までの怒涛の展開は、これで完結しても気持ちいいくらいの終わり方で、警察や家族に翻弄されながらも直接犯人と対峙して娘を取り戻した鳴沢温人のかっこよさが光った。

一方、警察は徹底的に無能に描かれており、家族をスパイにするという手段を選ばない方法を取った挙げ句、国民に失敗した瞬間をライブ中継され、しかも結果的に一般人鳴沢温人にも出し抜かれておりとにかく無能。

ここまで警察が無能に描かれる作品も珍しいように思え、5話の予告で犯人から「私達は完全誘拐を実現するファミリーです」と告げられるシーンがあり、今後警察の存在も重要になってきそうだ。


4話で明かされたテーマ

さて、そんなマイファミリーは4話で怒涛の展開を見せる。

鳴沢友果の誘拐事件は繋がっていたのだ。

・第一の事件は東堂の娘である東堂小春の誘拐事件(未解決)
・第二の事件は鳴沢温人の娘、鳴沢友果の誘拐事件(解決)
・第三の事件は三輪の娘、三輪優月の誘拐事件(現在進行中)

ここでようやく作品を通したテーマらしきものが見えてきた。

事件の共通点

事件の共通点は大きく2つある。

1つ目:3つの事件が全て大学時代の親友の家族間で起きている

全ての事件が大学時代の親友の間で起きている。
鳴沢、三輪、東堂という3つの家庭の子どもが誘拐されている。しかも全員が娘だ。
事件の本筋とは関係ないだろうが娘が誘拐されることでより誘拐の凄惨さ・悲惨さが増す構成としているのであろう。
関係者の阿久津実咲も娘、とにかく女性の登場人物が多い。

2つ目:誘拐された家庭は全て関係がギクシャクしている

より重要な共通点がこちらであろう。
誘拐された家族は全て関係が良好とは言えない。
全ての家族で夫が娘を妻に任せっきりにしていた(もしくはそれに近い状態)

誘拐時の犯人からの共通質問「遠足に行った場所は」という質問に鳴沢も東堂も答えることができない。
三輪家は離婚しており娘との関係性は良さそうだが夫婦間は信頼関係が微妙だ。

「マイファミリー」というタイトルの通り、このあたりが今後大きなポイントとなりテーマとなっているであろう。


ずばり、4話時点の犯人予想

さて、ここからは4話時点の犯人予想をつらつらと書いていく。


犯人本命:鈴間亜矢

いきなり結論からだが、現時点で一番怪しいのが鈴間亜矢である。

https://www.tbs.co.jp/myfamily/chart/

ハルカナオンラインゲームズの社員であり相関図でもちょっと浮いている。

序盤に重要な話を盗み聞きしており、その際に誤魔化すように「私はバグをなおすのみです」という主旨の発言をしている。
本作のようなサスペンスの難しい点が犯人の動機だが、こういった作品はあっけないサイコパスっぽい動機だったりすることも多く、テーマに関連するギクシャクした家族関係(バグ)をなおすという衝動に駆られているとしたら辻褄が合う。

また、犯人とのやり取りは途中から鳴沢の提案でハルカナオンラインゲームズのゲーム内で行われるが、普通被害者である鳴沢が社長を務める会社のゲーム内でやり取りすることを犯人は嫌がるであろう。
内情を知る人物であるからこそ許可をした可能性もあり、犯人との電話の音声も全て彼女ならなんとかできるであろう。

正直彼女の存在は本作において不必要であり、その人物に対して一定描写があるということもあり現状犯人の可能性が一番高そうだ。

ただこうした役がスケープゴートとして使われるケースも多々あるし、このまま目立たない彼女が犯人だと結構萎える展開にもなり得るのでできれば彼女は囮でもう少し主要キャラが犯人であってほしい。


その他人物評、怪しい人たち

さて、その他にも怪しい人たちがいる。というかほぼ全ての人がまだ犯人候補だ。
その中でも特に怪しい人たちをあげていく。


東堂 樹生

濱田岳演じる東堂、大学時代親友トリオの第三の男だ。
鳴沢友果さん誘拐事件解決に手を貸し、実は小春さん誘拐事件という一番始めの事件の被害者であり普通は犯人であることはあり得ない。

だがここはマイファミリー。
暴露本出版の犯人でもあり、作中では美談となっているが暴露本を出す動機としては薄く、また警察と鳴沢サイド両方の情報を持つ人物になっており怪しさは残る。
大学トリオの中では第三の男であり目立たないが主要キャラの一人であり、犯人として仕立て上げられると面白い存在である。

大学時代の恨みなど動機はいくらでもありそうだが、唯一微妙なのが本作のテーマになりそうな”家族”に関する動機や関わりが弱い。
最初に自分の娘で自作自演をする意味が全くわからず、今のところ犯人の線は薄そうだ。


妻たち

三輪沙月、東堂亜希、阿久津絵里の3名、主要人物の妻も怪しい。
まだ大きな存在を放つ役がいないため判断がつかないが、本作のテーマに関わる家族関係の被害者側の存在(夫が娘を放っておいて任されている側)で動機は十分。
今後新しい伏線が見えてくるかもしれない。


葛城 圭史

玉木宏演じる葛城。犯人を追う警察でキャスティングとしても豪華で重要人物なはずだがどうもしくじりばっかで小物感がすごい。

どう考えても犯人じゃないのだが彼が3話の最後に温人に言った
「あなたは必ず後悔しますよ」
という主旨のセリフが気になる。
警察に本当の事実を伝えずホシ(犯人)を捕まえなかったことを後悔するという意味だが、このセリフが後で伏線として出てくるとゾッとする展開になり得る。
まぁ彼が犯人の場合必ず共犯が必要なので難しいもののこういう伏線回収してくれるとめっちゃ盛り上がるので残しておきます。


犯人二人説

さてマイファミリー、少し本筋と逸れるが犯人が二人いるかもしれない。
その根拠が二点ある。

まず鳴沢友果さん誘拐事件の解決シーン。
鳴沢温人と東堂が現場に踏み込み、友果さん解放の間に犯人は外に置いてあるスーツケースに入っている現金を確保し逃走した。

鳴沢友果さん誘拐事件の解決の際には
・警察や鳴沢未知留や三輪が突入した偽の現場
・鳴沢温人と東堂が踏み込んだ本物の現場
という2つが同時並行で動いており、2つの場所が離れていることを考えるとこのどちらかの現場に踏み込んだ人間はアリバイが成立してしまい、登場人物の多くがこのどちらかの場所に踏み込んでいるため単純に考えるとそれだけで犯人がかなり絞られてしまう。

現状本命である鈴間亜矢など犯行を遂行出来る人物はいるが、それだとあまりにも単純すぎる。


もう一つの理由はマイファミリーのカバー写真。
前方に2つの肩があり、これは犯人が複数いることを暗示しているかもしれない。
犯人が複数いると葛城しかり、重要人物も犯人説を残せるので個人的にはおもしろい。

https://www.tbs.co.jp/myfamily/


おそらく犯人でない人達

最後におそらく犯人でない人達を紹介していく。
この人らが犯人だったらちょっとびっくり。


鳴沢温人

本作の主人公である鳴沢温人、仕事冷徹人間かと思いきや娘誘拐後は覚醒。警察を簡単に出し抜き家族をも信じず犯人と渡り歩き娘を取り戻した。
三輪の娘誘拐後も暴露本を出版した(と思っていた)三輪に5億を貸すと言い男気を見せた。
物語の主人公であり娘救出においても終始自分で行動をしており、犯人だったら矛盾が生じる点が多く犯人であるとは考えられない。


鳴沢未知留

本作の主人公の妻。仕事ばっかりで娘を大切にしない温人をよく思っていなかった節があり動機という意味では考えられるが、犯人は友果さんを本気で殺そうとした形跡がみられ母である未知留がそうした指示を出すのは考えられずこの時点で犯人候補から外している。


三輪 碧

賀来賢人演じる三輪は序盤怪しさ満点、未知留と恋仲だったという過去もあり犯人候補であったが鳴沢友果さん誘拐事件の解決に力を貸し、また暴露本を自分が書いたと友だちを庇い男を上げた。

そうした一見、「めっちゃいいやつ」で犯人の線から外れるこういうやつこそ危ない。
ただ優月ちゃん誘拐の際に「鳴沢温人以外と交渉するなら優月さんを殺す」と突然言い出した犯人に対しての対応を見るに可能性は薄い。
自分が犯人なら10秒カウントまでしてわざわざそんな面倒なことはしないであろう。


阿久津 晃

松本幸四郎演じるイケメン社長。
怪しさ満点で温人が株を譲ってまで助けを求め、ハゲタカか犯人かと思わせたものの4話では何と普通に鳴沢家と家族ぐるみの付き合いをしていて一瞬頭がパニックになった。
(釈然としないが事件から1年程経過したということなので事件後に一応助けてもらったという縁で仲良くなったって設定なのか)

そんな阿久津、温人が犯人とメッセージをする際のゲームアカウント「haruto1212」のアカウントで序盤ゲームをプレイしていた。

だがどうやらこれはミスリード、Paraviでは修正されている模様。

4話の最後に葛城に名指しで指名されており、今のところ犯人味が一番ある人物だがそれ故に犯人ではないであろう。
阿久津が犯人だったらそのまま過ぎて話が面白くない、だったら最初に明かして欲しいしそれが許されるのは古畑任三郎だけである。
5話は阿久津をメインにしてまわる回と予想され展開が楽しみだ。


吉乃 栄太郎

サンドウィッチマン富澤演じる吉乃。正直めちゃくちゃ怪しい。
警察のお偉いさんだがそれなら葛城や日下部のキャラで成り立たせることもでき、こうした作品に不必要なキャラは本命の鈴間と同様重要な犯人候補だ。しかもキャスティングもよく怪しい。

ただこの手の登場人物が犯人だとだいたい動機の意味がわからなくてそりゃ警察だから裏で色々出来るじゃん的な感じになり、作品自体駄作となるケースが多い印象でマイファミリーはそうならないと踏んでいる。

そもそもこういう事件って捜査する警察内部に犯人がいるって鉄板中の鉄板。
警察なのであれば葛城のようにあり得ないところに犯人を持って来てほしい。



他にも候補はいるが長いので今回はここまで。
マイファミリー、久々にドキドキな展開のドラマで次が楽しみ!


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