ついにアニメ化決定!!「ダンダダン」という漫画の面白さについて語りたい
皆さんは「ダンダダン」という漫画を知っていますか?
ダンダダンとは、龍幸伸先生により描かれ、2021年4月6日から少年ジャンプ+にてweb連載開始した作品です。なんと2024年にTVアニメ化することが決定した作品でもあります。
少年ジャンプ+といえば集英社が配信するweb漫画アプリであり、このアプリでは今や知らない人はいない作品「スパイファミリー」や現在アニメが放送されている「地獄楽」、アニメ化が決定した「怪獣8号」、完結しましたが僕のヒーローアカデミアのスピンオフ作品となる「ヴィジランテ」等々、アプリといえど週刊少年ジャンプに負けないくらい面白い作品があります。
そんな少年ジャンプ+の中で配信されているのが「ダンダダン」という作品なのですが、これがめちゃめちゃ面白い!!
そもそもこの漫画はどういう漫画なのか、1巻のあらすじでは、
という感じです。
一応、主人公が綾瀬桃という女子高生、そして高倉健(通称オカルン)という男子高校生で、綾瀬桃は超能力に目覚め、オカルンはターボばばあにより呪いをかけられ、金玉を奪われるも呪いの力を利用し、ターボばばあの能力が使えるようになり、金玉を元に戻そうというストーリーです。
そんなダンダダンを語っていきます。
①画力がエグい
ダンダダンはアプリで基本的には週間連載(たまに休載)していますが、週間連載とは思えないほどの画力がエグいです。
どれぐらいエグいのか説明すると、そもそも他の漫画だと、本来なら「どん!!」等の擬音、いわゆるオノマトペがあるんですが、ダンダダンにはその擬音が一切描かれておらず、まさに画力だけで何が起きてるのか、まさに擬音が無くても音が聴こえてくるようなそんな圧倒的な画力を魅せてくれます。
②あらゆる「オカルト」を描く
ストーリー自体は作品を読んでいただければ分かるので、多くは語りませんが、この作品のテーマ自体はあらすじにも書いてある通り「オカルト」です。
オカルトとは、簡単に言えば超常現象のことであり、UFOや幽霊、ネッシーみたいな未確認生物等がオカルトに当たります。
一般的には言わば「胡散臭い」やつです。
私自身は小学生時代にTV番組のUSOジャパンや特命リサーチ、アンビリーバボーをよく見ていたので、娯楽として昔から「オカルト」は大好きです。
ダンダダンはそんな「オカルト」をテーマにした作品なので、様々なものが出てくるのですが、その出てくるオカルトの分野があまりにも広い!!
私自身もオカルトを広く知っているつもりでしたが、このダンダダンという作品はあまりにもあらゆるオカルトを描くので、作者の龍先生はどこまでオカルトを知ってるんだ!?と驚嘆しました。
その描かれたものですが、最新巻までだと
妖怪、宇宙人、幽霊、超能力、超常現象、土着信仰、未確認生物、洒落怖、地底人、学校の怪談、都市伝説、怪獣、古代文明
と、あらゆるテーマのオカルトを描いています。
まさに出てくるキャラクターが有名なものからマニアックなものまで古今東西まさにオカルトの見本市や!!な作品なのです。
それでは何が描かれたのか説明すると
・ターボばばあ
→現代の妖怪。あり得ない速度で走る老婆という都市伝説が有名。
・UFO
→未確認飛行物体。世界各地で目撃されている。日本では1950年代頃に「空飛ぶ円盤」と総括的に呼称されるようになり、1978年に映画「未知との遭遇」が日本公開された時にUFOブームが全盛期を迎えた。
・セルポ星人
→宇宙人。元ネタは1960年代にアメリカが秘密裏に惑星セルポへアメリカ軍人を12人交換留学に出した「プロジェクト・セルポ」という都市伝説から
・フラッドウッズモンスター
→宇宙人。1952年にアメリカで目撃されたとされている。日本では「3メートルの宇宙人」という異名で知られている。
・アクロバティックさらさら
→福島県で目撃されている現代の妖怪。背が異様に高い女の姿で、赤い服と帽子を身に着け、足は素足、左腕には多数の切り傷、口と歯は大きく、眼球がなく黒い眼窩がのぞき、アクロバティックな動きをみせて人を恐れさせるという。発祥は2008年頃の2ちゃんねるのオカルト掲示板から。
・ドーバーデーモン
→1977年にアメリカで目撃された未確認生物。
・ネッシー
→スコットランドのネス湖にいるとされる首長竜の未確認生物。1934年に撮影された通称「外科医の写真」が世界的に有名
・邪視
→悪意を持って睨み付け、相手に呪いをかけるという世界各地に伝わる民間伝承。日本では2ちゃんねるのオカルト掲示板発祥の洒落にならないくらい怖い話、通称「洒落怖」で有名。
・くねくね
→体を異常なまでにくねらせ、姿をはっきりと見たら精神が崩壊し発狂してしまうと言われる謎の存在。元ネタは2ちゃんねるのオカルト掲示板発祥の洒落にならないくらい怖い話、通称「洒落怖」。
ダンダダンでは邪視にくねくねの要素が加わっている。
・モンゴリアンデスワーム
→ゴビ砂漠にいるとされる巨大なミミズやイモムシのような未確認生物。
・キャトルミューティレーション
→1970年代のアメリカで起きた家畜が惨殺される事件。動物の死体が内臓や血液を失った状態で見つかるため、宇宙人がUFOで家畜を連れ去り実験解剖されたのでは?という都市伝説から
なお真相は鳥や獣や虫が動物の死骸を食べた後のただの残骸。
・地底人
→地球の地下にある「アガルタ」という伝説上の都市に住むとされる生き物。
・動く人体模型
→学校の怪談の一つ。夜に動くとされる人体模型。
・動く音楽室の肖像画
→学校の怪談の一つ。夜に音楽室の肖像画の人物が動くとされる
・口裂け女
→1978年頃に岐阜県で発祥し、全国的なパニックを引き起こし、当時の子供を恐怖に突き落とした都市伝説。
口元を完全に隠すほどのマスクをした若い女性が、学校帰りの子供に 「私、綺麗?」と訊ね、女性に「きれい」と答えると、「これでも…?」と言いながらマスクを外すとその口は耳元まで大きく裂けており、また、「きれいじゃない」と答えると包丁や鋏で斬り殺されるとされる。ポマードと3回唱えると女が拒むとされる。
・カシマレイコ
→都市伝説の一つ。カシマレイコなる人物が「過去に起きた悲惨な事件」の話を知ってしまった者に、電話や夢などで「謎」の問いかけがある。これに正しく答えられないと身体の一部を奪われて死んでしまうというもの。
口裂け女と類似している点が多くあり、口裂け女が流行りだした1978年以降は口裂け女の本名はカシマレイコではないか?という形で有名になった。
なおダンダダンでは口裂け女=カシマレイコという設定になっている
・This man
→2009年頃から起きたインターネットミームの一つ。世界中の人の夢の中に繰り返し現れるも現実には姿を現さない謎の人物。
・土偶、埴輪の形をした宇宙服を着た宇宙人
→土偶は縄文時代に作られた、埴輪は古墳時代に作られた土器。ダンダダンでは土偶や埴輪をかたどった戦闘スーツ、宇宙服を着た宇宙人が登場する。
元ネタは実は土偶や埴輪は古代の日本に現れた宇宙人をかたどったものではないか?という学説「古代宇宙飛行士説」から。
・シュメール人
→紀元前3800年代頃にメソポタミア文明を作ったとされる民族。ダンダダンではシュメール人そのものが登場する。
元ネタは高度な文明を持ちながらもシュメール人の発祥が不明であること、遺物に描かれたシュメール人の目が異様に大きいこと、突如としてシュメール人が歴史の表舞台から消え去ったことから、実はシュメール人は古代の地球にやってきた宇宙人では?という学説「古代宇宙飛行士説」から。
・ハ尺様
→身長が8尺(約240m)あるとされる女性の妖怪。
白色のワンピース、帽子を被り、「ぽぽぽ」という声で笑うとされる。元ネタは2ちゃんねるのオカルト掲示板発祥の洒落にならないくらい怖い話、通称「洒落怖」。ダンダダンではカシマレイコにハ尺様の要素が加わっている。
・クトゥルフ
→20世紀にパルプ・マガジンの小説を元にアメリカで創作された架空の神話「クトゥルフ神話」。
ダンダダンでは数多の星を侵略してきた宇宙人集団の外見がクトゥルフ神話のクトゥルフにそっくり。
・サンジェルマン伯爵
→18世紀にヨーロッパで活動した実在の人物。様々な逸話が残っており、数ヵ国の様々な言語を堪能に話せた、化学や錬金術に精通した、「自分は不老不死なので、霊薬を口にする他は食事は必要としない」と周囲に話したことがある謎の多い人物である。
・オンブズマン
→現代版子泣き爺。ターゲットを見つけると突然赤ちゃんのような鳴き声を上げ、かわいそうに思った人が抱き上げるとそのまましがみついて急激に自分の体重を重くさせ、押しつぶしてしまう妖怪。
・動く二宮金次郎像
→学校の怪談の一つ。夜中になると学校にある二宮金次郎像が動くという。1996年の映画「学校の怪談2」でも有名。
などのオカルトが描かれています。
③次から次へと襲いかかる怪異に、ラブコメ・バトル何でもあり
これはもう百聞は一見にしかず、読んでいただければ分かりますが、もうとにもかく次から次へと新たな怪異が主人公らに襲いかかり、怪異に対しどう立ち向かうか。
圧倒的な画力で描かれるバトルシーンはとにかく見物ですし、登場人物がそれぞれ抱える問題や敵である怪異にも実は意外な問題を抱えていたりと、それぞれを解決していく展開。
そして合間合間に描かれる思春期真っ只中の主人公らの恋愛ラブコメ展開。
そしてド直球の下ネタも満載。
もはや一体この漫画は何なんだ!?と言われても仕方ないほどジェットコースターのように予想のつかない展開が繰り広げられます。
ダンダダンは現在も毎週火曜日にジャンプ+で最新話が更新されています。
アニメ化を機に一度読んでみてはいかがでしょうか。
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