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貯金文化への危惧 | 「Why?」と厚切りジェイソンさんが叫んでいる

お金の教育マーケットにおいて「厚切りジェイソン」さんはとても活躍している。私自身、彼の言葉や考えを参考にし、投稿でも度々触れている。

私個人的には彼の「Why?」と切り込む考え方が好きである上、理屈ではなく、端的に的を得た事を言葉にしているところに彼の伝え方のスキルの高さを感じてしまう。

本日の記事では彼が日本の貯金文化に対し、「Why?」と言っただけの事に触れている記事であるが、貯金と同じ様に投資のスキルアップにも取り組む必要がある事を啓蒙する上では彼の「Why?」のひと言で様々な事を伝達していると私は感じ取ってしまうわけである。

【日本は貯金文化】

日本は確かに貯金文化である。これは政府が「国民総株主」をスローガンにし、「貯蓄から投資へ」の流れを加速させる仕組み作りに取り組んでいるが、この事からも、日本社会は貯金の比重が高い事がわかる。

ニッセイ基礎研究所による「家計の現金・預金への偏重は解消されるか?」というテーマで書かれた記事においては、家計の金融資産残高の5割以上は現金・預金が占めていると紹介されていた。

【貯金をする目的】

お金の教育では「貯金」を学習する。その際、貯金に取り組むゴールの一つは「将来の突然の出費に備える」事である事を学ぶ。

例えばそれは突然の病気、事故、または災害など、突然働けなくなる事を想定し、そうなった場合でも何カ月間かは働かなくても大丈夫なように準備をしておくという事である。

その準備とはお給料の3カ月分〜半年分と設定する。

これが貯金の目的の一つとなり、この貯金の優先度は高くなる。

その他にも貯金に取り組む目的はあり、まずは衝動買いを避けるために取り組む、欲しい靴や洋服、ゲームなどの為に行う少額貯金や、先々の引っ越しや家を買うための頭金などの準備の為に取り組む比較的金額の大きい貯金がある。

お金の教育ではこのように貯金を学ぶことになるが、貯金には明確な「目的」があり、なんとなく「貯金」に取り組む事は学ばない。

お金の教育では、自分の為にお金に働いてもらう事を学ぶ為、「運用する」事にも取り組む。しかし貯金に無目的に取り組むと、貯金と運用する為のお金の分け方が不明瞭になってしまう。

これではお金に関する能力が高いとは言えず、学習を深め、良いバランスを育てていく必要がある。

この課題を解決するためにも「貯金」は明確な目的を設定する必要があるのだ。

【運用する事を学ぶ】

記事の中では貯金を、「安全だがリターンを生まない現金・預金」と表現しており、逆に、「運用する」事は「リスクを伴うが中長期的にリターンを生む」と対極的な説明をしている。

この理解は現在のようにインフレが進む社会では特に大切な理解となる。なぜならば、インフレを伴う事によって、お金の価値が将来減少してしまうからである。ついこの間までマクドナルドではチーズバーガーは150円で買えたのに、今では180円となってしまっている。このような値段の上昇は日用品だけに留まらず、生活においては衣食住のコストをあげ、さらには交際・娯楽費も上昇させる。

貯金の問題は、生活コストの上昇に応じて、「リターンを生まない」ことにある。すなわち、インフレに応じて残高が増えることはない。預けた金額をそのままの状態で維持することになる。

運用する事はリスクはあるが、リターンを生んでくれる為、生活コストの上昇と共に自分のお金も増やせる可能性がある。

多くの人はリターンを得ることに伴う「リスク」を危惧するが、この事を厚切りジェーソンさんは「投資にも習慣が大事」と語り、「収入が高くないときからも少しずつ定期的に投資に回すことで、収入が増えてきたときにも同じように投資ができる」と説明し、「(投資は)20代のうちからやっておくべきこと」であることを説明していた。また、投資スキルについては「時事の状況で変化するような投資はしていない。ただ定期的に同じことをずっと計画通りやっているだけ」と明かし、投資方法については「なんにも考えていない。真っ白です(笑)」とリスクを回避する為の投資スキルはさほど難しくない事を強調していた。

確かに長期的に運用することに取り組む際、決められた金額を自動的に積み立てる方法を選べば、時々の相場の上下運動により資産の増減はありつつ、10年、20年、30年という長期的な視点で株式相場を見れば、株式相場は上昇を続けているという事も理解できるようになる。

このように何十年もかけて作り上げられた株式相場のトレンドを「リスク」に伴う「不安」や「恐れ」で否定し、投資はやらない方がいいと考えたくなる気持ちは良く理解できるが、しかしだからと言って、貯金だけに頼ることもまたインフレリスクに向き合わないというリスクを抱えることになってしまうのである。

だからこそ、株式市場と健康的に向き合うためにも、「収入が高くないときからも少しずつ定期的に投資に回し」学習を積み重ね、投資の習慣を作りあげ、少なくともインフレリスクを回避できるような「運用」スキルを身に着ける事もまた、リスク回避の為の取り組みとなるであろう。

【貯金が悪いわけではなく、貯金と運用のバランスが大切】

お金の教育では「貯金」も「運用」も学ぶ。それはそれぞれに大切な取り組み課題があるからである。

貯金があれば、突然の出費に対して備えることができる。そして運用する事ができれば、長期的な資産形成に取り組む事ができるのである。

日本人の金融資産の5割は貯金であるようだが、改めて貯金の目的を考えつつ、インフレのリスクにどのように取り組むべきかも考える時がきているのではないだろうか。

厚切りジェイソンさんの言うように、確かに「投資には習慣」が大切であり、投資も日々の取り組みを通じて学ぶことは沢山ある。そして学びを深めれば深めるほど、投資リスクを小さくする方法へも理解を進める事が出来るようになるのである。

以前GAZKID$のメルマガで触れたことがあるが、アメリカで、金融教育のサービスを立ち上げた方は「投資はお金を失うリスクもあるが、増やす可能性もある」と説明していた。

リスクを必要以上に恐れ、何も知らないままでいるのは、増やす可能性を手放してしまう事にもなってしまう。

金融リテラシーを向上させ、より豊かな人生を実現させるスキルを手に入れる為には不安と向き合い、まずは触れてみる、学んでみることから取り組みを始めることができる。

現在は少額投資や株式の単元買いも可能であり、投資の金額も数百円、数千円に留めることが出来る。現金を使いたくなければポイントを使う事もできる。

このようなサービス環境が整っている状況であれば投資のリスクも数円、数十円に抑える事ができる。
このようなサービス環境を活用し、ぜひお金を増やせる可能性を手に入れて欲しいと願っているのである。

 

 


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