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#6 サガン鳥栖2021シーズン新加入選手の起用法を考察する【開幕スタメン予想】

またまたお久しぶりの投稿となってしまいました。

サガン鳥栖キャンプも中盤に差し掛かり、チコちゃんとドゥンガ以外の全選手が合流できたようで広報さんからの情報発信も活発になってきましたね。

今回は遅ればせながら新加入選手のサガン鳥栖での起用法について考察していきたいと思います。ただキャンプとか見れないし、余興みたいな感じでただの妄想としてお付き合いいただければと思います。

さて、考察にあたって以下の決めごとをしています。

1.前所属の出場試合のスタッツと映像を実際にチェックして考察する。

2.試合映像が少なく自分の目で見てしっかりチェックできない選手についてはプレーについての詳細な考察はしない(内容薄いです)。主にチームでの立ち位置に関する考察にとどめます。

3.昨シーズンのスタッツについてはリーグ戦のみ。カップ戦は無し。

4.合流が遅れそうなチコちゃんとドゥンガは今回は除外。

あと補足ですが、もっと情報が欲しいなと思った選手については、前所属チームのサポさんたちにTwitterで質問させていただいたりもしました。
ご返答いただいた皆様ありがとうございました。映像で感じた印象との答え合わせになって非常に参考になりました。

それでは行ってみましょう!

■ J1からの新加入選手

ファン ソッコ【清水】
19試合 / 先発18試合(CB6 LSB11 RWB1) / フル16試合 / 1550分

2020シーズンは左サイドバックでの起用の方が多かったが、実績と能力からすればCBが適正ポジションなのは間違いない。左SBをそつなくこなしていたことからも足元の技術も確かで左右蹴れてビルドアップ能力も高い。
明輝監督がCBへ要求するスキルは十二分にあると思う。相手のサイドアタッカー次第ではそこをつぶすためのSB起用も考えられる。
ポジション争いのライバルの田代は、昨シーズンほぼ全試合出場で栃木では完全な主力。ただJ1での経験値から考えてソッコをCBのファーストチョイスに推したい。

島川 俊郎【大分】
30試合 / 先発23試合(DH) / フル9試合 / 2016分

大分の「カタノサッカー」を支えた優秀なバランサー。藤田直に近いイメージ。スタメン出場が多く片野坂監督からも信頼されていたことが想像できる。実は途中交代が多いがその試合の内容を見てみると、ビハインド時に攻撃的な選手と変わることが多い。あくまで戦術的な交代。
守備的なボランチの競争相手としては松岡になると思うが、もし昨季序盤で諦めた433を採用することがあれば松岡との同時起用も考えられ出番も格段に増えそう。
大分に来るまで中々J1での出番に恵まれなかった遅咲きの苦労人だが、そこがまた鳥栖にピッタリの選手。本人がコメントした通り30歳からの更なる成長を予感させる選手。

仙頭 啓矢【横浜FM - 京都】
横浜FM 3試合 / 先発2試合 / フル0試合 / 140分
京都 19試合 / 先発18試合 / フル6試合 / 1612分

横浜FMでは起用法も定まっておらず良さが出なかった印象。仙頭の得意そうなポジションは外国人選手で埋め尽くされていたのでバックアッパーの域から抜け出せなかった。
レンタルで復帰した京都ではウタカの下の2シャドーでの起用。とにかく攻撃センスが抜群なのでSTとしてもOHとしても振舞える。鳥栖での起用はRSHに置いて樋口がやっていたように中に入ってOH的なプレーをさせるか、石井がやっていたST起用が主になると思う。
仙頭の能力をフルに生かすなら個人的には樋口ポジションの方がオススメ。フル出場が少なく見えるが、交代のほとんどが89分などの守備固めでの交代。実質ほぼフル出場。
昨季、小屋松の移籍が決まった時に京都の試合をチェックしたが、その時から気になっていたのが仙頭だった。まさか鳥栖に来るとは思いもしなかったので、個人的には今季の補強の一番目玉だと思っている。


■ J2からの新加入

田代 雅也【栃木】
41試合 / 先発40試合(CB) / フル40試合 / 3601分

実に40試合をスタメンフル出場でガッツリ主力だった田代。過密日程かつ試合数が多いJ2で、このシーズンスタッツは素晴らしい。身体的にも精神的にも相当タフな選手。岐阜時代に苦い経験をしているが、そこから這い上がってくるメンタリティとタフさはまさに鳥栖向き。昨シーズンセットプレイからのゴールが少なかった鳥栖だが、彼のストロングであるヘディングでゴールもどんどん狙って欲しい。
ソッコとの競争になると思うがJ1に慣れてしまえばスタメン固定も普通にあり得る良選手。

飯野 七聖【群馬】
28試合 / 先発12試合(RSB9 LSB3) / フル5試合 / 1283分

リーグ序盤はビハインド時の投入での起用が多かったことからわかるように攻撃的なSB。特にスピードを生かした縦への突破は一番のストロングポイントで、鳥栖でも一つ前での起用も考えられるだろう。10月頃からはスタメン出場が多くなり経験もしっかり積んだ。
おそらくライバルになるであろう今掛はまたタイプの違った選手なので相手によって使い分けることもできる。ソッコや酒井がSBで起用されることも考えられるのでポジション争いは熾烈。開幕スタメンが最も予想しにくいポジションだが個人的にはファーストチョイスに推したい。

酒井 宣福【大宮】
5試合 / 先発2試合(LWB) / フル0試合 / 107分

プロ入り後様々なポジションを経て、福岡在籍時にはFWやOHの攻撃的なポジションで主力を担ったポリバレントな選手。大宮では主にSBまたはWBで起用。おそらく鳥栖でも主にSBでの起用になりそうだが、GK以外のどのポジションの経験もあることで貴重なバックアッパーと言える。
今季も交代枠5かつ過密日程であることからチャンスは巡ってくるはず。攻撃的な選手ではあるが、例えば試合終盤守備のところでSBの位置に高さが必要な場面での起用も考えられる。
チコちゃんとドゥンガの合流がかなり遅れそうなのでスクランブル的にCFとしての起用もあるかも。

山下 敬大【千葉】
34試合 / 先発25試合(CF) / フル10試合 / 2220分

2020シーズンJ2の敵陣空中戦ランク3位であることからわかるように、その強さが期待される。ただ、映像を見る限りヘディングだけでなく足元のシュートも相当うまい。左右どちらの足でも強烈なシュートが打てるし、ワンタッチゴールも非常に多い。実際シュート数データでも左右頭とちょうど1/3ずつシュートを打っている。
もちろん単純なヘディングの強さもあるので昨シーズン少なかったクロスからのヘディングやセットプレイでのゴールも期待できる。強化部の狙いとしては山下を獲得することで得点のバリエーションを増やしたいということだろう。J1に慣れていけば得点量産の可能性は充分あり得る。


■ トライアウトからの新加入

和田 凌【鹿児島】
2020シーズン出場なし

トライアウトからの加入。J2、J3で活躍できなかったから鳥栖で活躍できないかといったらそんな訳はない。早坂やパギ、神戸の藤本みたいにJFLから這い上がってくる選手もたくさんいる。
ただし鹿児島では出番に恵まれず、試合勘に乏しいのは事実。途中出場が主になると思うので、巡ってくるチャンスをものにできるかが鍵。こういう苦境を知る選手こそ鳥栖で輝いて欲しい。


■ 大卒新加入

松本 大輔【中央大】

去年のキャンプから参加しているし強化指定選手でもあったので鳥栖のスタイルは把握していると思う。ポジション争いの選手が皆経験と実績のある選手ばかりなので、そこにどう割って入るか自分のストロングポイントをアピールしてほしい。
ただしCBの人数が豊富なわけではないので十分出場のチャンスは巡ってくると思う。監督は主力を固定するタイプではないので、出場チャンスを活かしてスタメン奪取にも期待。

今掛 航貴【中央大】

松本と同じく去年のキャンプから参加。興国高校出身らしく足元の技術は確かで、本人もストロングポイントとしてインタビューで答えている。プロとしてのキャリアでは七聖と大きな差があるが、タイプの違うSBなので使い分ける形で出場機会が回ってくると思う。
J1に慣れて守備さえ安定できればコンスタントに出場することも可能なポテンシャルはあると思う。もし433(4123)を採用した場合、偽SBとしてポゼッションに加わることを考えれば七聖より適正はあるかもしれない。


■ ユース昇格

相良 竜之介
4試合 / 先発1試合(LSH) / フル0試合 / 57分

2020シーズンは2種登録選手としてリーグ4試合に出場。ゴールも決めている。4試合とはいえJ1の公式戦を戦った経験は自信にもなっただろう。
クラブユース選手権全国大会も全試合見たが、同世代では圧倒的に図抜けてた印象。しかもケガを抱えてあれだから恐ろしい。
J1の舞台でも1対1が通用することは証明済み。ただスタメンフル出場させるにはスタミナと守備のところで不安が残る。その辺はキャリアを積んでいく中で習得すればよいので、まずは彼のストロングを最大限いかしたジョーカー的な起用法になるかなと思う。

兒玉 澪王斗
リーグ戦出場なし / ルヴァン1試合のみ

相良と同じく2020シーズンは2種登録選手としてルヴァンカップ1試合に出場。ユースでは433のRWGが主戦場だったが本人いわく本当は真ん中で勝負したいとのこと。
確かに左右で良いシュートが打てるので、サイドに置くよりはゴールに近い中央のポジションの方が彼の能力が生きる気がする。ただおそらく中央で使うにはフィジカルがまだ足りない気がするので、右サイドで使いながらJ1に慣れさせていくのが現実的な起用法か。
どちらのポジションにしても後からチコちゃんとドゥンガが合流してさらにポジション争いが熾烈になるので、それまでにアピールをしておきたいところ。

■ 開幕スタメン予想!

いかがでしたでしょうか?
新加入選手の特徴がある程度掴めたので、最後に開幕スタメン予想をしてみようと思います。フォーメーションはとりあえず手堅く442を採用。ケガやコンディション不良は考慮しません。

どうせ当たるわけないですからあくまで個人的希望です。

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島川や田代などベンチに置くにはもったいない選手が出てきてしまうくらい選択の幅が広がってますね。明輝監督は去年も風智をいきなりスタメンで使ったりしたので、今年も驚きのスタメンになるかもしれませんね。開幕が待ち遠しいです。

それではまた。

※2/8追記
せっかくなので4-3-3(4-1-2-3)を採用した時のメンバーも選んでみました。

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両サイドバックを変更してみました。左は内田でもタイプ的には良いのですがより明輝サッカーの戦術理解度が高い大畑に、右はポゼッションスキルの高さを期待して今掛に。CFは高さより林のキープ力を取りました。本田のところに快征を使ってみても良いかもしれませんね。状況に応じて林と快征のツートップのように可変することもできるのでISHの片方はST型を置くとより攻撃的になって面白いと思います。

※2/18追記
中野君が正式に2種登録されたので4-4-2、4-1-2-3共に左SBは中野くんでも良いと思います。それにしても酒井、今掛含め左SBは競争が激しい。

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