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【働く×人生デザイン】生きる希望を持ってほしい

私がキャリアコンサルタントとして活動を続けている原動力ってなんだろう?と考える機会がありました。

キャリアコンサルタントの活動範囲が広くて、一般の方々にどういった専門性があるのかが伝わりにくいことで、周囲の同業者が試行錯誤しつつ悩んでいる、というのが背景にあります。

「やりたいこと」なのか、「やらねばならない」ことなのか。
「お手伝いすること」なのか、「背中を押すこと」なのかさえも曖昧です。

自分が活動していくためには、キャリアコンサルタントから一旦距離を置いて、自分という人間が「どう生きたいのか」というのが自分でわかっていることが大事かなと思います。

私に向けられた「あなたは誰を笑顔にしたいですか」という問いに、私は母だと答えました。
私が「働く」と「生きる」を意識し始めたきっかけは、中学2年生の時に父の癌告知を受けたことからです。
病巣が見つかった時は手遅れで余命3ヶ月と言われました。母が泣き崩れ、自分は呆然としていました。

それまで当たり前に親が自分を養ってくれていたのだけれど、それがなくなったらどうしたらいいのだろうと思いました。

当時、家の商売の手伝いしかしたことがなかった母が働こうにも、食べていける仕事に就くことが難しかった時代。
「手に職」ではないですが、女性が生活費を稼ぐには専門職(当時は教師や美容師、看護師など)か自分で商売するかだったと思います。
私自身も「どんなことがあっても自分の力で生きていくにはどうしたらいいのか」という問いを持って生きてきました。

今振り返ると自分には手の届かなかったこと、やりたくても出来なかったことも多くあります。
それでもその時その時で自分に出来そうなことに取り組んできました。
自信も能力もなかったのですが、とにかく時間を守ることと約束を守ること、出来ない状況に陥ったら謝ることの3点だけは自分に課してきました。

そんな中で応援してくれる多くの人々の支えでここまで来られました。

慣れない土地での暮らし、義父母との同居生活、実親の病気や自分の病気、その他諸々いろいろなことがありましたが、誰かが見ていてくれていることが力になり、心折れずにいられたのだと思います。

私はこれからも「自分らしく生きたい」「自分らしく働きたい」人の支えとなって生きていきたいと思います。

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