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コロナ禍での運動会リポート

COVID-19の騒ぎが発端だと思うのだけど、娘の通う中学校の運動会が「リモート開催」になった。

限定公開でのYouTubeライブで、保護者は観戦した。

見る側の結論から言って、「大成功」だと思う。


・暑くない
・トイレに困らない
・疲れたら寝転びながら見ていられる
・飲食に気を使わない(知人は昼間からビールを飲んで見ていたらしい)
・遠く離れた親戚も見ることができた
・現場に行っていたら決して見ることができない距離の表情とかも見れた
・開催中にちょっとした他の用事を足せる

私からしたら、良いことばかりに感じた。


プライバシーへの配慮、撮影と配信に関わる費用、音声処理、などなど問題は感じたけど「1回目」なのだから、色々あって当たり前だ。

課題を整理して、解決策を練って、次に活かせれば良い。

教員が、学校が、学んで成長する姿勢を、生徒や保護者に見てもらう良い機会だと思う。


学校からのお便りを書面で見る限り、学校側は「ただの無観客開催」を想定していたそうな。

最終学年である3年生保護者からのアプローチで、「どうにかして保護者が観覧できる方法」を探ったらしい。


そこにPTAも加わって、最終的に「オンライン配信によるリモート開催」を決定したとのこと。

英断だったと思う。


映像の画質、カット割、構成、音声からして、「趣味の」撮影を超えるあれこれを投入したと思われる。

そもそも、学校にネット通信機器が整備されていたかは不明だ。


それなりのお金が動いたことだろう。

決断をされた人を支持して感謝する。

おかげで「運動会」を楽しむことができた。


子供の学校行事はあまり参加しない。

自分とは異なる思想の大人たちと、大勢集まるのはとてつもなく疲れてしまうから。

家では見ることができない子供の様子には興味がある。

それも、「自分の子が出ている場面」だけ見れたらそれで良い。

そう思っていた。


オンラインのリモート開催は、それを破壊してくれた。

全く知らない子供たちの表情や活動が見れて、「よかったな」と感じた。


種目の1つに「学年別クラス対抗リレー」というのがあった。

クラスごとに、全メンバーで対決するのだ。

30人以上で走ってリレーする。

足の速い子、遅い子。

運動が得意な子、苦手な子。

様々いる中で、「全員が」走る。

クラスのメンバーで「走順」を決める。

誰かが追い抜かれて足を引っ張ったように見えても、足の速い子が順位を取り戻す。

見ていてとてもエキサイティングだった。


リレーは足の速い人だけのための競技で、ただただ速さを競うものだと思っていた。

それはそれで興奮する。

しかし、それとは違う興奮を味わえた。


運動会のリレーはあっという間に決着がつく。

この全員リレーは、それに比べると長丁場だ。


娘のクラスは、周回遅れにさせるほどのぶっちぎりの一位だった。

誰か一人速い人のおかげじゃない。

チームプレーを見ている気持ちよさがあった。


これも現地で見ていたら飽きたと思う。

画面上で、複数のカットでいろいろな順位の様子を見ることができたから面白かったのだ。

(箱根駅伝が好きな人ってこういう感覚なのか?)


聞くところによると、別の中学校では「保護者の人数制限」を設けて運動会を開催したらしい。

現地じゃないと伝わらない空気感もあるだろうから、それはそれで英断だったことだろう。

私はリモート開催で満足だ。


次女の小学校は、「学年ごとに時間を変えて、保護者の参加も制限した開催」となる。

小学生は「親に見て欲しい」気持ちが強いだろうから、そうしたのかもしれない。


オンラインにしてくれないかな、と思ってはいるが、小学校の取り組みがどういう結果になるか、体験しに行こうと思う。


コロナウイルス 騒ぎのポジティブな部分もあるにはある。

社会はポジティブな部分を発展させていけると良いなと思う。

「屋外での競技をマスクをつけて行わせている」、みたいなネガティブな部分は即刻修正して欲しいけど。。。


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