見出し画像

やる気ゼロでも勉強するしくみ⑦

⑦音読を反復してみたら・・・ただ読むだけでも効果アリ?

我が家の音読の学習

我が家の音読の学習方法は、

【好きなところを、ただ読むだけ】

これでもかというくらいシンプルです。笑


最初は、好きな絵本を音読してみました。

最初は、息子から強烈な反発を喰らいまして・・・
好きな本を1行だけ音読する、という
なんやそれはなやり方で始めました。
(妥協の末の妥協・・・)

そのうち、母「もう一行、読める?」と
姑息に、ちょっとずつ引き伸ばして、なんとか1冊読めました。

1冊というと響きはいいですが、
実際には赤ちゃん向けの、字が少ない絵本ばかり・・・
(ちょっぴりショック涙)

そのうち、赤ちゃん向けの絵本に飽きたのか
勝手に少し字の多い絵本に移行。
(少しね!少し)

そしてなんやかんやあって、
名文が載っている教材を使って音読をしています。
(ズバッと端おったど)

ちなみに、
我が家が家庭学習で使っているのは、

『音読プリント』 著 陰山英男

こちらは、詩から始まり、
「祇園精舎」「枕草子」などの古文、
「論語」「偶成」などの漢文、
「蜘蛛の糸」「吾輩は猫である」などの文学まで
さまざまな作品が収録されています。

息子ハルがハマったのは、「早口ことば」。
これをずーーーーーーーーっと
音読してました・・・汗

横で聞きながら、母の胸中は、
((こんなことして、なんか意味あんのかいな?))

音読の学習効果

「脳をトレーニングする効果については、黙読よりも音読のほうが高い」

脳機能イメージング研究の第一人者である
東北大学の川島隆太教授のインタビュー。

東北大学 川島隆太教授 インタビュー「読む&書く」からこそ学びは深くなる
https://www.hj.sanno.ac.jp/cp/feature/201911/08-02.html

脳のトレーニング方法について聞かれて
川島教授はこう答えていました。

以下、要約ーーー
* 紙と鉛筆を使って読み書きによる自学自習をする
* 授業を受ける
* ビデオ教材を見る

という3つの学習法ほうのうち、
もっとも面倒なのは読み書きによる自学自習。

次に面倒なのは、授業を受ける。

ビデオ教材をみるのは一番ラクで簡単。

実際に計測すると、
この順番通りに脳の働きは低下。

学習は脳で行うもの、
脳を使うことが必須。

「より面倒で厄介な方法」の方が、
脳はよく働く。
ーーー

実際に、黙読、音読、動画視聴、
それぞれのときに脳の活性化について、
実験データを使って説明されていました。

また、最新の研究では、
「左の前頭前野が働いていればいるほど
学習効果は高く、学んだことが定着しやすい」
と分かったそうです。

ーーー
活字を読むと脳のさまざまな部位を
働かせることができるが、
特に左右の前頭前野は強く働く。

活字を読むことは脳を活性化させ、
学習効果を高める。

同じ文章を繰り返し読んでも
脳を働かせる効果は変わらない。
ーーー

ということは、
息子ハルがずーーーーーーーっと
「早口ことば」を音読していたことも、
一応、学習効果はあった、と言えるのかな?
(ちょっぴり、ほっ)

2年間続けてみて

で、実際にどうだったのか?

効果・・・ありました!

あ、でもね、
読書が好きになった!とか、読解問題が満点になった!とか
そういう効果は、今のところ見られません。
(残念・・・涙)

というか、そういうものでもないようです。
(多分ね)

じゃあ、どういう効果があったかというと
【読むことのハードルが下がった】

もともと息子ハルは、読書が好きではありませんでした。
(嫌いでもなかったと思いたい・・願)

ですが、勉強が苦手で宿題が分からないとき、
母「問題文を読んだ?」

息子「読んだよ!怒」

母「じゃあ、声に出して読んでみてよ」

息子「めんどくさい!怒」

とここで宿題が強制終了になることも多々ありました。

音読を続けていくうちに、
最初に変化を感じたのがここ。

ある日、同じように宿題で手こずってい時、
母「問題文を読んだ?」

息子が問題文を読み上げてくれました!

そこから、例えば、一緒に考えてみると宿題が進みました。

ハイレベルなご家庭では想像できないかもしれませんが、
勉強苦手な子って、問題文すら読めない、ってのが
現実なんです。

それが読めた!

もうそれだけで拍手!!!!!

また、今では、
・参考書の解説のページ
・国語以外の教科書
・大好きなプログラミングの本

と音読する対象がどんどん広がっています。
これらは知識を獲得するために役に立っています。

音読を続けても意味ない?
って思っていた2年前の私よ。

今や、その恩恵を預からない日はないぞ!

まとめ的なもの

赤ちゃん向けの絵本を1行読む

なんやそら!と思うかもしれないけれど、
これならやる気ゼロでも始められます。

それが積もり積もって、いずれは
学習の支えと育っていきます。

千里の道も一歩から

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?