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45歳以上「高学歴男性」の生きづらさへの考察を読んで(雑感)

この考察、社外の人を見ていても思い当たる節は多々あるし、何なら自分も他人ごとではなくなりつつあるので、うなずきつつ考え込んでしまった。

労働価値観に関する調査結果

① 「外的報酬に対する欲求」に関して、出世・昇進といった役職に対する欲求は必ずしも強くないが、より高い報酬を得たいという欲求は強い傾向にある。
② 「内的報酬に対する欲求」は、外的報酬に対する欲求と比べて総じて強い。
③ 「内的報酬に対する欲求」は、就職活動時点からアンケート回答時点まで、その分布に大きな変化はみられない。
④ 就職活動時点では、ハードワークを許容できると考えている男性がそうでない男性よりも多いが、アンケート回答時点においては、「許容度合い」が大きく低下し、許容できると考える男性が、そうでない男性よりも少なくなっている。

浮かび上がる問題点(一部加筆)

・高い報酬とやりがいを求めている(が、ハードワーク許容度は加齢に伴い低下傾向)
・定年後の再就職がスキルのミスマッチでうまくいかないのではないかと不安を抱えている男性は、高学歴の男性では約半数を超えている
・居場所、友人、趣味がない男性が多いことが明らかになっている(そして、学ぶ時間もなかなか持てていない)
・「ガラスの地下室」に閉じ込められた中高年男性

何ができるだろう?

報酬とやりがいを求める以上、ある程度のハードワークはやむを得ないとしても、やはり、ずっと言われているようなワークシフト・ライフシフトを40代から始める時間を確保することが必要なんだろう。(このあたり、確実に社会課題になるので、国の支援があるといいな…と思わなくもない)

「忙しい」「家庭と仕事で時間がない」の言い訳を超えて、一人ひとりをその気にさせるにはどうすればよいのだろう。皆さん決して馬鹿ではないので、ホラーストーリーは重々理解しているはず。むしろ、サードプレイスの楽しさ・仕事以外での貢献実感・現業スキルとリスキルの橋渡し(飛び地スキルを学ぶは、やはりしんどい)といったものを創出することが大事なのだろうか。この辺りは、ミドル・シニアキャリア支援の専門家の人とかが詳しそう。

自分の周囲には起業家・個人事業主・超レベルのスペシャリスト・人生を楽しむ術に長けている人が多いが、うまくいっている要因は何なんだろう?この辺りも気になる。自分も見習うべき点が多々あるはず…。

組織と人が動く仕組みづくりに関わる者として、あるいは当事者の一人として、この問題への対応には何らかの貢献ができるようになりたい。

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