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落選詩「回る」

この詩は二年前、現代詩手帖の投稿欄へ応募し落選したものです。

この詩に対して改善点を考え、もしアドバイスが頂ければ反映し、再度、今月にでも現代詩手帖に投稿したいと思います。

この詩が良いのかどうかは別として、落選したということは事実なので、このレベルの詩では入選しないのだと言うことが分かります。

「そりゃ落選して当然のレベルだよ」という人もいるでしょうし、もしかしたら、ごく僅かに、本当に奇跡的に、「いい詩なのに」と言ってくれる人がいるかもしれません(震え

いずれにしても自分としましては、誰かが投稿する時の何らかの参考情報になれば面白いな、という気持ちです。



【回る】

見分けがつかない数の風力タービンに
眼鏡にとわられない大きさの羽根を
ゆっくりとしか回らないから
ばらばらに並ばせていた
できたての風に
吹かれたり起こしたりして
いっせいに同じ方角にうつむいている
止まることなく
終わらない場所だった
ただ立ちつくして
回っている



・着想点

風力タービンが無数に並ぶ光景を見て詩にしました。意図としては、なるべく主語を曖昧にしてどの言葉がどの言葉に係るのかを明確にしないようにしました。


・改善したいところ

ごく普通の描写があった方がもいいかもしれない。力を入れるところと抜くところの強弱が必要ということ。

「回る」という言葉にこだわりをもち、作品全体に、あるいは部分的にも「回る」ということを暗に組み込むと面白いのかもしれない。


・総評

それなりに当時も推敲して提出した作品でもあるので、このままでも好きは好きなんですけどね。

この詩がどんな風に生まれ変わるのか。選者に評価されることはあるのか。数か月後を楽しみにしたいと思います。


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