『夢の愛想笑い』

初めてみる学校の校庭
イベントの後はいつも離れがたく
皆なかなか帰ろうとしないけれど
その集まり方はよく知らない
知らないけれど
一人で帰って
自分がいなくなったあと
何かあったんじゃないかと思う
そのことはよく知っている
きっとそう思ってる子が
校庭から離れられないでいる

こんな特別な日が
どうして特別な日にならないのだろう
いつもと同じように夕方になる

家に着いてからのうたた寝
夢のなかで愛想笑いをしていた
夢を見ながら
口角をあげようとしている
そのことに寝ながら気がついて
夢のなかの私は
私に無理しなくていい
そう言っていた

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