おすすめnote詩「朝の回廊」


何か節目となることがあったように感じられます。そして、その過ぎ去った歳月の記憶がたまに自分に落ちてきたり、沈んだり、する。それらはきっと忘れがたく、毎朝、回廊のように自分を取り囲んでいて、巡ってくるものなのではないでしょうか。

冒頭部分の描写に惹かれます。朝、玄関をでる時に感じている小石の感覚。言葉にしないまま、ただ感じているあの一瞬。そう。たしかに靴が持ち上がるとき「ぱらぱらと/小石が落ちてくる」。

また、小石が落ちる、小石が落ちている、でなく「小石が落ちてくる」という表現に惹かれました。
最初、なぜだろうと思ってました。何回か読んで、きっと「小石」は「記憶」のことかもしれない、と感じました。だから自分に「落ちてくる」という感覚なのではないでしょうか。

「喉の奥で/ひらひらしているような/葉の音/葉の音」、のところにも好きがあります。「喉の奥で/ひらひらしているような」っていいなあ。どんな感じだろう。しかも、そこには音のイメージもある!詩だからこそ表現できるものだと思いました。

ここで自分は少しお勉強をしてみました。「葉の音/葉の音」というリフレイン、あるいはルフラン。日本語で言うと「畳句」というらしいです。その効果は、リズム感、強調、強い感動、を生むらしいです。たしかにリズムを感じます。ですが、自分なりの感覚にしてみるとそれは「思考の流れが一瞬とまどう」という感覚です。それを平たく言えば強調なのかも知れませんけど。とにかく、自分の詩作にも使ってみたいものです。

随所に真似したい表現、身の回りの言葉にしない感覚が散りばめられていました。


今日のメモ↓

夢は詩のコンテストを主催することです。サポート頂けましたら運営資金に使用させて頂きます。優勝者の詩は例えば新聞広告の全面で発表する、などを夢見てます。ですが当面はインタビュー時のコーヒー代。謝礼等に使用させて頂きます。