おすすめnote詩「さけび」

五連構成だと思い読みました。まず、全体を通してリズムがある詩だなと感じました。言葉のくり返し、韻を踏む言葉選び、拍数、またイメージのくり返しもありました。

一連目。「フェンス」と「イノセンス」は韻を踏んでるのだと思いました。「黄色のイノセンス」を読んだとき、凄くしっくりきたのはなぜでしょう。おそらく、「笑い声をのせるキンダーガーデン」で幼稚園の子どもの姿、あの黄色の帽子を被った子ども達を想像したからだと思いました。それと「黄色い声援」という熟語?からも連想したのかもしれません。

二連目。ここも韻を踏んでるのと拍数が近いのだと思います。「静かな部屋に帰れば/一人」「採光の冴えない部屋で/一人」文章を区切るタイミングが似ていてリズムがあります。

三連目~五連目がこの詩の中心なのかな、と思い読みました。

五連目に出てくる「子どものさけびのように」が印象深いです。少し怖い印象。なぜかと言うと「子ども」「さけび」って、あまり組み合わされない言葉だからだと思います。「子ども」は「さけぶ」ことはしますが「さけび」は少し異なった印象を受けます。また、その「さけび」は「進化もせず/放置した習慣病」であり「祈りのような痛み」でもあります。つまり目に見えるような外傷はなく、治せるようなものでもないのでしょう。「大人」の「さけび」よりも「子どものようなさけび」はずっと心がきりきりと締めつけられるような痛みを感じさせます。

「さけび」が平仮名であることにも自分は関心をもちました。より一層の不気味さを感じさせます。一連目の「黄色のイノセンス」の子ども達がフラッシュバックし「命名」という単語の「命」も存在感がでてきます。

タイトルの通り「さけび」を全体から感じました。


今日のメモ ↓

夢は詩のコンテストを主催することです。サポート頂けましたら運営資金に使用させて頂きます。優勝者の詩は例えば新聞広告の全面で発表する、などを夢見てます。ですが当面はインタビュー時のコーヒー代。謝礼等に使用させて頂きます。